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プロフィール |
コメント数 |
73 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
映画をいっぱい観るようになったのは、大学生になってから。 映画を創作できること自体とてもすごいことだと思うので、 なるべく誠意のあるレビューを書こうと思っています。 好きな映画のレビューだけ書こうと思っていたのですが、 ちょっと個性が埋没してしまいそうなので、おいおい酷評も 入れちゃおう。
☆好きな監督☆
黒澤 明 山中貞雄 溝口健二 エルンスト・ルビッチ フランク・キャプラ ビリー・ワイルダー アルフレッド・ヒッチコック ミロス・フォアマン チャン・イーモウ |
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1. HERO(2002)
《ネタバレ》 偽りの証言を繰り返しながら、20歩、10歩と徐々に秦王に近付いていく剣士。否応にも緊張感が高まりそうな見事な設定ですが、ここでスリルやサスペンスを追い求めることに固執しなかったところがいかにもチャンイーモウ監督らしい。と言うよりも、これらの設定は単なる「おとり」で、この映画で彼が求めたのはスリルやサスペンスではなく、彼本来の人間ドラマでしょう。さらに言ってしまえば、この映画では、アクションまでもがイメージとも言うべき印象の集合体と化しています。ワイヤーに吊るされているのは人ではなく、人の魂。血もなく、あくまでも優雅で圧倒的な映像美をもって示される決闘シーンは、感情の衝突や心のふれ合いなどが印象として現れた人間ドラマそのもの。人工的に作り出された情景がまるで絵画のような情緒をもたらしますが、ラストで剣士が手厚く葬られている様は強いインパクトを残します。アクションでもスリルでもサスペンスでもない、骨の太い人間ドラマこそ、この映画の真髄でしょう。7点(2004-02-11 00:57:28)
2. ドランク・モンキー/酔拳
最初に名前を覚えた俳優がジャッキーチェンでした。アクションも見所の一つですが、コメディアンとしての彼のセンスはまさに天性の才能。チャップリンやキートンにつながる喜劇性の高いアクションは、お尻に付いた火をあわてて消す仕草だけで十分体現されています。あんなにおかしくお尻についた火を消せる俳優がどこにいるのでしょう。豊かな表情と、手足をアンバランスに大きく振って走る姿。今、無声映画を撮らせたら、きっと彼の右に出るものはいないでしょう。ジャッキーの数ある「偉大なるマンネリ」作品の中でも、最もお気に入りの傑作です。8点(2004-01-20 23:17:43)(良:1票)
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