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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  ポリス・ストーリー REBORN 《ネタバレ》  コレは「ホントの」『ポリス・ストーリー』なの?違う方のヤツなの?って感じなんだけど、そもそもどこまでが『ポリス・ストーリー』なのか、っていうと、分類はとても曖昧なのよね。  『ポリス・ストーリー/香港国際警察』『九龍の眼』『ポリス・ストーリー3』『ファイナル・プロジェクト』が同じ主人公の共通する世界の話。  あとの『ポリス・ストーリー』ってタイトルが付いてるヤツはジャッキーが主役だけど別キャラ別世界の話だったり、全然無関係だけど日本で公開する時に『ポリス・ストーリー』ってタイトル付けたり。  今回の『ポリス・ストーリー REBORN』は日本で付けた例・・・って思ってるとエンドロールでお馴染みの主題歌が流れたりして、あれ?え?って。  細かいことは気にすんな、って? いやいや細かくないない。  それはともかく、映画について。  やっぱり雑。昔のジャッキー映画って雑な脚本が多くて、それは香港映画全体がそんな感じで、でも最近の香港映画っていうか中国映画は結構ちゃんとしてる、って思ってるそばから雑。強引に次ぐ強引な展開で飲みこむの大変。  冒頭、いきなりクライマックスみたいな絶望的な銃撃戦で魅せるけれど、そこからいきなり時間が経過して舞台が飛んでジャッキーもほとんど出てこない状態でしかもSF、その行間を想像させる、のじゃなくて徐々にセリフで説明してゆくのよね。荒唐無稽な状態で。  敵ボスが飛行要塞みたいなトコにいる時点で、もはやコレは『ポリス・ストーリー』じゃありませんよ、って状態ではあるんだけど。  全編を支配するSF設定は肉体を駆使するジャッキー映画との親和性が低いカンジだったわね。  でも、ジャッキーの映画ならではの雰囲気があって、それを楽しんでこそなんでしょうねぇ。  アクションこそ少なくなったけど、ここ最近の「アクションは若者に任せましょう」って状態は今回少なめ、ジャッキー自身の見せ場をしっかり作ってるわ。  それに過去作のオマージュ的な展開、映像が散りばめられていて、往年のジャッキー映画から地続きで見ているような感覚でいられたし。3人でボスに立ち向かう姿が『プロジェクトA』を思わせたり、パラシュートへのダイブは気球へダイブする『サンダーアーム』を思わせたり。  CGいっぱいなのは現代的だけれども。  でも、ジャッキーもアクション引退宣言をしながら、まだまだ体を張って楽しませてくれるのだから、つくづく偉いと思うわ。[映画館(字幕)] 6点(2018-12-03 21:45:17)《改行有》

2.  ジョン・ウィック:チャプター2 《ネタバレ》  前作が思ってたのと違ってたので、今回は期待値低めで臨んだ分、それなりに楽しめました(点数一緒ですが)。  前作の「裏社会へようこそ」な部分は小さくなって、ジョン・ウィックのバタバタとした、ちょっと泥臭いアクションが中心になっていて、キャラものとしてのスタイルが確立しました、という感じ。伝説の殺し屋は、結構撃たれるし撥ねられるし血まみれになっちゃうしで、でも死なないので伝説、みたいな。個人的にはもっとスマートで圧倒的な強さのキャラが好きなんですが、こういうのもアリでしょう。  アクション自体は増量してるけれど同じような画が続いてワンパターンだったかな。  今回の女殺し屋も魅力的で、だけどラブストーリーとか無し、そしてそんな彼女に対してジョンは一切容赦無しっていうのが潔く。  ローレンス・フィッシュバーンの登場によって、ネオとモーフィアスの再会を見せてくれたのはファンサービスって感じ。  今回はカンフー映画リスペクトが顕著で、クライマックスの『燃えよドラゴン』っぷりはかなり楽しませて頂きました。でもアレCG屋殺しですね。一体どれだけ写り込んだカメラをCGで消す作業が必要だったのでしょう?  ただ、今回の作品が『帝国の逆襲』ポジションつーか『リローデッド』ポジションだったのは、ちと肩透かし食らいましたねぇ。なんか終わっちゃいそうだけど、まさかそれで終わり?って思ったらやっぱり終わっちゃった。  次があるのならば(無いと消化不良)、どうかワンコは生かしておいて欲しいものです。ジョンはともかく。[映画館(字幕)] 6点(2017-07-11 21:27:32)《改行有》

3.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》  最高のシネマスコープと最高の音、それだけで十分、他に何を望みましょう?  ってわけにもいかないので。だけどミュージカルとしてはそこそこかなぁ、と。確かにデジタル処理に頼らない冒頭の長回しとかエマとゴズリングのデュエットダンスの長回しとか、気合いというか意気込みを感じます。でも、この映画、そんなにはミュージカルそのものに興味ある訳でもないよね?って。オマージュこそたっぷりだけど(ゴズリング見ていてジーン・ケリーか? やっぱりジーン・ケリーだな? みたいな、あと『巴里のアメリカ人』はもちろんだけど『世界中がアイ・ラヴ・ユー』も入ってない?とか)、これぞミュージカル、みたいなのは主にさっさと前半にブチ込んで(ミュージカルの醍醐味の1つである俯瞰でバーンと見せる群舞はオープニングにチラっとしか無いしねぇ)、あとは夢と現実の狭間で揺れる二人のドラマに絞られていって。  ここに見えるのは表現者の心。エマとゴズリングが代表しつつ、映画の中に実際のお仕事として、作品として表現されてゆくという。ベタベタ懐古主義の平和ボケ映画に見えつつ(ワープディメンションなシネマスコープロゴからのアスペクト比は初期シネスコの1:2.55だし)、クリエイター達のお仕事っぷりが虚実交錯しながら二人のドラマの中に集約されていっているような気がします。  表現者のリアルと理想とハートと作品と、そういうものがそのまま1本の映画の中にぎゅっと詰まって、なので一筋縄ではいかない、アレもコレもな映画になっている感じがして。受け手としてはそこに身を任せて、その混沌の中から自分が反応したもの、ひらめいたもの、感じたものを大切にするのが吉、って思いました。  私はこの映画を見ていて無性に写真が撮りたくなりました。[映画館(字幕)] 9点(2017-02-28 22:14:53)(良:1票) 《改行有》

4.  ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》  狂言回しポジションのヒロインの言動がいちいち甘ちゃん過ぎてイラッとしたのですが、最後まで見るとその感覚こそ恐ろしい事なんだと悟るという。  映画の進行上、ヒロインはクライマックス前にお役御免となって画面から姿を消し、以後デルトロの独擅場となります。その彼の取った行動、その深い深い闇こそが麻薬社会の現実で、そんな現実に立ち向かえるのは決して正常な健全な精神ではないというもう1つの現実。狂気に対抗し得るのは狂気でしかなく、狂気に頼らざるを得ない正義はもはや正義として成り立たない、そこにあるのは闇と闇の戦いでしかないという絶望感。  『コール・オブ・デューティー モダン・ウォーフェア』シリーズを思わせる画面は現在の兵器のテクノロジーを示し、直接死体を映す映像とは別に今の時代のリアルな恐ろしさを寒々しく表現しています。  効果音がそのまま重苦しい映画のBGMになっていて、一方でBGMも終始不安感を煽り、なので一部で効果音をBGMがジャマしてるように感じる箇所があって、BGMをもう少し抑えて欲しかった感もありました。  綺麗事を決して許さない、出口の見えない果てしない闇の重さを心の底に残す映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2016-11-02 22:51:39)《改行有》

5.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》  ジャパンプレミアで鑑賞。  大自然という名の神の下で剥き出しの生と死の闘争を繰り広げる生命達のお話。言いたい事は大体1時間程度で判る映画なので、上映時間2時間37分が長い長い。  ディカプリオ頑張った、撮影大変だったね、っていうのは伝わってくるんですが、意外と期待したよりも映画の中の空気は希薄な感じ?  題材的にオリジナリティに富んだ作品なのかな?と思ったのですが、『プライベート・ライアン』が『シン・レッドライン』になって突如『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』か!みたいな既視感で散りばめられた映画で、大仰なカメラワークや(監督の前作がそうだったので、仕方ないのかな?)CG使いまくった感じが娯楽大作に針が触れそうな不安定な感じを醸してしまって。  で、それを抑制するかのように大自然ですよ、って映像がマーキング状態で頻繁に挿入されるわけですが、まあ、多用し過ぎかなぁ。  息子を殺されて何もかも失った主人公が、ただ復讐心のみによって生への執着を見せるっていう物語は、最終的にこれは復讐物語ではないんですよ、ってところに辿り着きはするんですけれど、でも主人公はアレはアレで実のところ満足だったんじゃない?彼的に達成感とかハッピーな感じとかあったんじゃない?みたいに感じられてしまって、そんなところも不安定な印象。  あと、過剰に鳴る音楽がやかまし気味。でも試写には珍しくドルビーATMOSで上映されたのですが、これまでATMOSのトップスピーカー(天井のヤツね)の存在ってちっとも実感できない映画が多かった中、今回は確実にソレを実感できる描写がありました。音の移動の演出をじっくりと聴かせてくれて。映画音響マニアにはATMOS上映お薦め。そこかい!ってツッコミ対象なシーンですけど。  見終わって最もずっしりと心に重くのしかかったのは「可哀想な小熊ちゃん達・・・」でした。  上映終了後のディカプリオの舞台挨拶が5分くらいで終了で笑っちゃった。[試写会(字幕)] 6点(2016-04-04 19:36:09)《改行有》

6.  ライジング・ドラゴン 《ネタバレ》  冒頭からド派手なアクションを見せてくれるのですが、このシーンでのジャッキーの立ち位置が全く判らないために、そのアクションを楽しめないんですよね。  一体ジャッキーはヒーローなのか悪人なのか。いや、どうも悪人っぽくて、悪い事をした人間が活躍をしている状態を見せられたところで「頑張れ!」ってキモチにはなれませんよね。  で、困った事にこの映画、立ち位置の判らないその状態が延々と続くんです。一体ジャッキーたちのチームは何をしようとしているのか、何が目的なのか掴みかねる状態が続いて、中盤になってやっとただの泥棒集団だっていうのが判るという。  しかも映画に掲げられた「奪われた国の遺産を取り戻す」という大義が、映画の目指す方向や登場人物の立場、娯楽性など色々なものを曖昧でボヤけたものにしてしまっている感じがあって、ずっと映画を少し離れた状態から眺めているような、入り込んでゆけないもどかしさを抱きながらの鑑賞となってしまいました。  国家の遺産は力づくでも守られるべき、みたいなものが登場人物の思想や行動原理に作用してしまっていては、そりゃ心から楽しめる作品にはなりませんよね。  ジャッキーのアクションものとしては十分頑張っていると思います。ジャッキー一人ではアクション映画としての看板を背負いきれなくなっているようで、多くのキャラ達が分担するかのようにアクションをこなしていますし、大がかりな映像ではCGが多用されています。でも、体を張って次から次へとめまぐるしく形を変えて楽しませてくれるアクションは今も健在。でも、それがシンプルに悪を倒す物語に昇華されている訳ではないのが残念です。  モロに『パイレーツ・オブ・カリビアン』(音楽まで)ってパロディっぷりや、ヒロインがコロコロと入れ替わってしまう雑な脚本など、いまだザ・香港映画!って状態なのが懐かしかったりもしますが、色々な意味でもはやここまでなんだろうなぁって考えるとちょっと淋しい終わり方って感じがします。[映画館(字幕)] 6点(2013-04-21 10:08:49)《改行有》

7.  クラウド アトラス 《ネタバレ》  個人、集落、組織、コミュニティ、そんな「個」と他の「個」とを隔てるもの、繋ぐもの。  隔てるものの象徴として繰り返し描かれるのはドアや窓、壁、部屋、門。それを破って侵入してこようとするものの存在や、逆にそれを破る事で事態を打破しようとする行為、隔てるものは「個」を守るものであり、孤独や無知の象徴であり。  一方、繋ぐものの象徴は橋やロープ、そして船や車、飛行機等の様々な乗り物。外に広がって他者との繋がりを志向する意識。自由や正義を獲得しようとする意志。更に橋からの落下のイメージや事故の描写が、その意志を妨げるものとして時代をまたいで反復されて。  めまぐるしく変わりながら点描されてゆく時代と人。「個」としての無数の点はやがて枝を伸ばして広がり、他の点との繋がりを示し、円を構成し、他に形成された円と交わり、やがてその全体が世界を構成してゆく・・・。6つの時代の6つの円が時を超えて交わり『クラウド アトラス』という作品を(そして曲を)作り上げている訳ですね。  1つ1つのエピソードや美術的なイメージはどうも凡庸な感じが無きにしもあらずではあります。エピソードの繋がりも必ずしも必然を感じさせるものではなかったりしますし。また、特殊メイクは無理矢理過ぎて「それはないわ」と思ってしまうものも多数。  ですが反復されるイメージによって段々と世界が形を成してゆく感じはとても面白く、興味深く楽しめる映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2013-04-06 14:52:08)(良:3票) 《改行有》

8.  ラスト・ソルジャー(2010) 《ネタバレ》 前半は1秒あるかないかの短いカットを大量に重ねて、ちゃんと繋がってないものも多いので、マトモに見るのがつらく。ジャッキーのアクションも逃亡の旅の中でバタバタと混乱しているような状況ばかりで気持ち良さはなく。物語もありがちな反目するコンビの道中もの、コメディとシリアスとがどっち付かずの半端な感じで特に面白いと思えるものでもなく。それでも、国の大義に翻弄されてゆく者達の悲劇、主役二人だけでなく、様々な立場の人々がそれぞれに戦によって人との繋がりを引き裂かれてゆく姿が描かれる、真面目に戦争というものと向き合っている映画という点で、しっかと見るべきものがあります。悪人が出てきて、それを倒す事でカタルシスを得るようなシーンは無く、本来悪人だと思えた人々にもそれぞれに戦う理由があり、ゆえにアクション映画としての爽快感などとは無縁な世界ではありますが、常に国を分かつ戦いを繰り返してきた歴史を持つ中国ゆえに、その語り口には重さがあります。国に拘り、人を見失う事の危うさ、悲しさを描く、実はとても普遍的にして今日的な映画だと思います。繋がりが悪く駆け足過ぎな前半が映画全体を雑で軽い印象にしてしまっているのがどうにも残念ではありますが。[映画館(字幕)] 6点(2010-11-26 00:22:19)

9.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 駄菓子屋で売っていたビニール&ひも製のヌンチャクは空気の抵抗を受けてフニャラカとそよぎましたな。かと言って木&チェーン製の本格的なヤツはちょっとミスると自分を攻撃して脳天コーン!って。痛いのなんの。さて、ですが当時、周囲を席巻していたドラゴンブームに乗れなかった私、やっとこさちゃんと本編を見たものの、今見るとただのB級アクション映画。シーンの繋がりとか構成とかヘンだし。舟に揺られる参加者がいちいちモヤモヤ~ンと回想に入るのですが、リーと白人は武術大会に出場する動機が描かれるけれど、アフロの人は他の二人と違って出発時にアクシデントに遭いましたって。なんやそれ。リーの回想にしても回想の中に更に回想入ってるし。アクションシーンも振り付けみたいだし。鏡の部屋なんかドリフみたいだし。「リー、後ろ後ろ!」って。でも、この映画が当時の小僧どもに凄まじい影響力を与えた、その背景ってのも考慮せねばなりますまい。安っぽいB級アクション映画が1つの時代を作った、それはやっぱりブルース・リー独自の個性に大きな魅力があったからでしょうね。上半身裸で己の肉体を見せつけ、更にその肉体が運動する様を見せつけて。ハリウッドではスーツ姿の刑事達が銃をぶっ放していた時代、体一つで勝負する彼にアジア人としてのスピリッツを共感と共に見出していたのでしょう。合理主義に立ち向かう美徳としての精神主義を見いだして。いや、さすがにそりゃ大袈裟か・・・。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-04-29 00:11:53)(良:1票)

10.  ATOM 《ネタバレ》 世代的にはどストライクなのに手塚作品に特に思い入れなぞない私ですが(小さい頃は、東映動画モノの方がずっと好きだったワケで)、これは『鉄腕アトム』の中に流れる精神を汲みつつ、しっかりと楽しめるエンターテイメント作品になってるなぁ、と。正直なところ、手塚作品の中に流れる精神には受け入れがたい部分というのが結構あったりして、この映画にしても冒頭から中盤にかけての観客置いてけぼり、暴走気味な展開は悪い意味で手塚的作風を踏襲してないか?ってカンジがしました。ですが、後半はクセとアクの強い素材を上手く料理したなぁ、と。天馬博士の息子になれなかった哀しみ、デジタル生命体の悲劇をきっちりと描出して。そして、初期アニメ版の「それはないだろう」って最後(あのオチは嫌いです)を踏襲するかのように思わせつつ、ちゃんとイヤな気持ちにはさせないカタチでケリを付けて。終わってみれば、手塚治虫の原作を元に、いい映画ができたねぇ、って。少なくとも幾つも遺されている手塚自身の手による映像作品よりずっとキレイにまとまってます(難を言えば、いちいち出てくるヒョウタンツギがウザいですが、あれ、日本側から無理に要求して出させてません?)。キャラクターはアメリカンなデザインになってますが、元々がディズニーコンプレックス全開状態だったワケですから、マンガの神様もこのデキには天国で満足してるんじゃないですかねぇ。日本語吹替版は富田耕生、内海賢二といったお馴染みの方々が嬉しく、上戸彩が好演している一方、役所広司はうーん・・・と。[映画館(吹替)] 8点(2009-10-13 21:20:31)

11.  ラスト・ブラッド 《ネタバレ》 息切れとか腰砕けとか竜頭蛇尾みたいな。小雪、さんざん引っ張っておいて、それだけかよ!みたいな。コッててカッコいい映像作りも前半だけで力尽きたカンジで、なんか前半45分くらいで終わってれば良かったんジャネ?みたいな。色々と「あーあ」ってカンジな映画なんですけど、でも、セーラー服着て日本刀ぶん回すチョン・ジヒョンの、笑っちゃうくらいのカッコ良さだけでご飯三杯、みたいな。あとはオマケ。なんて内容のメールを友人に送った直後、これとか『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』の関めぐみとかGOGO夕張とか、もしかして私って、制服+凶器フェチやん!って再度メールしたら返事が「今更何を(笑)」だって。これまで自覚なかったわさ。[映画館(字幕)] 7点(2009-05-30 21:15:05)

12.  ミラクル7号 笑えて泣けてって、手堅くできたファミリー映画ではあるのですが、チャウ・シンチーの映画と言われたら微妙なカンジになってしまいますし、このテのファンタジーとしては随分とまあ遅れてやってきて、そして新しいコトはなにもしてないなぁ、というカンジで。シンチーが何か楽しませてくれるかと期待していると、ただの冴えないオッサンを最初から最後まで貫いていて、あまり面白くないキャラでガッカリという状態。主役はあくまで少年と謎の生物ミラクル7号の方。ですが、7号がどうもドラマにきっちりと噛んできてなくて、映画の中での役割はもっともっと大きくていいんでないの?と思いました。親子の物語、学校生活の物語、そして謎の生物の物語。それらが短い上映時間の中でサラリサラリと軽く流れていった感じです。デカい二人の対決シーンなんかは、期待したノリではあるけれど、全体から言ったら浮きまくりな状態ですしねぇ。もう少し、この作品独自のファンタジーとしての背景をきっちり設定しておいて欲しかったかな。学校での子供達が楽しく、そしてその子供達に驚愕の事実があったりするのですが、その驚愕の事実は映画本編を見ていても判りはしない部分だったりするのがちょっと残念。[映画館(字幕)] 6点(2008-07-02 00:21:23)

13.  マイ・ブルーベリー・ナイツ 【あねやん記】部屋に夜景とか自然とかの風景の絵葉書をペタペタと飾っちゃう人がいるじゃない? ああいう、ちょっとイタい人向けの映画だわ。っていうかソレってアタシのコトだけどネ。誰が撮ろうが誰が出ようがその1作が映画として面白いかどうかっていうのがポイントだとアタシは思うわ。だけど、ウォン・カーウァイにノラ・ジョーンズにライ・クーダーにダリウス・コンジよ? そんな組み合わせでアタシにとってご馳走にならないワケないじゃない。もうね、期待の通りにキレイな画面とステキな音楽に最初っから最後まで酔いっぱなしよ。1カット1カット切り取って部屋に飾っておきたいくらいだわ。そして、それだけの映画。中身なんてないようなものね。そりゃ、ウォン・カーウァイの映画にいっつも感じる「人が好きなのに孤独、孤独だけど人が好き」って空気は今回もきっちり漂ってるケド、でも雰囲気に酔えるだけで十分だし、それ以上、何を望むの?ってカンジ。だから、キーワードにピンと来ない人が見ても意味ない気がするのよね(あ、ノラの歌は少ししか流れないので、彼女目当てだと残念かもしれないケド)。いっつもカメラ手前にピントが合ってないボヤけた何かが映ってる状態、赤と光とカクカク飛ぶ画、そんな毎度のカーウァイ節を鬱陶しく感じなくってウットリできる人なら、至福の1時間半ね(そうでない人にとっては拷問かしら)。最後に。スタイルばっかりのオシャレ映画だって存在を肯定されてもイイと思うわ。[映画館(字幕)] 8点(2008-03-25 21:14:46)

14.  カンフーハッスル 《ネタバレ》 「ゴッドファーザー」「コットンクラブ」「ワン・フロム・ザ・ハート」風でコッポラか?みたいなオープニングから、西部劇風ビンボな砦での大逆転劇まではすこぶる快調。でも、チャウ・シンチーは本筋にちぃとも絡んできませんな。メインは砦の大家夫婦、住人達とマフィアとの抗争劇で、シンチーがキャラ的にいらないんじゃない?ってくらいに、あまりに蚊帳の外状態過ぎちゃってイライラしてきます。で、それがクライマックスに来てやっとこさ大爆発!となるんですけど、この構成はどうもよろしくなかったです。何しろ敵の本拠地のカジノでの夫婦と最終達人との勝負こそが本来のクライマックスのような状態で、その後の展開は蛇足感たっぷり。しかも、覚醒したシンチーの圧倒的強さで盛り上げきらなければならないのに、それはとっても大事なハズなのに、シンチーの動きがショボいんですわ。キレもスピードもメリハリもなくて、VFXに助けて貰ってます、って感じが強くて、それ以前のアクションよりも面白くなくなっちゃってます。彼がもっと動ける人だったらば良かったんですけどねぇ。とりあえずパロディとかミュージカルとか色々盛り込んで飽きさせない作りにはなってますけど、もう少しアクションそのものをきっちりたっぷり見せて欲しかったですね。アクションがかなり薄味だったのが残念でした。[DVD(字幕)] 6点(2006-10-19 00:22:54)

15.  レッド・ブロンクス こんなに暗くて血生臭い物語にする必要が、一体どこにあったんだか、ちょっと疑問です。アクションは相変わらず魅せてくれるんですけれど、いつものジャッキー節と、物語が抱えた重さとが不協和音を響かせていて、香港映画恒例の「唐突な大団円」を迎えても釈然としない気持ちが残りました。これが香港の人から見たアメリカのイメージなのでしょうか? その殺伐とした物語の中で、唯一アニタ・ムイはコミックメーカーとして輝いてました。そんな彼女の早すぎる逝去には胸が痛みます。ご冥福をお祈りします。[映画館(字幕)] 4点(2004-02-21 20:16:02)

16.  奇蹟/ミラクル 《ネタバレ》 うーん、ラストで登場人物達が揃って「感動した!」って泣いたりして、感動を押し付けるみたいな作りに、すっかりこっちはシラケてしまったんですけど。どっかの国の総理大臣かいな(この映画が作られた頃、そんな総理はまだ存在してないって)。ジャッキーがアクション主義からドラマ重視に転向を試みた映画なんですけれど、結局ジャッキー映画はアクションで魅せてナンボ、というのをハッキリとさせてしまった映画でした。[映画館(字幕)] 5点(2004-01-12 14:26:29)

17.  Mr.BOO!インベーダー作戦 公開当時に映画館でリアルタイムで見て以降、一度も再見しておりません。なので前作同様、美しい(?)思い出のまま取っておくべきかなぁ、なんて思っているのですが、この映画は前作ほどには笑えなかった印象があります。インベーダー作戦、なんて無理矢理なタイトル付けられちゃってる(ああ、街に溢れてた、飲み物無料な「インベーダーハウス」が懐かしい・・・)けれど、インベーダーはもちろん登場せず。映画中に登場するヘンなSF風ダンスをインベーダーにこじつけただけ。ラストのオチがなんともオチてなくって、ええ~?それで終わり?みたいに唖然とした記憶があります。やっぱりマイケル・ホイは、あの出っ歯な入れ歯があるべきだなぁ、と。アレがないと、フツーのおっさん。[映画館(字幕)] 5点(2004-01-10 15:06:16)(良:1票)

18.  Mr.BOO!ミスター・ブー ジャッキーやウー、カーウァイ以前の香港映画って、ブルース・リーと亜流ドラゴンと、そしてミスター・ブーって感じでしたね。ブルース・リー映画が英語に吹き替えられてたのに対して、この映画はセリフから主題歌から全部中国語で、それはそれは新鮮な感じでした(今なら当たり前なんですけど)。丸鶏の体操なんか、大笑いした記憶がありますけれど、今見たらなんだかぬる~い印象になりそうで恐くって、なので思い出は思い出のまま取っておくのが一番かなぁ、なんて思うのでした。6点(2004-01-10 14:59:36)

19.  ポリス・ストーリー3 《ネタバレ》 ジャッキーが潜入捜査のために悪の側について、悪の側の視点で物語が延々と展開するのが、ちょっと見ていて気持ち良くないかな、って思いました。描かれるのは悪人同士の抗争だったりして、完全な正義としてのジャッキーが見られるの、クライマックスになってやっと、ですからねぇ。このクライマックスは激しくムチャやってるワケですけれど。ミシェール・キング(でしたよね、当時は)のバイクアクションなんて、世界中の他のどの女優も真似できないシロモノですし。そのムチャな精神に+1点って感じ。それにしても、ヘリから落ちた彼女の存在は、結局どーなっちゃったの?って感じでプッツリ終わるラストは、毎度オチの弱いジャッキー映画っていうのを感じちゃいましたねぇ。[映画館(字幕)] 7点(2004-01-03 13:28:56)(良:1票)

20.  プロジェクトA2/史上最大の標的 続編である以上、どうしても前作レベルを求めてしまうのですが、それは無理な注文、という感じですね。スケールが小さくなって、物語が入り組んだためにスキッとした印象に欠けてしまいます。アクションそのもののレベルがダウンしたとは思えませんけれど、アクションの存在が小道具化してしまったのは残念。6点(2003-12-24 14:25:06)(良:1票)

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