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1. スカイ・ハイ(1975)
《ネタバレ》 この映画は当時よりも数年後に見返したほうが感慨深い。
まず、冒頭のエアーズ・ロックの麻薬の売人と地元刑事の追跡&格闘シーン。売人は若きサモ・ハン・キンポーだ。「マッドマックス1」のラスボス・トゥーカッター役のヒュー・キースバーンが豪州地元刑事。香港とオーストラリア合作の妙がたまらない。そして組織のボスが、007シリーズ最高傑作(当時)の呼び声高い「女王陛下の007」1本のみのボンド役、ジョージ・レーゼンビー。そしてあのイントロが…。
私自身、この映画でこの曲を知っていたので、マスカラス登場のたびに、ほとんどの人はこの映画知らないんだろうなあ、なんて思ってました。この「スカイ・ハイ」は一般的にはフェイドアウトして終わるのですが、作品内では、通常バージョンと違って1分長いロングバージョン。トランペットによる間奏部分が実にかっこいい。ジミー・ウォングが警察学校で複数の隊員たちをピックアップして、カンフーでバッタバッタと薙ぎ払うというカンフー指導シーン。
ブルース・リーによって世界的大ヒットとなったカンフー映画に乗り遅れたジミーの意地を感じます。
映画を見て以来どうしても気になるロングバージョン。ネットで探し出して何とかゲットしたときは、感涙ものでした。
冒頭からOP曲で10点!あとは3点。トータルで6点ぐらいかな。
ヒュー・キースバーンは、怒りのデスロードでも激しいメイクだったので、この作品は素顔が見れる貴重な一本ともいえます、ハイ。[地上波(吹替)] 6点(2021-08-21 23:33:45)《改行有》
2. the EYE 【アイ】
《ネタバレ》 前半の静かな恐怖が絶品。エレベーターの老人、通信簿を探す少年は全世界のマンション暮らしの人々共通の怖さだろう。説明セリフではなく、さらに盲目時代の彼女をしっかり描いているからこそ、彼女しかわからない恐怖と孤独感がその効果をもたらしているのだ。そして、意識的に先の読めるようにミスリードして、彼女の目から見た自分の顔が実は!という大ドンデン!このジャンルとしては切れ味ある展開だ。後半は真相追求というサスペンスになっていくが、ここはJホラーよりもテンポがよく、香港ならではのお家芸が垣間見れる。エンタテインメント性と完成度の高いホラー映画だ。ただ、最後の再び失明する原因は雑な印象で残念。両目同時に破片が刺さるなんて!(映画では片目だけなのに)でも秀作です。
[DVD(字幕)] 8点(2011-10-26 16:38:08)(良:1票) 《改行有》
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