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プロフィール |
コメント数 |
1200 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
ないっす!!! |
年齢 |
60歳 |
自己紹介 |
客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。 別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。 もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…) 好きな言葉は「恋」 です。 |
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1. グリーン・ゾーン
《ネタバレ》 実話ベースの映画なのでそれぞれモデルになる人間がいます。
で、映画の中で裏もとらずに記事を書きまくっているWSJの女記者がいますが、これ、モデルになっているのはニューヨークタイムズのベテラン記者ジュディスミラーです。
実際にイラクの大量破壊兵器について裏を取らずに記事を書きまくって後で米国内でものすごく批判されたわけですが、この映画で一番大事なポイントはここにあると思っていて、つまり「政府高官」とべったりの記者がいて、普段いいスクープも回してもらう代わりに、ときどきは政府の都合にあわせた記事も言いなりで書く。
そういう都合のいい記者が政府は必要で沢山存在してるという事です。
政府からすれば必要なときに大衆に対し都合のいい記事を書いてもらうために絶対に必要です。
記者の方も普段貴重なスクープを取れるので名声と出世が手に入りますし、お互いにWIN-WINの関係。
で、こういう政府関係筋と記者のズブズブの関係というのはこの映画の中に限りません。
日本でもあるわけです。
なぜかというと、この感想を書いてる時点でまだまだ新しい話題である、検事長と新聞記者の賭け麻雀問題、あれです。
これ世間では賭麻雀のレートがどうこうという枝葉末節の事が話題になっていますが、この事件の本質はそこではありません。
賭けのレートとかそれが犯罪かどうかとかはどうでもいい事なのです。
重要なのは(この映画のように)日本でも記者と政府関係者はズブズブの関係だという事がはっきりした事です。
これはある意味当たり前の話で、政治ジャーナリストがほとんどの政治家と敵対関係にあったら、記事の書きようがありません。
誰も何も教えてくれないからです。だからズブズブにならざるをえないのはある意味必要悪であるわけなんですが、大事なのはマスコミと政治家がそうなってる事を知っている事だと思います。
世の中のニュースには時に素晴らしいスプークもあるわけですが、一方で政府に都合のいい誘導のような記事もちょろちょろ混ざっている。
それを知る必要があります。
そんな中で真実を知り正誤を判断する事は普通の人には本当にとても難しいことだ、でもがんばれよ、と、それをこの映画は教えてくれている…んじゃないでしょうか…多分。[インターネット(吹替)] 6点(2020-06-06 02:26:32)《改行有》
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