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1. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 巧みに見せ場を盛り込んでいる構成が素晴らしい。最初の見せ場は緻密に練られた駅構内での逃走シーン。前回に増してボーンの知的な工作員っぷりが発揮されてます。カメラに映った彼を見たCIA職員達のリアクション。ボーンが彼らにとってどれだけ厄介で危険な人物かこのシーンで表現されます。次にデッシュに追いかけられるニッキーを助け出すタンジールでの追跡シーン。建物の屋上から屋上へ、部屋から部屋に忍者のごとく俊敏さで移動し、デッシュとのタイマンの末、ニッキーを助け出す事に成功。初見の時はここからニッキーとの恋が始まるのかと思ったけど、さすがジェイソン・ボーン。あの程度の女には魅かれる事はありませんでした。感心できるのは次の見せ場カーチェイス。このシーンの短さが良かったんです。駅やタンジールでのシーンはこれまでの2作品にはなかった手法だったんですが、カーチェイスシーンはその全てに存在しており、ちょっと飽きられてる感というか新鮮味がないと思います。だからあえて引っ張らず、すぐボーン誕生秘話に移動させたんでしょうね。この映画のバランスの良さはここにあると思います。そしてラスト。どこかで働くニッキーが一連の事件をニュースで見て、ニヤリ。見ている誰もが音楽とともに体を震わせたんじゃないでしょうか。[映画館(字幕)] 9点(2010-07-02 01:12:51)(良:1票)
2. マシニスト
《ネタバレ》 映画全体に漂う湿った雰囲気が好き。クリスチャンベールの演技に対する体の張り具合はデ・ニーロに匹敵する。まぁそこで頑張りすぎた分、映画の印象が激痩せ一点に絞られがちだが、実は脚本も悪くない。まぁ結局は妄想オチなんだが、罪悪感や孤独感が異常に強い人間の感情を上手く表現してると思う。[DVD(字幕)] 7点(2010-02-10 14:15:48)
3. サン・ルイ・レイの橋
《ネタバレ》 さすが実力派の豪華俳優陣が揃っているだけあって、演技面ではそれなりに見ごたえがありました。ただストーリーに関しては教義で5人の人生を振り返るというもので特に盛り上がりもなく退屈に感じました。ラスト、修道院長は何かと「愛だ、愛だ」と言ってましたが、それで片づけていいのかな?という疑問も。ガブリエル・バーンが処刑になるの理由がいまいち分らないし。やっぱこういう宗教絡みの映画は日本人にはあまり理解できないのかも。[DVD(字幕)] 6点(2009-07-23 02:13:18)
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