|
1. ボーン・アイデンティティー
それまでのイメージからは想像もつかないようなマット・デイモンの体当たりアクションと、苦悩を映し出す深みを持った演技に、2時間じっくり魅せられた。この3部作が彼のキャリアにおけるエポック・メイクとなった事は疑いようがなく、現在、個人的には「新作が出る度にチェックしたくなる」数少ない俳優となっている。本作のアクションを見た後に「グッド・シェパード」「ヒア・アフター」あたりの作品を見ると、彼の演技の幅に一目を置かずにはいられない。
本作自体は、傑作と呼ぶには何か(他の方の言われるヒロインの魅力も含め)足りない印象だが、派手に描きたくなりそうな箇所をグッと押さえた演出は非常に良かったと思う。[DVD(字幕)] 8点(2011-08-28 14:50:01)《改行有》
2. ダーク・ブルー
戦争映画は人並みにしか見ていないけども、この作品はマイベストと言えます。「迫力だけが戦争映画の醍醐味ではないぞ!」といわんばかりの緻密な作り。あの『コーリャ』で見せてくれた手腕を、ヤン監督が思う存分発揮してくれています。この作品の映像・カメラワークは本っ当に素晴らしいの一言! それと【はむじん】さんが↓で述べられていた、「バルチャ(バイチャ)の目の演技」には共感してしまいました。犬ってああいう表情するんですよね。こっちまで犬と同じ気持ちになってしまうくらいの、訴えかけてくる目。ハリウッドの、役者同様に大袈裟な演技しか出来ない動物とは大違いで、こういったところにもこの作品の「ヨーロッパらしさ」を感じてしまいました。 しばらく忘れられそうも無い素晴らしい余韻に浸りながら、9点をつけさせていただきます。 9点(2003-11-02 20:34:11)
3. コーリャ 愛のプラハ
↓邦題は確かに変ですね(笑) 当時のチェコの雰囲気が全編に漂っていていいです。エピソードを重ねていく手法で多少強引な部分もありましたが、少年と男性の心の交流の過程はしっかりと描かれていて、良作に仕上がっていると思います。7点(2003-06-15 18:49:07)
|