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1. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 おすぎが大絶賛してたのでヤな予感してたのですが、よい意味で裏切られました。とっても楽しめた。脚本にポール・ハギスが参加してることがとてもプラスです。演出、カメラワーク、大道具、小道具すべてに細かい心配りが感じられます。ただし、楽しむためには付け焼き刃では歯が立たないくらい知識=教養が必要な作品ですね。ネットで調べたけど、いまだにヴェネツィア+ポンプ破壊+建物崩壊の関係がわからないもの。とくにポーカーのルール知らない人は中ダレが激しいかも知れない。コール、レイズなんかの用語は初回出るときにフリガナで説明してもよかったんじゃないでしょうか? 音楽は引っぱりすぎ。エンドロールまでメインテーマ出さないと逆に飽きます。中間で何回か2~4小節使ったほうが緊張感を保てたと思う。ということで大きく減点しました、個人的には満点ですけど… 冒頭の追っかけはまさに「映画の伝統」もう1回くらいアクションシーンがあってもよかったかな。笑えたのは、エヴァ・グリーンの横顔が山本モナ、カテリーナ・ムリーノがアングルによって山田優に見えたことですね。[映画館(字幕)] 7点(2007-01-09 17:04:42)(良:1票)
2. ヴァン・ヘルシング
《ネタバレ》 私的評価は100点以上ですが… エクソシスト以前のホラーファンとして評価できる点。冒頭のフランケンシュタインの風車小屋、ユニバーサルの初映画化作品に極力似せておりました(モノクロだったし)。ブダペストでの舞踏会シーン、鏡に映るたった一人のヒロインが「ポランスキーの吸血鬼」へのオマージュですね。その他ユニバーサル・ホラーへのオマージュが随所に観られとても満足しました。イゴールもお約束のキャラクターのまま登場してましたし。てなわけで一般的にはわかりにくい活劇だと思いますが、私の評価は論外に高いのです。ハマー・ホラーへのオマージュもほしかった気がするけど、ドラキュラ取り巻きの3吸血鬼の衣装にその臭いがなきにしもあらず。個人的にヴァン・ヘルシンクといえばPeter Cushingなんですけど、彼はもう亡くなってるのでChristopher Lee(最近では指輪物語のサルマン役で親しまれているハマーのドラキュラ俳優)の特別出演があれば申し分なしだったのに残念。ラストの謎解きがわかりにくいとの声がありますが、大天使ガブリエルのことを知らないとそうでしょうね。詳述するととても長くなるので腑に落ちないのが気になるかたは聖書を読むか、近所の教会のかた、キリスト教系の学校に通ってる人に聞いてください。キリスト教圏の常識が前提になっているのでしかたありませんよ。問題はケイト・ベッキンセールの運動神経のなさ、走ってる姿を見るだけで「遅い!」と大声を上げたくなるとこですね。8点(2004-09-06 18:35:04)
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