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プロフィール |
コメント数 |
3271 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
監督別鑑賞作品数
成瀨巳喜男 69 溝口健二 34 川島雄三 41 小津安二郎 37 石井輝男 24 豊田四郎 19 石井岳龍 18 矢崎仁司 12 西川美和 8 山下敦弘 15 今泉力哉 21 フェデリコ・フェリーニ 24 ミケランジェロ・アントニオーニ 14 ピエル・パオロ・パゾリーニ 16 ルキノ・ヴィスコンティ 17 ジャン=リュック・ゴダール 36 フランソワ・トリュフォー 24 ルイ・マル 17 ジャン・ルノワール 15 ジャック・ベッケル 13 ジャン=ピエール・メルヴィル 11 ロベール・ブレッソン 12 イングマール・ベルイマン 27 アルフレッド・ヒッチコック 53 ジム・ジャームッシュ 15 ホウ・シャオシェン 19 ウォン・カーウァイ 14 ジャ・ジャンクー 9 |
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1. 太陽の下で ー真実の北朝鮮ー
《ネタバレ》 タイトルに偽りあり。
太陽なんか出てこないし、空気は霞んでいて汚いし昼間から薄暗い。
そして真実の部分はほとんどなく、大部分は演出されたもの(ところどころに真実は見え隠れはするが)。
それじゃあ、この人たちが日本人より不幸なのかと言えば、必ずしもそうとは言い切れない気がする。
資本主義社会における競争では必ず敗者がいて貧富の格差もあるが、北朝鮮にはそれがない。
ラストで泣いてる少女は確かに可哀想だけど、資本主義の競争社会にだって負け組がいる。
北朝鮮をおかしなもの、間違ったものと決めつけるのは簡単だが、それはアメリカ的自由主義に毒された者たちの勝手な価値観じゃなかろうか。
とまあ、国家思想的なことはさて置き、このドキュメンタリー、市井の人々の暮らしぶりが見えてこず、いまいち面白味には欠ける。
それと同時に北朝鮮という国は世界一異質な国で、実に興味深い国であることを再認識できた。
そういう意味では見た価値はあったように思う。[インターネット(字幕)] 6点(2023-05-19 21:30:10)《改行有》
2. バンコック・デンジャラス
《ネタバレ》 冒頭のバンコクを評した言葉「バンコックは猥雑で、堕落した街」というのが印象的。
猥雑は合ってるけど、堕落っていうのはなぁ・・・なんだか痛いところを突かれた感じだが、否定はできない。
だけど、バンコクは楽園です、男の。
それは間違いない。
さて、そんなアジアの魅惑都市、バンコクを舞台にした、アメリカ人ニコラス・ケイジが繰り広げる、ハードボイルド・アクション。
パン兄弟がアメリカに進出したことも含め、バンコクの街とニコラス・ケイジとの不協和音が、また面白い。
つっこみどころは何か所もあるけど、敢えて割愛。
魅力的なシーンを一つ。
それは、耳の聞こえない女性と知り合い、散歩中に襲われるシーン。
耳が聞こえないので、すぐ後ろで起こっている銃撃に気付かないが、血が女性に飛んできて、初めて気付くというシーン。
ここはお気に入り。
ヒットマンの引き際を描いた内容だが、それだけに切ない。
ヒットマンだって、引退して、普通の暮らしをしていけばいいのにと思うが、それは映画的に許されない、か。
バンコクを訪れた時に、旅先で生まれる確かな恋心。
ここがうまく描かれている。
ヒットマンとしては一流だが、清楚な女性と辛い食べ物には弱いという設定が、また味があって、とても良い。
まあ、いくらヒットマンとして一流でも、M字ハゲだと、ああも簡単に綺麗なお姉さんと懇意にはなれないけどな。
この映画を観て、またバンコクに行きたくなった。[DVD(字幕)] 7点(2014-12-01 02:07:23)《改行有》
3. 厳重に監視された列車
これって、観ている最中は何とも思わないのだが、観終えた後、じんわりくるような不思議な魅力を持った作品だ。
監督のイジー・メンツェルの作品は、なかなか観る機会がないので、わくわくしながら鑑賞した。
この監督ならではの、不思議な余韻を残す独特の味わいは、他に類をみない。
楽しい作品ではないが、記憶に残るであろう作品。
戦時下で思春期を過ごすと、こうなるのかなぁ、と何だか哀愁さえ感じさせるのは見事。
それでいて、どの時代の若者にも通ずる、普遍的な思春期の悩みを描いているのが、これまた凄い。[DVD(字幕)] 7点(2012-12-25 23:07:53)《改行有》
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