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プロフィール |
コメント数 |
87 |
性別 |
男性 |
年齢 |
32歳 |
自己紹介 |
採点は甘め。 でも、10点は特別に好きな映画にだけ。 |
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1. 異端の鳥
《ネタバレ》 ひたすら続く暴力描写に目を背けながら観ていた。
どうして同じ人間がこんな恐ろしいことを他の人間にできるのかと。
しかし、少年をレイプしていた男がネズミがうじゃうじゃいる穴の中に落ちたとき、自分は全く動じずにスクリーンを見つめていた。
むしろ「やった!」と喜んでいた。当然の報いだと。
なんなら落ちる前から「落とせ!落とせ!」と期待していた。
結局、自分も暴力を肯定していることに気付いて怖かったなー。
その根本は「少年が彼から逃げてほしい」というものであったとしても、あの男にくたばってほしいと思っていたことに変わりはない。
「これは悪だ」と信じてしまったら、それに暴力を振るうことを悪だとは思わなくなる。
第二次世界大戦時に数多のユダヤ人が犠牲になったホロコーストに限らず、ほぼ全ての暴力、殺傷はその心理から来るのだろう。
そして、自分も他人事ではない。[映画館(字幕)] 9点(2020-10-19 09:29:30)《改行有》
2. スノーピアサー
「設定に無理がある」と言われていますが、そんなことはどうだって良いんです。完成された体制に囚われてしまっている人間社会を表現するのに『列車』がピッタリだっただけです。列車の中で食べ物が供給されるのも現実的に考えたら確かに無理があります。しかし、これも他の生き物や野菜を統制的に飼育・栽培する人間の営みを表現しているに過ぎない。列車内には階級差があり、先頭に行けば行くほど豊かな暮らしが繰り広げられているなんて、めちゃくちゃ分かりやすいじゃないですか。物語は設定や事の成り行きが全てじゃないんです。それらは枠組みでしかなくて、本質を見落としています。これは『革命』の実態に迫った映画です。[映画館(字幕)] 7点(2014-12-02 09:25:07)
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