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1. アバター(2009)
《ネタバレ》 DVDによる2D鑑賞です。あまり寓意とかは気にせず楽しむ方なので、娯楽映画としては充分に楽しめました。まあ単純で先が読める展開ですけれどね。CGについては、正直なぜこれほどまでに絶賛されているのかわかりませんでした。風景とかは美しかったですが、いまどきあのくらいなら作り出せるだろうし、なによりも動きがダメでした。光の蔓のようなものと手の動きが連動していなかったり、走るときや落下するときなど重力が変動しているかのようで不自然に見えたり。生命のつながりはともかくとしても、山みたいのがプカプカ浮いているのも物理的には説明つかないし。ファンタジーならいいですけど、やっぱり物理無視では現実感が損なわれます。兵器の類も研究室の中は妙に未来的なUIを使っているのに兵器は旧態依然でちぐはぐな印象。統一した世界観が構築されているように思えません。ラストは、あれでは次はもっと強力な総攻撃を喰らって滅びるでしょうね。もっと圧倒的な自然の力を見せつけなくちゃ。よってもって、この点数。単純なアクション映画を楽しめる人ならばって感じ。
もうひとつ、どうしても気になるので追記すると、最後の主人公の選択はいかがなものかと思えてしまう。ナヴィになる理由ってなんなの?もしかしたら愛のためなのかもしれないけど、最初の主人公のはしゃぎっぷりからは、どうしても足の動かない障碍を捨てるためと思えてしまう。なんだか足が動かないのが「悪いこと」のようで嫌な気分ですね。愛のためというのであれば(これも安易と思うが)、足が利かないという設定は本当に必要だったんだろうか。別にいらないような気もしますね。
あとどうでもいいですけど、役者がおなじなので、どうしてもT4のマーカスに見えて仕方がありませんでした。なんとなく役柄も似ているし。
[DVD(吹替)] 5点(2010-12-27 14:45:21)《改行有》
2. アポロ13
《ネタバレ》 久しぶりに見直してみました。実話に基づくアポロ13号の危機を人智を結集して乗り越えていく物語は、それだけで一見の価値があります。しかしながら、あらためて見てみると、同じパターンの繰り返しがほとんど。危機発生→テレビ放送での解説→何とか解決。危機の内容を説明するためのテレビ番組挿入が、だんだんとわずらわしくなってきます。もう少し考えて、複数のパターンを用意できなかったものかと。マリリンの指輪についても、その後どうなったか、あれを一目見ただけで「虫の知らせ」と分かるのか。むしろ何かの伏線?とか思ってしまいました。
そういった粗があるものの、一度は見ておくべき映画と思います。俳優陣の演技合戦は見事。おばあちゃんが孫を励ますシーンも良かったですね。[DVD(吹替)] 9点(2005-11-02 01:54:14)《改行有》
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