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プロフィール |
コメント数 |
1000 |
性別 |
男性 |
年齢 |
60歳 |
自己紹介 |
レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。
皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。
※変更要望は出すかもしれません。 |
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1. ラストエンペラー
《ネタバレ》 非常に淡々としていて(というか単調で)盛り上がりに欠けるところはリアルなのでしょうが、やはり映画として見るとしんどい。紫禁城を出るところ、もう少し譲ってジョンストン退場まではまあよかったのですが、それ以降はエピソードを連ねただけで面白味に欠けます。
が、ラスト近く、1967年のデモでの出来事を見て、これは中国に対する風刺もあるのかと考えました。溥儀はつねにどこかに「閉じこめられる」生活を強いられていて、そこから出ようとしても行く手を阻まれるのが常でした。中国の人々も、実は同じように閉じこめられた境遇にあるということを、あの場面は示唆しているように思えたのです。そして本作が日本で公開された翌年、天安門事件が起こります。
ということで、最後近くのところは印象的なのですが、やはりそこに行くまでがあまりにも平板すぎました。中国の歴史に関心のある人ならば、興味深く見られたのでしょうが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-01 19:35:58)《改行有》
2. ライアンの娘
《ネタバレ》 いやまったく、見ごたえのある作品でした。特に撮影が素晴らしく、美しい風景を堪能しました。モーリス・ジャールの音楽も美しい。あと、画面外の音を頻繁に使った演出がおみごとで、ここは特に感心しました。
物語としては、古いコミュニティである田舎町の偏狭さ、一つのことにとりつかれた集団の恐ろしさがよく出ています。これについては「ライアンの娘」という題名そのものが技ありというか、これだけをとっても奥深いものを感じさせます。マイケルはシェイクスピアなどの道化の影響があるのかもしれませんが、私もシェイクスピアに関しては詳しくないのでよくわかりません。しかし、そういう方面から考察してみると、また面白いかもしれません。ほかにも、チャールズがベートーヴェン好きで最後まで蓄音機は手放さないとか、なかなか用意周到な人物配置で、こういったところから重厚さが現れているのかもしれません。
以前から関心があって一度見てみたかったのですが、劇場で鑑賞できたのは幸いでした。こちらの予想を上回るみごとなできで、たいへん満足できました。[映画館(字幕)] 9点(2015-07-07 21:41:06)(良:2票) 《改行有》
3. ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド<TVM>
《ネタバレ》 けっこうよかったと思います。Wikipediaの記事を読む限りでは、基本設定は原作に忠実そうですね。その点はSF的ですが、話の主軸はパニックもの・サバイバル路線でした。序盤は比較的じっくりとした展開ですが、コーカー大佐と合流してサバイバル合戦になってからは、次から次へと話が進んで引きつけられました。よくSF小説などで「宇宙からの侵略者が現れたら、地球人は争いをやめて共通の敵に向かっていく」という話がありますが、本作はそんなものを真っ向から否定しています。トリフィド自体の脅威が隠蔽されていたこともありますが、新しい秩序を作るのための勢力争いに必死で、なかなか協力体制が築けません。トリフィドに襲われないように生贄を捧げる修道院長とか、なかなか辛口な話になっています。無事島に渡って当面の脅威から逃れたという結末ですが、根本的な問題はなにも解決しておらず、批評精神をより強調しているように思われました。
映像的には、視力を失った人たちがさまよう様子がゾンビのようで、インパクトがあります。実際、原作の最初の映画化作品は、ロメロに影響を与えたようですが。トリフィドの方は歩行植物というのが特徴なはずですが、どうやって歩くのかがよくわからなかったのが残念。トリフィドが登場するのは夜の場面が多く、いつどこから襲ってくるのかわからないというサスペンスはありました。また、崩壊したロンドンの街も、CGでしょうが印象的です。
全体としては、主人公のトリフィド対策とサバイバル・アクションがうまくかみ合っており、時間が長くても飽きることなく見られました。ただ、肝心のトリフィド対策の方法がわかりにくかったのが残念。また、アクションやサスペンス中心で文明(人間)批判というところが弱かったのは不満点です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-13 11:09:43)《改行有》
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