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コメント数 3885
性別 男性
年齢 53歳

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181.  タイタンの戦い(2010) 映像は『ロード・オブ・ザ・リング』と見事におんなじ。まるでコピーのよう。これは要するに「この映画はスペクタクルでございます」と言いたい訳ですね。いや、そのくらい見当つきますから、もっとオリジナリティ出してもらって構わないんですけどね。『ロード~』との違いと言えば、“映画の長さ”だけ。でもこれが実は重要だったりする訳で、おかげで、実にお気楽に楽しめる映画になってます。アメコミ風ギリシャ神話。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-11-15 23:16:36)

182.  プレステージ(2006) 《ネタバレ》 結局のところ、まともなトリックなんぞ無かった、というか、最大のトリックが『0086笑いの番号』かよ、と言いたくなるのですが、でも、面白かったです。クリスチャン・ベールの回想、ヒュー・ジャックマンの主観、クリスチャン・ベールの手記、ヒュー・ジャックマンの手記。互い同士がイレコになる複雑な階層構造、どちらが「器」でどちらが「中身」なのか。相手を躍らせているのはどちらなのか、踊らされているのはどちらなのか。そして、最後に笑うのはどちらなのか。そういった点、なかなかにスリリング。しかし映画とは言え、ヒトの手品を台無しにするのを見るのはヤなもんです(笑)、それもこんなに何度も見せられては。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-28 22:30:42)

183.  オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック 片やテロリストに大使館が占拠され、片や飛行機がハイジャックされ、という、一粒で2度おいしい映画、と行きたいところですが、うーんコレ、どうなんでしょうね。いや、ハイジャックされた飛行機が、タイヤから煙を上げながら走るシーンなんか、すごくカッチョよいし、対テロの様々な作戦行動の描かれ方も、派手さは無いけどなかなか鋭い、とは思うのですが・・・全体的に若干、ヌルくないですかね。しかもそのヌルさが、こんなヌルいオチの布石だったのでは、ちょっと・・・。とは言え、なかなか楽しめましたです、はい。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-02 22:25:24)

184.  アバター(2009) え~、劇場で3Dで観なかった以上、本作を観るつもりはなかったのですが、レンタル屋店頭に大量に残ってたもんで、はい、出来心です、すみません。とりあえず、2Dでもなかなか楽しめました。内容的には『ミッション』のようで『もののけ姫』のようで『ポカホンタス』のようで、要するに結構、ベタなのかも知れませんが。ナヴィ族が変な顔だと言う声もありますが、どうしてどうして、観てると違和感なくなってきます。髪型的には、今は亡き軍事評論家のエバター氏を思い出したり。それはともかく、本作の、この入魂のCG映像には、頭が下がります。ただ、2Dで観てしまったからなんでしょうけど、これは「これまでの集大成」的なCGであって、何か「今までできなかった」ような新しい世界が開けたような気はあまりしないですね。作り物、っぽい感じ、実写に似せようとして似せ切れないアニメ。内容的にも、気になる面はあります。主人公は実生活においては下半身不随で孤独の身、一方アバターを操っている間は飛んだり跳ねたり自由の身。ってコレ、要するに、主人公がナヴィ族にシンパシーを感じるとか何とか言う以前に、そもそも自分自身の利害、打算がありますやんか。そう言って悪いなら、ナヴィ族側につくにあたって、得るものこそあれ失うものはなく、何ら「苦悩」や「決断」の必要がないじゃないですか。またこの映画、やたら長尺のくせに、この映画が終盤に近付いてくると、明らかに物語を「端折って」慌ただしくなります(違和感ありあり)。いや長尺だからこそ、この辺りでグンとスピード感を出したいところなんでしょうけど、観る側がそろそろ退屈しやしないか、という、一種の媚のようにも思えます。そんなコトが心配なんだったら、そもそももっと映画を短くすれば(可能ならその分CGのクオリティを上げれば)いいやんか、と思ってしまいます。で、クライマックスの戦闘ですが、近代兵器を操る人間たち相手に、圧倒的不利で絶望的な戦いが続くかと思いきや、実はやたら強かったりするのがナヴィ族の可愛くないところ。でもまあ、このハチャメチャな戦闘シーンが、何だか『トゥルー・ライズ』を思い出させて、ちょっとうれしくなったりもするのですが。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-08-13 23:14:56)

185.  サブウェイ123 激突 何で今さら『サブウェイ・パニック』を再映画化するんだろう(その一方でたくさんの新規な企画がボツになって消えていってるのだろうに)、しかも何でこんな鉄板(?)の企画でトニー・スコットが監督するんだろう(誰か新しいヒトに任せてみては?)、しかもしかも、何でジョン・トラボルタとかデンゼル・ワシントンとか、ギャラの高そうなヒトが、「これ誰やねん」と言いたくなる凝った役作りをしてまで主演するのか(こういうオッサンの俳優、他にナンボでもいそうだけど)。などなど、この映画の存在自体に対するギモンがイロイロと沸いてくるのですが。まあ、でも、結構、面白かったです。原作や前の映画に比べると、多少、荒っぽくて派手なので。ただし荒っぽくしてしまった分、トラボルタが変質者にしか見えず、常識人であるデンゼル・ワシントンとの間が一向に埋まらないまま、日常に埋没するように映画が終わってしまうのが、手ごたえ歯ごたえのやや乏しいところ。また、彼が身代金を運ぶ役に指名され、奥さんと最後になるかもしれない会話を携帯電話でするヘリポートのシーン、いい感じなんですが・・・日が照ってたはずなのに、明らかに曇りの状態で撮影されたカットが混じり、印象的なシーンに水を差す。日が出るの待ってから撮影できないもんですかね。あと、物語においてネット動画が重要な役を果たしたり、Googleマップみたいな街の俯瞰の映像が出てきたりする、これらの“ネット”ネタが、何やら、先日発表されたグーグルとソニーの提携の布石のようで(本作はソニー・ピクチャーズ)。グーグルをヨイショするための映画なんだったら、ヤだなあ、何だか政治的だなあ、と。さてところで。なんで、地下鉄の窓って、いつも濡れてるんですかね(それともこの映画だけですか?)。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-07-08 22:22:14)(良:1票)

186.  鷲は舞いおりた お馴染み、ジャック・ヒギンズの大々出世作『鷲は舞い降りた』の映画化。小説の内容上、必然的にアノ俳優もコノ俳優も、ドイツ軍人役として出てくるのが、妙に面白かったりします(普通ならドイツ軍人役なんて、ただの殺され役)。さらにその中で、普通なら一番ワルそうなドナルド針の目サザーランドが、ドイツ人ではなくIRAのリーアム・デヴリン役を何とも楽しそうに演じております。さて主人公のシュタイナはといいますと、何でも屋ことマイケル・ケインが演じている訳ですが。逃亡しようとしたユダヤ人女性を彼が助ける場面が印象的。部下たちがさっと武器を構え、彼を援護するシーンのカッチョよさ。この場面、小説ではもっとシュタイナの個人的な活躍が強調されていたように思いますし、ユダヤ人女性も一応は逃亡するんですよね? それが映画では、部下による支えが強調され、空気が引き締まるシーンになっていますし、結局女性が射殺されてしまう、という顛末も、本作の徒労に満ちた物語を暗示していて印象を深めています。ただ、映画の最後までこの調子で行ければよかったんですが・・・何だかだんだん、シュタイナの影が薄くなっていくのが残念。シュタイナを「観る」という部下の視点がもう少しあれば、良かったかも。何せ、ただでも「マイケル・ケイン」なもんで、いかにも頼りないんですから、もう少し周囲が盛り上げてあげないとね。最後まで、デヴリン=サザーランドの活躍ばかりが目立っちゃったかな。でもまあ全体的には、手堅い感じが好感のもてる、シブくまとめた映画でした。[DVD(字幕)] 7点(2010-03-29 23:15:57)

187.  ショーン・オブ・ザ・デッド ロメロ監督『ゾンビ』の世界を、『Mr.ビーン』並みの判断能力で乗り切っていこう、ってな趣向のナイスな作品。胸につけてしまったインクの染みが、やがて、ゾンビとの凄惨な死闘による返り血に取って代わろうと、あくまで呑気にお気楽に。でも、どうなんでしょうね。もともと、グロさと滑稽さの同居、とか、ゾンビによる人間の戯画化、とかいった要素はすでに『ゾンビ』が持っていた訳で、ということはつまり『ゾンビ』がパロディ的な作品だった訳で。それをまた今回、パロディ化してみました、と言われてもねえ。ま、とりあえず、「俺達は『ゾンビ』が大好きなんだ~」、ということは、よくわかりました。[DVD(字幕)] 7点(2010-02-24 23:26:01)

188.  ギャングスター(2006) どうも「テレビドラマの総集編」みたいな感じ。NHK大河ドラマを、本放送を一度も観ないで年末の総集編だけを観てしまった、そんな感じですね。ひとつには、ビデオ作品だもんで映像の印象がすでにテレビっぽいんですけど、それだけじゃなくて。90分弱と、とっても短いのに、登場人物出てくるわ出てくるわ(正直、ついていけない。映画の展開も速過ぎ)。しかもヴァル・キルマーだとかガブリエル・バーンだとかいう、一応はスターと言えなくもない俳優が、まるで「この日だけだったら空いてるから、出演OKよ」と言わんばかりのチョイ役で出てくるし。ちなみに主演は、ミック・ロッシとかいうヒトで、脚本にも名を連ねてます。短い映画の中にひしめくチョイ役の俳優たちに囲まれ、主人公が一番貫禄が無い(笑)。しかしそれだけに、しがないチンピラの生きざま、みたいなものが、よく滲み出ていたのではないでしょうか。あとは、もう少し、物語をじっくりと描いてもらえれば・・・[DVD(字幕)] 7点(2010-01-20 22:57:38)

189.  キング・アーサー(2004) キングシーサーなら知ってるけど、キングアーサーってのはあまり馴染みがないもんで、前半は、へー、ふむふむ、で、だからどうなのよ、ってな感じだったのですが(要するに、やや、右から左に抜ける感じ)、後半になると、これでもかとノリノリの時代劇が展開。思わせぶりな煙モクモクの中、さっそうと現れるアーサー、そして繰り広げられるチャンバラ。おーこれは確かに万国共通のオモシロさ。しかし、何でもかんでもそういうノリでいいのかブラッカイマー、と、小声で言っておく。勿論、嫌いではないので、あんまり大声では言わない。他の騎士たちとの友情が感動を呼び涙を誘う。とは言っても本当にこんなので泣く人はいない訳で、だけれども、他人に紹介する時はやっぱり、「この映画、泣けるぜぇ」と言ってしまう(わかりやすいので、つい)。そういうタイプの作品。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-03 15:32:27)

190.  バイオハザードII アポカリプス 背中に銃を背負ったミラジョヴォの雄姿は、クノイチそのもの。まさにハリウッド版“由美かおる”である。だからこそ、最後のつけ足しみたいな入浴シーン(?)にも意味があるのだ。映画前半で急ぐようにゾンビとの戦いを描いて、ああこりゃ映画後半は物語がアサッテの方向にむかいそうだなあ、と思ってたら案の定、シアサッテの方向に向かい、コマンドーゾンビなどで盛り上げようとするも、まあ、普通にテレビゲーム的だよなあ、との印象(これでいいんだったら、何作でも作れそう)。ただ、ヘリからの攻撃を受けながら駆け抜けていくヒロインの姿がめっちゃカッチョよかったので、満足。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-11-03 08:59:59)

191.  トロイ(2004) 「CG足してド派手に盛り上げといてよ」「とは確かに言ったけど、こりゃ幾らなんでも足し過ぎ。多すぎだあ」「でも、まあ、いいや」的スペクタクル。でも、意外に先頭シーンに違和感が無く、マスゲームとしてのスペクタクル感は十分堪能できます。あと、“人気俳優:筋肉見せっこ対決”もなかなかのもの。ま、それだけの映画と言われれば、反論しませんが(反論できませんが)。肝心の「トロイの木馬」が、最後のつけ足しみたいになっちゃってるのもオドロキ。おかげでアキレスの行動基準が理解不能。いやはや、ペーターゼン監督も、この作品と、『ポセイドン』とを考え合わせると、何か、悟ってはイケナイものを悟っちゃったんでは無かろうか、と、少々不安を感じないでもないのですが、一方では、この割り切りぶりに楽しみな部分もあったりするのでした。[DVD(字幕)] 7点(2009-11-03 08:05:57)

192.  ヴェニスの商人 絢爛豪華と呼ぶに相応しい映像美。と言いたいところだけど、この映像の美しさに対し、出演者の面々、どーして揃いも揃ってバッチい感じ人たちばかりなんだろうか。キャスティングの段階で悪意を感じてしまいます。そして、このボソボソとした雰囲気、どうしてこうも暗いのか。まあ、シェイクスピアの原作戯曲からしてそんなに楽しい内容でも無い気がするけど(今まで読んだ喜劇の中で、楽しく読めたのは『お気に召すまま』くらいだなあ)、それにしたって、この映画、暗いよなあ。暗過ぎる。そして例によって、アル・パチーノはどんな役であろうと、映画に出れば熱く語りまくる。はいはい、わかりました、もういいからさあ。それにしても、ユダヤ人への差別を払拭しようと気を使った揚句、“要するにみんなヤなヤツ”という内容になってしまった、この『ヴェニスの商人』。次はぜひ、江戸川乱歩の通俗長編小説についても同じスタンスで映画化してもらいたい(かなり珍奇な作品になるでしょうなあ)。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-09 16:25:56)

193.  空軍大戦略 なんともシマリの無い戦争映画でして。英独両国側から描いているのがあまり効果的を挙げていないし(ドイツ側の描写が不必要なほど長い)、空爆される建物は掘っ立て小屋みたいにチャチだし、時々ヘンな合成映像使うし。とは言え、やっぱりここまで空中戦の描写を徹底してくれると、「さすが」と言わずにはおれません。英国名優陣がここに集結し、もはや戦っている相手は、ドイツ軍なのか、はたまたアメリカ映画界なのか。凄まじい意気込みの伝わってくる映画です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-04-29 08:57:46)

194.  ティム・バートンのコープスブライド 手間暇かけての人形アニメ、ホントに御苦労サマです、頭が下がります。その点だけで十分に満足感があるのですけれども。しかし『ナイトメアー~』という素晴らしい作品がりながら、「明らかに同じ路線、同じ色合いの」この映画をわざわざ作っちゃう意味が、(商業的な意味を除くと)よくわからない、という気持ちもあります。『ナイトメアー~』で何かやり残したことがあってどうしても作りたかった、というような作品には思えなかったんですけどね。ま、時々はこういう作品が出てくるのは歓迎ですけれども、ティム・バートン以外の大物の登場を期待したいものです。ところでこの映画、要するに「結婚とはすなわち自己犠牲である」という、当たり前と言えば当たり前な(笑)身もフタも無い内容、そこに魑魅魍魎のゾクゾク感を加えることで、一応楽しめる映画になってはおります。しかし、この映画の「生者vs死者」の対立軸は、普通、実生活では「美人vsブ○イク」に相当するわけで、まあ、そういう映画なわけです。[DVD(吹替)] 7点(2009-01-24 17:11:58)

195.  ホテル・ルワンダ アフリカ中部に位置するルワンダは、気候も良く、通称アフリカの軽井沢と呼ばれ(てはいないと思う)、そういや高校の地理の勉強で無理やりアフリカの全部の国を覚えようとするもルワンダとブルンジがなかなか区別つかんかったなあ、という、そのくらいの認識しか以前はなかったわけですか。しかし、ツチ族とフツ族の民族対立によって発生した、想像を絶する大虐殺が発覚、そのニュースが世界を駆け巡り驚倒させられたのでした(←「発覚」って言ったって、別に秘密にしてた訳ではないだろう)。さてその衝撃の事件を題材にした映画ですが。やはり、題材の重さに映画が負けている感じは否めませんね。演出に奇をてらわず、丁寧な作りでリアルさを出した力作、ではあるのでしょうけれど。しかし、丁寧を超えた丁寧さ、すなわち「コダワリ」こそ、この映画に本当に欲しいものであり、この重いテーマを支えうるものではないか。この映画はむしろ、ストーリー性に走り、いささかエンターテインメントに走ってしまった面があり、これが正直「うっとうしい」。ドタバタし過ぎで、ラストもわかりやす過ぎ、かえって「そこで終わっていいのか~」という感想。しかしまあ、このオモシロく作ってしまうのも、この映画を一人でも多くの人に見てもらい一人でも多くの人にこの惨劇を知ってもらいたい、という製作者の気持ちの表れ、なんでしょうかね。「観るべき映画か?」と訊かれれば、私も「そうだ」と答えておきます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-28 11:24:35)

196.  ダイ・ハード4.0 「『ダイ・ハード』の持ってた面白さがまったく欠けてるんだよなー」とかいう感想は、『ダイ・ハード2』の感想で書くとして、ここではまあ、よしとしましょう。しかし、『ダイ・ハード』と言えば、良くも悪くも80年代映画から90年代映画の切り替わり点とでも言うか、その後の映画に多大な影響を与えたエポックメイキングな映画だと信じている(思い込んでいる)わけですが、それに比べると、うーむ、やはり目新しさという点では今作はイマイチ、最近の映画の流れに沿ってダイハードをもう一本撮ってみました、みたいなところがあります。それに、1作目といいますと、それまでどこか「特撮は特撮っぽく見えてもしゃーない」みたいなところがあったリチャード・エドランドが、本気でホントらしい爆発シーンを見せてくれた、という、特撮面でも印象的な映画でしたが、一方、この4.0作目。CG感丸出しの高速道路のシーンは、とても時代の最先端の映像とはとても言えず、チト残念でした。このシーン、ストーリー上も不要で、明らかに浮いています。というわけで、1作目のようなインパクトは望むべくもないわけですが、しかし、しかしですね。やはりあのマクレーンが復活し、むしろ明らかに「時代おくれ」を意識しながら、しかも「ダイハードなんだから」「一応」「念のため」傷だらけになって見せてくれる(もはやあまり痛そうではないけど)。敵キャラの多彩さも面白くて魅力的。歳とってあまり動けなくなっても、頭が涼しくなっても、マクレーンはあくまでノホホンと命がけで戦い続ける。マクレーンがんばれ~。でももちろんこれが最終作だよね~?[DVD(字幕)] 7点(2008-06-21 19:12:42)

197.  コックと泥棒、その妻と愛人 《ネタバレ》 不条理な世界ではありながら、サスペンスとして一応楽しめるだけの、物語性のある映画にはなっています。まあ、全く一般性の無い物語ですが。ナゼかすべてを支配するヒゲ親父と、彼の目を盗んで愛人との浮気に励む妻。映画に出てくるのは、マズそうな食べ物と、ワケのわからないヒゲ親父の演説と、楽しくもなさそうな中年のエッチばかり。さらに、しつこく流れるマイケル・ナイマンの音楽も、本作に関する限り、はっきり言って凡庸だと思うぞ。というわけで、当然ゲンナリしてくるが、観ている側としても簡単に負けるわけにはいかない、ここがふんばりどころ。で、観ていると、何だか不思議とクセになってくるのが、この映画の舞台であるレストラン(?)の、いささかエキセントリックな調度。というよりは、その反復性、ですかね。食堂~厨房~裏口を、人が、カメラが、何度も行き来するうち、この映画の世界に変に馴染んできてしまう、麻薬性。そして、妻と愛人がドロドロのハダカで脱出するシーンのトホホぶり、こいつはまさにとんだ失楽園だわい、と脱力しつつも「おお、こうでなくては!」と変に感心してしまう。何に感心しとるねん。そうそう、あと、ですね、この映画の露悪ぶり、ついつい『ピンク・フラミンゴ』を連想しちゃうんですけどね。特に、ラストの拳銃を構えるヘレン・ミレンが、完全にディヴァインと重なって見えちゃいました![地上波(字幕)] 7点(2008-03-09 23:04:13)(良:1票)

198.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 製作者の意図がどういうところにあるのかは知りませんけど、私の目に映った本作は、ミュージカル映画というよりは、アンチ・ミュージカル映画。ミュージカル映画ってのは、良い意味で「おバカな」映画なのであって、つまりそれは、我々がついつい日常に流されるのにクギを刺す、非日常的言語の典型であるはず。一般に「映画」は、いわば断片のモンタージュ的積み重ねでありながら、我々は、どうしても映画のもつ「物語性」の強さに支配されがちであり、断片が断片であることも忘れてしまう。“表現としての映画”という捉え方ではなく、表現される対象そのもの(物語)を、映画の中に無闇に求めちゃうんだね。その代表が何を隠そうワタシなのだからしょうがない、あははは。そこで登場するのが、例えば、ミュージカル。登場人物が“リアリティ”などそっちのけ、歌って踊って、日常の延長としての物語性を解体し、物語が醸し出す生活臭をぶっとばす。軟弱なワタシの目を多少なりとも覚ましてくれる。さて一方、この本作。いささか現実離れはしているものの(かなり無理矢理な“悲劇”)、感傷的という意味では日常性の強いこの物語、その流れを必ずしもミュージカル場面が食い止めきれていない。これなら確かに物語には浸れるけど、では何のためのミュージカルなのだろう? 物語部分はハンディカメラの揺れる映像、ミュージカル部分は固定カメラという、判り易い色分けの中で、主人公が最後に歌う場面では、固定カメラではなくハンディカメラ。成る程、ではこの場面は、主人公の空想ではなく、「実際に」歌ったのだろう、と思う。そして私には同時に、「ミュージカルが物語に打ち負かされ、物語性に染め上げられた」ことを象徴する場面にも見えてしまう。つまりは、アンチ・ミュージカル、なワケですな。まーそもそもこの映画自体が、ミュージカルに憧れるオバチャンが挫折する物語、なんだけどね。こういうのも、ひとつの映画のあり方かと、結構興味深く拝見はいたしましたが。しっかし、「失明する」という主人公の大事件ですら、その描写に映画らしいコダワリも見られず、物語を支えるひとつのパーツになっちゃってるのが、どうも物足りない気が。まーこれも、息子の目の手術に映画のポイントを置いたという点で、しょうがないのかも知れないけど・・・[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-04 21:47:00)

199.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 映画音楽史上、最高傑作との呼び声も高くは無いけど低くも無い、007のテーマ曲。さすが第一作だけあって、フンダンに聞くことができるのがナントモ嬉しい。ボンドが何かする度にテーマ曲が流れる。いや、何もしなくても流れる。めっちゃカッコイイぞ。この第一作を観て、この音楽を聴いてると、「実はジェームズ・ボンドはとても優秀なヒトなのかもしれない」という気がしてきちゃいます(後の作品からはその片鱗も感じられない、こともある。あはは)。常にクール、そして非情。敵を殺すことに何の躊躇もしない。いたいけな蜘蛛まで徹底的に叩きのめす。非情だ。クルマを運転していれば敵の襲撃、カーチェイス。ボンドの見事なハンドルさばきを見よ。背景が合成映像なので、ボンドのハンドル操作はクルマの動きとズレまくっちゃってます。こんな危険な自動車でこんな危険なカーブを乗りこなすとは、何というドライビングテクニック。やっぱり一流のスパイは違うね。また、一流のスパイは「水とんの術」も使えちゃったりするのだ(ただし、「水とんの術」しか使えないのであった。とほほ)。そんなこんなのうちに、敵の基地に乗り込むボンド。敵の基地は例によって、無意味に豪華。ついに登場する謎の怪人、ドクターノオ。ノオと言っても、キュッキュッと言いながら頭突きでタイガーマスクを苦しめたあのボーリング球野郎ではなくって、こちらのドクターノオは、何と、両手が何だかスゴイ事になっていて、とてもスゴイのである。ついに囚われの身となるボンド、危うし! しかし気が付いたらナゼか楽勝で脱出してしまい、気が付いたら大爆発している敵の基地。まさに007映画の原点に相応しいクライマックスと言えましょう。これが、今にいたるまでレンメンと続くあの大ヒットシリーズの第一作、なんですね。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-16 23:15:33)

200.  ネバーランド 《ネタバレ》 公園の強烈なまでの「緑」と、劇場内の「紅」の対比。なんだかこれだけで「イイなあ」と思ってしまう映画。あと、無邪気なジョニー・デップの表情が、これまた観てるだけでいい気分、あたかも『エド・ウッド』の続編でも観てるような気がしてくる。以上、充分ホメたので、あとはボヤキモードへ突入(多分、ワタシがよくわかってないだけだと思うので、笑ってやって下さい)。(1)何だかつれない態度だったダスティン・ホフマンが上演中に「すばらしい」とつぶやくのには、つい「エ~~~ッ」と非難の声をあげてしまった。調子よすぎるぞ (2)ネバーランドがあんまし幻想的でないなあ。異常なまでに緑色が強調された公園の光景の方がよっぽど現実離れしてらあ (3)病気の奥さんがネバーランドへと旅立つ。これだけで「ああ死んじゃったのね」と充分伝わるのに、その後も葬式やら何やら「彼女は死にました」という表現がクドクド続く。表現として綺麗ではない (4)ラストのベンチに座るバリ氏と少年。2人で抱き合う感動的なシーンなのに、何でバリ氏はベンチの「ど真ん中」に座ってるんだ?→あくまで映画の中心はバリ氏ということ?何だか、あとで少年のことを見捨てそうで、イヤだなあ。[DVD(字幕)] 7点(2006-12-10 22:55:28)

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