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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. アバウト・ア・ボーイ ヒューグラントっていい役者だねぇ。やっぱり役者の魅力でひっぱっていく映画って、SFXが呼び物の映画よりもずっと面白い。繰り返し見たいと思わせます。ブリジットジョーンズを見たときも印象に残って何となく気になる役者でしたが、この映画で僕の中で大ブレークしました。逃亡者のトミーリーを見たときと同じくらいのインパクトを受けました。トミーリーはその後、世間に消費されてフレッシュさを失っていってしまいましたが、ヒューグラントにはいつまでもこの魅力を失わないように大事にキャリアを積んでいただきたいと思います。8点(2003-08-25 12:51:28) 2. 2001年宇宙の旅 ハル9000は、究極の「道具」なのです。第1のモノリスで道具を使うことを覚えた人間が新たな進化を辿る旅の途中で究極の道具であるハルを自ら捨てるという筋立ての面白さがそこにはあり、それは新たな進化の方向性も示唆しているのだと思います。この映画は難解であるとの定評があるが、それはちょっと見方が違うのではないかと思います。キューブリックは抽象的な表現をしない、映像化されているのは全て実際に起きている現象である、ということを念頭に置いて見たらどうでしょうか。老年のボーマン船長が不思議な部屋で食事をしているのも、グラスを割った拍子に死にかけた自分がベッドに横たわっているのを見るのも、スターチャイルドが宇宙を漂っているのも、何かを表現するために抽象的に描かれた映像ではなく、実際の現象を冷徹にスクリーンに写しているだけなのではないでしょうか。それであれば難解とかいうこともないでしょう。解釈を挟む余地はこの映画にはないのだと思います。それは、無慈悲なまでにエンターテイメント性を排除し、現実を表現した宇宙の無音が証明しているのではないでしょうか。9点(2003-08-19 13:00:49) 3. ハリー・ポッターと賢者の石 初めて見たときは、悪くはないが、素晴らしいってわけでもない、といった印象。映画を見た後に原作を読みましたが、これが映画とはうって変わって本当に素晴らしい!夢中になりました。登場人物がみんな生き生きしていて、心に飛び込んできます。原作を読んでから、再度ビデオを見ると、原作への思い入れも手伝って、ちょっと評価も上がりました。頑張って原作をトレースしているなって感じ。でも、あくまでも小説の関連商品として捉えるべきでしょうね。映画それ自体には、万人の心を捉える程の魅力はないと思います。原作にかなり忠実だし、音楽、美術、役者どれをとっても満足のいくものだし、クリス・コロンバスの起用も決して間違いではないと思うのだが、なぜこうも小説と差が出るのか。多分、あの小説の魅力は、作品に込められた作者のパーソナリティによるものなんだと思います。小説を読んでない人は、是非、一度読んでみてください。6点(2003-07-24 12:37:23) 4. 小さな恋のメロディ ロンドンの下町風情がとてもなつかしく思えるのはなぜでしょうか?特に学校やメロディの家の様子なんか。ガラクタ屋にもグッとくるものがあります。 みずみずしい感性で一瞬の輝きをとらえ、時代を超える輝きを持つ作品に仕上げましたね。 失ったものを思い出すような心を締め付ける切ない痛みを覚える。計算だけでこのような情緒を生み出せるわけがない。名画ってやっぱり偶然の賜物なんだと思う。 他のコメントで宝物という言葉を何度かお見かけしたが、ホントこの映画にぴったりの言葉だと思います。 あと「はいから」なんてどうでしょう? 最後に別にケチつけるわけではありませんが、ダニエルのメロディへのあの猪突猛進ぶりはいかがなものでしょうか。お友達(ジャック・ワイルド)の誘いには見向きもしない迷いの無さ。旗幟鮮明な態度。とても立派ではありますが、もうちょっと愛情と友情の間で揺らめく心情が垣間見れれば、ダニエルをもっと好きになれたと思います。10点(2003-07-08 15:47:57)(良:1票)
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