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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ファニーゲーム U.S.A. 《ネタバレ》 オリジナルは未見なので比較はできませんが、いいキャスティングだったと思います(特にナオミ・ワッツとマイケル・ピット)。一言で言うと、「時計じかけのオレンジ」を思い出させてくれる映画でした。ストーリーには終始救いがありません。逃げようとしても連れ戻され、抵抗しても巻き戻され、ナイフを発見しても失敗に終わります。そして、恐怖の連鎖へと続くエンディング。ポールは、ストーリー中「虚構も真実と同様に真実だ」と言っています。つまり、この悲惨な話は虚構であると同時に真実だということ。「このような不条理なゲームがまかり通っている現実がある」ということを皮肉り風刺しているのでしょうか。最後まで助けが来ない展開が、この映画の現実味を増しています。そういった点で「巻き戻し」「観客に話しかける」等の演出は不要だったと感じました。[DVD(字幕)] 8点(2009-05-30 20:34:05) 2. プレステージ(2006) 《ネタバレ》 面白かった半分、そりゃねーよ不二子ちゃん半分。ラストの二転三転する展開自体は面白かったのだけど、その内容がクローン装置であったり双子であったり。もう少しリアリティのあるタネにできなかったでしょうかね。空想物語として観れば、まぁいいのでしょうけど、中途半端に実在する人物とか出しちゃうもんだから、どうもどっちつかず。後半の盛り上げ方は悪くなかっただけに、ちょっともったいない映画でしたね。[DVD(字幕)] 5点(2009-02-11 18:35:32) 3. イースタン・プロミス 《ネタバレ》 面白かったけど、もう一歩といった感じ。雰囲気や構図、音楽はよかったのだが、どこか盛り上がりに欠けた感が否めない。「それがこの映画のいいところ」と言ってしまえばそれまでなのだが、もう一ひねり欲しかった。また、ヴィゴ・モーテンセン、ヴァンサン・カッセルはいい味出していたのだが、ナオミ・ワッツのキャラがいまいち微妙。もうちょっと上手く起用できなかったのか。このような役ならば、ナオミ・ワッツである必要性があまりない気がした。こんな中途半端な使い方なら、もっとマフィアの内情やストーリーに比重を置いて、恋愛的な要素も無くした方がよかったと感じた。[DVD(字幕)] 6点(2008-11-30 18:45:54)(良:1票) 4. エンゼル・ハート 《ネタバレ》 う~~ん…公開当時(1987年)に観てたらもっと楽しめたのかもしれないけど、今観ても…う~~~ん…(汗)。中だるみもあり、見所はラストのみ。途中途中のシーンもどうもつながりが弱く、ぶつ切れに見えてしまいました。最後の目が光るところに関しては、あまりの安っぽさに絶句しましたw全体の雰囲気はよく、出演者も好演していただけに作りの甘さに残念と言わざるを得ません。それなりに楽しんで観ましたが、また観たいとは思わないのでこの点数です。[DVD(字幕)] 5点(2008-03-20 18:18:12) 5. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 ストーリーよりバートンの世界観を楽しむための映画。映像・ミュージカルは目を見張るものがあるが、逆に言ってしまえばそれだけ。ミュージカルでなかったら1時間強くらいで見終えてしまうはず。間延びの感が否めず、退屈な展開だった。モノトーンの映像に赤や青のビビッドカラーが用いられているのが印象的だが、特段目新しいものでもないし、ちょっと期待はずれであった。ただ、ストーリーとして心に残ったのが、判事達復讐の相手は町で見かけただけでわかるのに、自分の妻や娘は近くで見ても全く気づかないトッドの悲哀。妻に気づいた時には自らの手で殺めた後であり、娘がすぐ傍にいるのにもかかわらず、それを知らず死に行くトッド。妻を抱いたまま召されたのがせめてもの救いだろうか。最後、首をさしだすようなしぐさをしたトッドは、自ら望んで死を選んだのかもしれない。[映画館(字幕)] 4点(2008-03-02 18:18:26) 6. ツォツィ 《ネタバレ》 いい映画なのだが、今一歩感情移入できないのと強引さを感じた。あそこまで暴力・殺しに身をおいていツォツィが赤ん坊を連れて帰った理由は?生まれ育った環境が背景にあるのだろうが、ちょっと違和感を感じた。ただ、ツォツィの演技は素晴らしいものがあった。若干のわざとらしさはあれど、子供に見せる顔と仲間達に見せる顔の変化は、彼の寡黙な性格を上手く表現していた。ツォツィが「礼儀」や「人を思いやる心」を学んでいくという設定は、王道なれど観ていて安心感がある。安定した構成や映像の雰囲気はよかったのだが、あの音楽の挿入はいただけない。とても安っぽい。全体として静観な雰囲気で終始すれば、もっとよい世界観を生み出せたと思う。[DVD(字幕)] 6点(2007-11-10 17:44:28) 7. ゴーストワールド 《ネタバレ》 タイトルが素晴らしい!年齢や観るタイミングによって、随分評価が変わってきそうな今作。おっさんに片足(全身?)を突っ込んでいる年齢で観た私。もう少し若い頃に観たらよかったなぁ…と思いました。そう、尾崎豊を聞いていたあの頃に…。まぁ、冗談はさておき、エンディングがどうしても納得いかない!イーニドはあのバスには乗ってはいけなかったのでは!?最後、バスが止まるけどイーニドが椅子に座ったまま…というエンディングが、自分の中では一番しっくりくるんですけどね…。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-18 19:06:11) 8. ユナイテッド93 《ネタバレ》 記念すべき200番目のレビューに、この映画を観れてよかったと思いまあす。イロイロな噂や憶測が流れる「ユナイテッド93」。この映画に描かれていたことが本当の真実かどうかはわかりません。しかし、製作者はこれを真実と信じて映画化したのだろうから、それを信じて鑑賞しました。自分がもし同じ立場に立たされたらどうするか…自分に置き換え、緊迫感をもって観ることができる作品でした。画面があっちこっちに切り替わるので、そこは観ていて少々疲れましたが、ある意味それが現場の混乱を表していた気もします。鑑賞中、涙が出てきましたが、今まで映画で流した涙とは別の涙でした。重く、心の奥底に突き刺さるような涙。今まで、例えば…戦争映画を観て涙する時、確かに悲しい感情はあるのだけれども、平和ボケした自分にはどこか違う世界の話のように感じていました。しかし、この作品では本当に身近な出来事として、人の命、生、テロ、戦争…多くのことを真剣に考え涙が出てきました。作品の作りの良し悪し以上に、このような映画を作成し、公開し、後世に残す。そのことに深い意義のある映画だと思います。この事件を風化させてはいけない…同時に、このような映画が作られない世界になってほしい…そう願うばかりです。[DVD(字幕)] 8点(2007-09-15 18:21:00) 9. ドリーマーズ 《ネタバレ》 徴兵を逃れ夢を追いかけてフランスに来たマシュー。デモで戦いたいが現実逃避し、負け犬扱いされるテオ。テオと一つになりたいが、その現実から逃れようとするイザベル。三者の夢・幻想は様々な形で交差していくが、結局、テオはフランスのことしか考えていなく、イザベルはテオのことしか見ていなかった。二人は幻想から逃れることなく、革命へと向かう。映画としては、かなり深いモノを持っており見ごたえもあるのだが、あまり自分には合わなかったかもしれない。「君ら二人は、同じ人間を二人に分けた」という表現は「ヘドウィグ」のトミーとかぶり、「ヘドウィグ」ファンとしては嬉しかった。また、「僕は酔っ払いで 君は美しい 朝には僕はしらふでも 君はまだ美しい」というマシューのセリフ…ちょっと感心した。いつの日か、自分もこんな言葉を言ってみたいものであるw[DVD(字幕)] 5点(2007-06-12 18:44:10) 10. ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 ジュリアン・ムーアはよくやっていたと思う。前作が評価の高い作品だったので、プレッシャーもあったと思うが頑張っていた。それ以上に、メイスン役のゲイリー・オールドマンにいろんな意味で驚かされたが。ストーリーはいい具合に緊張感があり、飽きがこない。クラリス以外の人物がレクターを追い詰める…かも、と言った伏線も結論は見えていても面白い。ただ、メイスンに一時は追い詰められ、クラリスが助けに来なければレクターはやられていた…というのはちょっと残念。レクター=最強であって欲しいという願望を持つ観客は少なくない。ギブアンドテイクを謳っていたレクターが、最後にクラリスの手ではなく自分の手を切ったのは、助けてもらったことに対しての借りを返すためなのだろうか。それとも、愛なのか。[DVD(字幕)] 7点(2007-05-28 18:52:53)(良:1票) 11. シャイニング(1980) 《ネタバレ》 名作とも誉れ高い映画にこんな点数は付けたくないのですが、期待しすぎたため辛目の評価に。つまらない訳ではないのだけれでも、ストーリーに入り込めないのが残念。ダニーはシャイニング(超能力)の持ち主というのだが、本編のどの辺りにその設定が生かされているのか?ストーリーは、終始ジャックとウェンディのやり取りがメインで、ダニーは逃げているだけ(もしくは未来や過去を見て怖がっているだけ)。「REDRUM」のくだりは面白くて、よくできているなとは思ったけれども、ただそれだけ。ジャックがどうしておかしくなってしまったのかも、本編を見ただけではどうもよくわからない。黒人の料理人も車届けただけで、一瞬で死亡。家族の危機を察知しただけで、シャイニングはほとんど役に立っていない…などなど、色々考えていたら終わってしまった感じ。あと、記録的な大雪ということらしいが、外の雪少なすぎ。雪山で生活したことがあるからわかるが、そんなに雪が降ったらあんな外をサクサク走れるわけがない。迷路の所も全部整備してたのか(そんなわけない)!?リアリティに欠けるし、怖さもあまりない。画面の構図や色彩、音響など、センスを感じさせるところはあれど、ブランドネームと世間の評判だけで高い点数は付けることは残念ながらできません。ジャック・ニコルソンの気持ち悪さに免じて、5点献上です(本当は4点にしようとしました)。[DVD(字幕)] 5点(2007-04-30 18:20:10) 12. ミニミニ大作戦(2003) 娯楽映画として観る分には及第点。導入部から引き込まれる展開で、見所も随所にちりばめられている。カーアクションもそれなりに楽しい。が、言ってしまえばそれだけ。ありがちな展開で、オチも弱い。この映画ならではの「コレ!!」といった見所がないのが残念。あえて言えば、ミニなのだろうが、それも何か商業的な匂いがしてしまうのは否めない。[地上波(吹替)] 6点(2007-04-25 16:21:44) 13. ティム・バートンのコープスブライド 《ネタバレ》 うぅ~ん、皆さん高評価ですが…ちょっと期待しすぎたかな(汗)。もちろん映像は綺麗だったし、音楽もよかったのですがストーリーとして見入る部分があまりなかったのが残念。ヴィクターとヴィクトリアが何故、あそこまで惹かれあってるのかもよくわからなかったのが辛い。上映時間もそれほど長くないのだから、もう少しそのあたりを練りこんだ方がよかったのでは。[DVD(字幕)] 5点(2007-04-08 18:09:46) 14. キンキーブーツ 《ネタバレ》 どうしても見たくて横浜まで行っちゃいました(千葉在住)!行くだけの価値がある、佳作でした。最初の二人の出会いのシーンが、ラストに引用されるところなんて鳥肌もの!もっとおバカな感じの映画かと思ったら、結構マジメでいい意味で裏切られました!映像や音楽も秀逸!唯一、話の展開があまりにも急過ぎて、「ん?」と思うところもありましたが(父親が亡くなるところや、最後のキスシーンなど…)、2時間という枠の中に収めるには仕方なかったのかなと思います。笑いあり、涙ありの良質な映画なので、近くで上映してたら是非見てみてください☆[映画館(字幕)] 8点(2006-10-19 17:26:43)(良:1票) 15. フル・モンティ 《ネタバレ》 笑いと涙を斬新な設定で、暗くなることなく描いている佳作。現在の日本の不況とハードゲイブーム(w?)もあり、とてもタイムリーな作品でもあったと思う。映像や音楽もGOOD!「芸を極めるのも大変だな」「あいつらはゲイを極めちまったけどな」のセリフに大爆笑!「僕はパパを信じているよ」と100ポンドを投資する子供に大号泣!そして、ラストは面白おかしくハッピーエンド!人生何事も「やる」って気持ちが大事なんだ、と思わせる元気の出る作品でした。[DVD(字幕)] 8点(2006-01-22 12:17:29) 16. チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 あれ?なんか、みんな評価高いんだね(2005 9/17の時点で平均8.48点)。 原作は見たことがないが、言いたいことはいたってわかりやすい。食欲だけの男の子、お金持ちのワガママな女の子、力のある自信家の女の子、暴力的な男の子、そして優しく家族を大切にする男の子・チャーリー。この5人の子供達がイロイロしでかすわけだが、結局、幸運を掴むのは優しい子であり、その優しさ・幸運はウィリーにも伝わる・・・という話。しかし、あまりにも単調で先の読める展開に、半ば(特に工場内)少しだらけた感があった。 ツッコミどころは満載。特に金持ちの子がリスに連れて行かれるシーン。「お父さん、アンタ普通に柵を越えて助けにいけるでしょw!?」と誰もが思うはずw!!その他、おかしなツッコミどころはたくさんあるが、そんなことはティムだって製作スタッフみんなわかってるでしょう。そんなことはお構いなしに、好きに映画を楽しんで作ったって感じ。子供向けなのかというと、そんな感じでもない。意外と残酷に見えるシーンもあるので、お菓子に変なトラウマができるかもしれないw!?導入部の機械のシーンは、シザーハンズのパロかな!?変な小人のおっさん顔のミュージカルは賛否両論あろうが、あまりにもバカバカしすぎて逆におもろかった。 本当は評価3.5点だが、大好きな女の子と見たので繰上げ4点にしておきまふwちなみに、映画を見るまで「チャーリー」=「デップ」だと思っていた人は、俺だけではないでしょう・・・[映画館(字幕)] 4点(2005-09-18 02:57:43)《改行有》 17. ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 素敵な映画です。登場人物は確かに多いのですが、覚えるのが面倒とか大変な印象はありませんでした。所々で素敵なシーン・セリフがたくさんありました。一番感動したシーンは、紙芝居のシーン。「TO ME、YOU ARE PERFECT」と自分の気持ちをやっと伝える彼の不器用さにグッときました。一番笑ったシーンは、大統領がナタリーを探している時。子供達に聖歌をおねだりされて、歌いだすと使用人がめっちゃ歌が上手いのに笑っちゃいました。自分という人間は一人しかいないので、その周りの出来事は自分の知る由もありません。しかし、知らない人一人一人にもイロイロなドラマやストーリーがあるということが映画から伝わってきました。コレを見て、某プレイボーイ俳優石田○一がホテルで口説く時に、窓から外を見て「この明かりの一つ一つにも、それぞれの愛のドラマがあるんだよ」と言うのを思い出しましたw。[DVD(字幕)] 8点(2005-07-29 21:55:57) 18. ネバーランド 《ネタバレ》 期待しすぎたかなぁ。なんだか、全然感情移入できなかったし話の内容が薄っぺらく感じた。言っていることも、確かにいいこと言ってるんだけど・・・ん~!どちらかと言うと、本編の内容よりも、所々にちりばめられているピーターパンの話の方が感動したw。特にティンカーベルが死にかけた時に、拍手で光が強くなるとことか。[DVD(字幕)] 4点(2005-07-09 18:49:19) 19. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ ずーーっとずーーーーっと見ようと思っていてやっと見れた映画!!やっぱりサイコーでした。パッケージを見て一緒にいた彼女はかなりびみょーなリアクションでしたが、見終わった後には大絶賛(笑!もう一回見ると言っていました!最初は訳がわからないし、登場人物が多くて大変ですが、見終わった後の爽快感といったらもう素晴らしい!登場人物も全員カッコつけてて、力もあるのにバカばっかり(爆!みんな、ガイリッチーつながりでスナッチを思い出したようですが、僕はパルプフィクションに似てるなーって思いました。9点(2005-01-06 01:47:59) 20. 時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 すんごい映画ですね。ずっと見よう見ようと思ってやっと見ました。終始衝撃の連続でした。それにしても、何でこの映画こんなに10点が多いんだろ??どっちかと言うとこの映画ってキューブリックが好き勝手やってるだけであって、大衆受けを狙った映画じゃないと思うんだけどなぁ。まぁ、名作と言われる映画に低い点数をつけるのってかなり勇気がいりますからね。人間の感覚なんて適当ですから、1000円のワインもソムリエが最高級のワインです、って言ったらスッゴイ美味しく感じるのと一緒。10点が多かったらいい映画なんだなぁって思っちゃいますよね。さて、映画の話に戻ると、まずこれが30年以上前の映画だということに驚きです!内容、映像、服装、小物使いその他細部にわたって素晴らしくセンスがいいです。内容は現代社会にピタリと当てはまるものだと思いました。その中で、音楽が最高にマッチしてる、と言う意見が結構ありましたが、この映画ではその逆だと思います。映画全体を通してキューブリックはミスマッチを楽しんでいたのではないのかと思いました。わかりやすいところでは『悪』と『善』。題も時計とオレンジを対比していると思われます。音楽も『最高に優美なクラッシック』と『最悪な気分の吐き気』。その他、たくさんの対比を感じました!そういう見方をすると、また違った楽しみ方ができると思います!で、結局『悪』と『善』は相容れないし、時計仕掛けのオレンジでは時計としても動かないし、オレンジとしても食べれないってことなんでしょうか。元に戻った自然体のアレックスを見ると、キューブリックは『暴力』を肯定しているようにも思えますが、どうなんでしょう!?もっと深い部分はまだ一回しか見ていないのでわかりませんが、誰しもがもつ人間の暴力性を全否定はしない意図が感じられました。あ~こんなに長いレビュー書いたの初めて(笑。<更新>なんか日に日に点数が上がっていく映画。やっぱりココまで印象に残るのってすごいと思う。出だしの映像が頭から離れない。。。!9点(2004-06-14 03:44:08)
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