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1. ジャッカルの日
《ネタバレ》 偶然ですが、「狼たちの午後」と続けて鑑賞。「いい映画にはいい音楽がつきもの」という固定観念を、この2作がぶち壊してくれました。音楽も説明的なセリフも不要、映像の力だけで緊張感を保ったまま緩急もつけつつ説得力じゅうぶんな物語を描ききることができるという、「映画」の底力を見せつけられた気がしました。ジャッカルの、用意周到な部分とわりに行き当たりばったりな部分が程よく混在していて、冷酷な殺し屋なのに妙な親近感を覚えます。でもこれ、もし暗殺に成功してあの場はルベルの追及を逃れたとしても、逃げ切って報酬の残り半分を手にするのは難しかっただろうな。[DVD(字幕)] 8点(2007-08-16 23:06:03)
2. スナッチ
見終わって一言、「これぞ完全無欠の痛快活劇!」
冒頭の監視カメラ映像を使ったスタッフロール、そしてダイヤ強奪後に流れる
登場人物紹介のあっけにとられるほどのかっこよさ(BGMはその名も“DIAMOND”)。
徹頭徹尾引き込まれっぱなしで、なおかつ吹き替えやらオーディオコメンタリーやらも
交えて4回くらいぶっ続けで鑑賞してしまいました。最低3回は観るべきでしょう。
もちろん脚本ありきの映画ですが、撮影も編集もセンスの固まりという感じで、
「スタイリッシュ」という言葉はこの映画のためにある、とさえ思いました。
あわててガイ・リッチーの前監督作「ロック・ストック~」も観てみましたが、
まさしく「スナッチ」へと昇華する前の才能の発露という感じで、こちらも大満足。
「スウェプト・アウェイ」は文字通り水に流して、早く帰ってきてくれ~。>ガイ・リッチー[DVD(字幕)] 10点(2007-07-29 20:21:58)《改行有》
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