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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. THE 4TH KIND フォース・カインド 《ネタバレ》 ブレアウィッチに見られた“当時”斬新だった、ハンディカメラで綴る撮影手法。さかのぼれば食人族とか、最近ではクローバーフィールド、ダイアリー・オブ・ザ・デッドなんかも。そして公開を控えるパラノーマル・アクティビティ。映画ながら“実録”を匂わせるあのリアリティさ。あの手のは大体予告トレーラーに騙される(もはや作品自体よりも、あのトレーラーの製作者がすごい)。バカで学ばないもので、今作に至っても期待に胸膨らませてしまった訳です。…宇宙人オチはマジ勘弁だよ、作り手も学べよ。ドリームキャッチャーやクリスタルスカルを見た時と同じ衝撃。もはや笑撃のが正しい。そして実際の映像の絡め方、おかしい。二画面分割にまでして、20世紀少年ばりに正確に撮る意味が分からん。ただ、見た私達に判断を任せると言う汚い注釈は置いといても、あのVTR映像は一見の価値ありです。[映画館(字幕)] 4点(2010-01-06 17:24:36) 2. アバター(2009) 《ネタバレ》 まず私は、「日本語吹替え」は洋画本来のクオリティーを損なう要因と考えている性質で。しかし本作は字幕を追うのがもったいない。あの映像美プラス3D効果で“アトラクション感覚”で見るのがベストかと。持ち上げといてなんだが、娯楽溢れる日本人なら特に、ファンタジーなパンドラの世界観やそのグラフィックはそう珍しいものではないと思える。当時だったからこそだが、タイタニックの全景を俯瞰で舐めるシーンのが感動を覚えた(煽る音楽も良かったし)。パンドラやナヴィよりも、軍の装備や設備の人との合成、動きのリアリティーのがすごい。また、最初のインパクトだけで特に3Dに拘る必要はなかったかと(眼鏡の上から更にあの3D眼鏡は…扱い辛く気が散るし)。一番残念だったのは根幹のストーリーで。新しい世界(まあ資源だが)を求めて、原住民の尊厳と自然を踏みにじる人間、そこに疑問を覚えた主人公達…映像でごまかしているが、内容はとってもありがち。絶対悪として人間を描いてはつまらんです…ファーストガンダムを見ろ!譲れない各々の正義は必ずあるんだから。ラスボス扱いであの大佐の横暴ぶりはとにかく最悪。もはや個人のエゴを貫くための闘いに成り下がった。更に、文明の利器を微妙に使用して闘うナヴィ側の主人公達とか…。大きなテーマが曇ってしまった。個人的には、期待通り強い女性役にハマるミシェル・ロドリゲスの散り様に1点。“画的”には素晴らしい作品である事は間違いない。しかし簡単に高い評価は付けたくない。惜しい…もっと高みを望みたい作品です。[映画館(吹替)] 8点(2010-01-06 16:29:31) 3. ベルベット・ゴールドマイン 《ネタバレ》 グラムロックにハマって、当時初期のイエモンにのめり込んでいた僕にとって、正にストライクの作品でした。卑猥な世界感がとてもすばらしい。ジョナサン・リースマイヤーズかっこよすぎ。(ボウイとロンソンがモデルになっていると聞いたけど、どこまでかほんとの背景ってあったのでしょうか?)『グラムロックイズデッド』…栄華と衰退、あのステージが全てを語ってた。イーノをはじめベストみたいなもんだからそりゃそうでしょうけど、サントラは僕の中で名盤。「バラードオブマクスウェルデーモン」は名曲!でもまあ、ちゃんと客観的に観てはこの点数です。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-29 15:03:15) 4. プラトーン 《ネタバレ》 小学生の頃に観て以来、いろんな意味で今だこれを超える作品は無い。大人になり初めて見えたきた、北と南対立する主義主張。分割された国の悲劇。同じ隊の中、反目する各々の正義。そして3部作で綴られた、ベトナムで戦った者たちの苦悩。本物の戦争には、ヒーローなんてものは居ない。ただの一発で命を失うのだ。戦争を知らない自分にとって、戦争の真実を見せてくれた(少なくとも、知った気にさせてくれた)作品です。映画音楽の重要性を理解したのも本作。「ホワイトラビット」にどこか時代性を感じ、メインテーマの「弦楽の為のアダージョ」(でした?)の中、ラストでクリスが光に溶け込んでいく。今見た映像は作り物だけど、でも何か感じたものを刻み込まなきゃって、使命感のように、強い思いにかられました。[ビデオ(字幕)] 10点(2008-09-05 21:25:06)
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