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1. インセプション
《ネタバレ》 僕のトンデモ解釈ではこの映画、実際に起こったのは妻の死のみ。妻の死は重要なキーワードでノーランは別の作品でも扱っている。しかしあの作品では人間の外側を描いていたのに対し、インセプションは内側のみを描いている。
重要なのは誰がインセプションされているかってこと。見方は色々できるが、コブとしたほうが一番筋が通る。つまりこの映画は全編がコブのもの。けど、それは他者によってインセプションされているということではなく、自ら行っているということ。
(死因は分からない、といか重要でない)妻の死を自分の中で昇華しようとしてる、人格の防衛本能みたいなものかな(これまたノーラン作品に付きものの、贖罪)。
エンドロールの途中、唐突にあの歌(テンポを落とした)が流れるのもそんな理由なんじゃなかろうか。
ところでインセプションて映画によく似てますよね。見ているとまるで自分の考えのように植えつけられたり、集中し見てんのに強烈な座席キックもらうと意識が戻るあたりが 笑
久しぶりに「映画」ってやつを見ました!細かい突っ込みは不要。一歩先に進んだ、映画世界を体感しましょう。[映画館(字幕)] 8点(2010-08-07 17:17:30)(良:1票) 《改行有》
2. ターミネーター4
《ネタバレ》 何だこれ?ターミネーターも結局こういう映画になってしまうのか。
話が進むにつれ、だんだんジョン(=アメリカ)の論理が腹立たしくなってくる。
T2が映画史上の傑作であることは否定しようもないが、そもそもあの続編からしてストーリーがおかしな方向に行ってしまっていたことが今になって分かった。
なんだよ結局人間て奴は、機械さえ利用して、あのボタンも押しちゃって、最大の被害者ともいえる奴の命まで頂いてでも、生き延びて行くのかい。
どこまで自分らが可愛いのよ?正しいのよ?
1作目の心振るわせるサスペンスやロマンスはどこ行った?
確かに、ちゃんと見せるとこは見せてるし、アクションは見易さを心掛けてるし、お約束はあるしで水準の出来ではあるけれど、それ以上の何かがあるわけでもない。
おまけに色んな映画のシーンがチラつきまくりのてんこ盛りだ。
もうこれターミネーターでなくってもいいですよ。
3の続きから(反逆軍が出来上がっていくドラマとジョンのカリスマ性)が観たかったんだけど、ジョンは性格変わっちゃってるし(というか元に戻ったのか)、肝心の演説も何でみんながあれに従うのか分からんってくらい惹き付けるものを感じなかったし、あのボタンは押しちゃうしで、個人的には3以下の(というか3のラストには足元にも及ばない)作品だった。
しかしあれ、やっぱ押すんですね。
映画だから仕方ないのかもしれないけど、あの瞬間悲しくなったのが私一人だけではなかったことを、切に願います。
Viva!America.[映画館(字幕)] 3点(2009-06-15 22:42:23)(良:3票) 《改行有》
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