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1. ダンケルク(2017)
《ネタバレ》 生きていればいい。
戦争映画というとプライベートライアンのようなドロドロでグチャグチャなイメージで見に行くのもどうも億劫になる。
だけどこの作品は見たことも無い空気を描き出している。
ひと気の無い街から始まり、砂浜に並ぶ人の列、無数の人、水平線上にポツンとある飛行機。戦争という状況下ながら目に映る映像はどこか乾いて空気が流れており、淡々としている。絵画的にも見えるから不思議だ。
そして本作は最近の映画ではありがちな人体破壊描写はおろか、血すら一部を除いてほとんど写らない。しかし本作の溢れ出る迫力、音楽、臨場感は決して劣ることなく、逆に研ぎ澄まされた映像を体験できる。
ストーリーの構成は三つの視点で描かれているが時間の流れが違うので若干わかりにくさがありました。
また一つ一つの話にケレン味のあるドラマはあまり無く、ありのままの事実のような作りが逆に映像と非常にマッチしていたと思います。
戦争映画という僕的にはあまり惹かれないジャンルでしたがノーラン監督は今までの戦争映画にはない新しい世界を見せてくれました。
とにかくIMAXで観て本当に良かったです。[映画館(字幕)] 7点(2017-09-12 02:10:25)(良:1票) 《改行有》
2. ダウン
《ネタバレ》 怪奇!高層ビルに現れる脅威の殺人エレベーター!乗った奴は全員皆殺し!!!マンハッタンに戦慄が走る!!!…のようで、そうはならなかった。
いや、結構殺すには殺すけれど、そこまででもなかったし、殺すルールもよくわからず、
餌食にされる連中は揃いも揃って濃い連中ばかりで怖がらせる気もあまり無い。というかギャグですコレ。
終盤に至っては陰謀が絡んだサスペンス風になっちゃって、エレベーターもそこまで暴れなくなっちゃう始末。最後はバズーカ1発めでたしめでたし。
でも「コイツは餌食かな!?」っと思わせといてそうしなかったりと視聴者との駆け引きが無駄に熱いです。
まぁ開始早々オッパイが拝める時点でいろいろ気付くべきでした。
見所は謎の吸引力で人を吸い込み、高層階から吐き出すシーン。カービィもビックリ。
吹替ナイスキャラはなぜか関西弁の不良保母さん。[DVD(吹替)] 5点(2015-05-27 00:58:41)《改行有》
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