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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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【製作国 : ベルギー 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  アトランティックス 《ネタバレ》 アフリカ系女性監督ならではの感性と独特の作家性が発揮された、常に浮遊感に漂うゴースト・ラブストーリー。時折、ブードゥー教を思わせる呪詛的なホラーの片鱗を見せつつも、むしろ描かれるのは昔の慣習(強制結婚、処女検査等)に囚われた女性がモノとして扱われる社会、そして給料未払いに代表される格差社会に対する抵抗である。欧州へ不法移民を試み海に呑み込まれた男性労働者が、女性たちに憑依し、かつての雇い主を恐怖に陥れる描写を見ても、権力と男性優位社会からの女性の自立を表明する。青い画面に揺らめく緑のネオンに代表される、時折挟み込まれる詩的なイメージに、バリー・ジェンキンスの作風は意識しているだろう。本作はカンヌ映画祭で次点のグランプリを獲得しているが、アフリカ映画という馴染みの低さによるNetflix配信であるため、独立映画の立ち位置の危うさがくっきり浮かび上がった。映画界も分断が進んでいくのだろうか?[インターネット(字幕)] 5点(2020-02-02 18:56:10)

2.  ある子供 《ネタバレ》 未成年が親になる。女なら激痛に耐えて命を分けた子を産んで母になる実感を得るが、男は父親になる実感が湧かないだろう。子供に慣れない、あまりに未体験なことばかりで戸惑ってしまう。特に恵まれない家庭で育った男なら尚更だ。生きていくためなら金欲しさに平気で子供を人身売買業者にも渡す。ただ、事の重大さに気付いて、危うく取り返すも妻から絶縁を突き付けられる。当然の結果である。世間と上手く渡り合うことばかり顔色を伺い、接し方もぶつかり方も分からなかった。その想像力の欠如した"子供"が如何にして"父"になるか。一度は見捨てた仲間の少年のために自首し、妻が面会に来たことから本当のスタートがはじまる。簡単に道徳心が育つような楽な道のりではないことは確かだが・・・。親になることは重大な責任を背負うこと。糾弾することは誰でもできるが、社会が放置したままでは"こども夫婦"が増えるだけだろう。それがより感じられる映画であった。[DVD(字幕)] 6点(2017-06-08 19:27:03)

3.  アデル、ブルーは熱い色 《ネタバレ》 愛の芽生え、歓び、憂い、嫉妬、苦しみ、悲しみ、慟哭、そして愛の終焉……あらゆる感情を、ある女性の瞬間をスクリーンに焼き付けた、まさに"愛のむきだし"。初心な女子高生から大人になっていくアデルの変貌が印象的で、一人称でアップばかりの映像は彼女の見た世界の狭さを表しているようだ。すれ違いによる浮気で破局していく様は、本当にその場にいるような迫真さで熱気にあふれている。思えばエマが青い髪染めをやめてから、もう違う世界にいたのだろう。同性愛に気があるが世間体を気にするアデルとありのままの自分自身を受け入れ本能的に生きるエマ。再会して和解するもエマに新しい関係が生まれてもう元に戻ることが出来ない。アデルへの想いを絵画で表現したエマとの思い出を胸に、ロングショットで立ち去るアデル。そして彼女の人生は続く。……と、思えば良い映画かもしれない。しかし、3時間でなければならない濃度は感じられなかった。演技と演出にパワーがあった分、残念に思える。ちなみに劇場公開版がレンタルショップになかったため、R15+編集版で観賞。なるほど、濃厚な10分間の性行為がカットされており、これを見るか見ないかで評価が変わるかもしれない。[DVD(字幕)] 6点(2015-01-07 23:07:15)(良:1票)

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