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1. ブルックリン
《ネタバレ》 シアーシャ・ローナン、いい女優になりましたね。
エド・シーランの『 Galway Girl』のPVでは今風の女性を元気よく演じてますが、この作品ではこの時代の若い女性の雰囲気をつかんでました。少し体重も増やして臨んだのかな。
故郷と新天地での環境と人間関係のはざまで揺れる女性の成長譚ですが、久々に王道の映画を観て満足した気分になれました。
終盤、かつての自分と重なる女性にアドバイスするシーンでは彼女の成長が見て取れます。
そして、道路越しに夫と再会して抱き合うシーン。ホント、なんてことないんですけど、最近こういう当たり前のことを当たり前に見せる映画に出会ってなかったからか、すがすがしさがハンパなかったです。[インターネット(字幕)] 10点(2021-02-19 15:26:37)《改行有》
2. 天使の分け前
《ネタバレ》 若いころにレイプなどの犯罪を犯した人間が後に立ち直った話を見て、誰が感動するのでしょう? 僕はこの映画の設定に同じものを感じます。この主人公は、理不尽な言いがかりをつけて罪のない男性に暴行を働き、一生残る後遺症を負わせました。被害者はデート中に彼女の前で執拗に殴られ続けたのです。この罪はこのタイプの映画の主人公の設定として度を越していると思います。被害者に対する贖罪を描く以外、この主人公を許せる要素はないですね。主人公が何かの才能を持ち、変わっていく姿を描きたいなら、前提条件となる過去の失敗には許せる要素があっても良かったはず。映画的にという観点で言えば、善良な一般人に対する暴力でなく悪い者同士の暴力事件でも良かったし、窃盗の常習犯でも良かった。もっと言えば被害者が後遺症を負ったという描写はなくても良かったのです。作品に重みを持たそうとしたのか知りませんが、安易な選択です。被害者と対面するシーンも取ってつけたようでチープ。「反省の涙を流すシーンを入れたんでよろしくね」って感じなのでしょうが、そんな安っぽくてあざとい演出には騙されません。被害者の前で女々しく泣いてないで、とっとと働いて賠償しろよとしか言いようがない。何の罪もない人間に一生残る怪我を負わせた犯人が、その後しあわせになっていくような話に共感のしようもない。このチンピラはどこかでまたキレて事件を起こすんだろうな…と、途中からはそればかり考えてました。[地上波(字幕)] 0点(2014-09-12 17:28:33)(良:1票)
3. ブラックブック
主演のカリス・ファン・ハウテンが文字通り身体を張った演技を見せた良作。
ドラマ的なシリーズもの風の映像ですが、なかなかの重厚さがあり、見終わったあとは大河ドラマを観たような感覚になりました。「バンド・オブ・ブラザーズ」が戦争を王道で描いた作品としたら、裏道のような作品ですが、戦争の悲惨さを確かに描いている。長い作品ですがいろんな話が盛り込まれていて間延びすることはありませんでした。1話50分全5話くらいのシリーズであっても楽しめたと思います。[DVD(字幕)] 7点(2012-10-01 23:56:33)《改行有》
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