|
プロフィール |
コメント数 |
159 |
性別 |
男性 |
年齢 |
60歳 |
自己紹介 |
メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。 映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。 吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。 |
|
1. テリー・ギリアムのドン・キホーテ
米Screen Media版 Blu-rayで鑑賞 (2019年10月8日に書いたレビューです。)
ドン・キホーテに着想を得た夢とも現ともつかない物語。というと如何にもギリアムらしいのだが...
ビジュアル面では (類似点の多い)『バロン (1988)』の豪華絢爛さとは対極。とてもストレートでシンプルな絵作り。
ギリアム作品の集客 (一般ウケ) のポイントは、奇想天外な物語。そして、凝りに凝ったビジュアル (だと思う) それ故に、今作の一般ウケは望めないかも知れない。
そもそも、初期の構想では世界を股にかけた壮大な物語になる筈だった...が
製作上の苦難・災難の数々が発生し、それ自体がドキュメンタリー映画『ロスト・イン・ラ・マンチャ』として公開されることに。
黒澤明 然り、年齢とともに監督が映画に注ぎ込める熱量は自然と落ちてくる。
今回ギリアムは、それとは別の問題で妥協してしまったように見え、完成を祝うと同時に彼の運の無さに同情してしまった。
とは言え、満足とまでは行かないが、ギリアムらしさが感じられるファンタジックな作品であることは確か。
“受け継がれる夢想家の魂”とで言うべきか、ギリアムらしいテーマにも共感できる。
アダム・ドライバー、ジョナサン・プライスの熱演も光っているし、良いタイミングでの日本公開を切に願う。
2020年1月30日《追記》
同じくアダム・ドライバー熱演の某銀河大戦完結編と公開を合わせた日本公開に、お見事!と言いたいが、本質を無視した予告編には納得できないのでチャラですね。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2020-01-31 00:11:54)《改行有》
2. バーバラと心の巨人
《ネタバレ》 近親者の 死 に対してどう向き合い
残される者として、その喪失をどう昇華するか・・・
それは、映画のモチーフとして
幾多の作品で、繰り返し繰り返し描かれて来た。
STAR WARS におけるオビ・ワンの死・・
この世界の片隅に における晴美の死・・
本作は、美しい自然描写を背景に
北欧神話の怪物と戦う孤独な少女の姿を描いているが
そこには〝1つの死〟が隠されている。
ただ、その死が明らかになった後の展開が
多少お決まり過ぎる感じで・・ちょっと残念だった。
この映画を観た同じ日に観た作品が、偶然にも
同じく死の昇華を描いた「若おかみは小学生!」で
相対的に こちらの評価を低くせざるを得なかった。
いい映画なんですけどね・・[映画館(字幕)] 6点(2018-10-24 22:29:15)《改行有》
3. エル ELLE
《ネタバレ》 ポール・ヴァーホーヴェンの作家性云々を語る知識を私は持ち合わせていないが〝性〟に関する女性の柔軟性・強さ・複雑さを描いた映画だとは観ていて解った。
真面(まとも)な人間が一人も登場しない相当カリカチュアライズされた話で・・・怖いと言うより1人の女''性''を巡る男達の滑稽さを笑うブラックなコメディだと思う。ドリフのコントで言うなら「もしも、男性が性癖のままに迫って来たら?貴女はどうしますか…?」みたいな感じ。やたら尻やら乳やら出るところもね。笑
インモラルなシーンの後に長さんが「ダメだこりゃ〜」って言いそうで・・・[映画館(字幕)] 6点(2017-09-14 21:44:03)《改行有》
|