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プロフィール |
コメント数 |
47 |
性別 |
男性 |
年齢 |
50歳 |
自己紹介 |
敬愛するマルクス兄弟の次男 (僕も次男です) にして、知る人ぞ知る屈指の男性ハープ奏者、ハーポ・マルクスよりハンドルネームを拝借。彼と同年代のチャップリンに始まり、同じく同年代のキートン、ロイド、そしてサイレント期を含めた「クラシック」映画を、喜劇を中心に邦画・洋画問わず、こよなく愛しています。 |
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1. キートンの月ロケット
サイレント映画時代の三大喜劇王の一人、バスター・キートンの、延べ127本出演作のうち、MGMを解雇された1930年代後半以降の脇役出演のものは、実に半分にも上ります。中には、『ハード・ラック』 (1921) のように、かつては現存しないとして「幻のキートン映画」と呼ばれていながら、再発見されたという珍品もあります。
この映画は、そんなキートンの後半生の、膨大なB級出演作の中でも、珍品中の珍品: (1) メキシコで撮った作品です。 (2) オリジナルはスペイン語ながら、何故か現存するプリントは、英語吹き替え版のみ (Amazon.comにも、これしかありません) 。 (3) 日本では劇場未公開にも拘わらず、何とビデオ発売されています (Yahoo!オークションで偶然出品されていたのを、入手しました) 。
ストーリーそのものは、往年のサイレント映画時代のような奇想天外かつ荒唐無稽なもの…と、それを言っちゃあおしまいですが、何よりも第二次世界大戦が終わった年に作られた、キートンの珍しい出演作。しかも、キートンを含めて出演者全員の台詞が、スペイン語から英語に吹き替え…というだけでも、非常に謎の映画 (笑) 。『サンセット大通り』 (1950) 『ライムライト』 (1952) という名作へのゲスト出演に比べると、非常に地味で知られざる仕事ですが、これも紛れもないキートン映画なのです。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-12 10:54:19)《改行有》
2. 雲の中で散歩
僕にとって、アンソニー・クイン演じるとぼけた祖父が何とも良い味を出して忘れられません。キアヌ・リーヴスが初めて家に来て、ぽつねんとそれを虚ろな目で見ていたお祖父さん。キアヌを明らかに嫌っている主人から、「パパも何とか言ってやれ」とけしかけられるや、何と「よく来たね」と答えて「落とす」所には、大笑いしました。他にも、大好物のチョコレートを食べると、しみじみと喜びの呻き声を上げたり…。『ナバロンの要塞』でも、ほんのちょっぴり垣間見せた意外な三枚目ぶりは、34年経っても健在でした。[映画館(字幕)] 5点(2004-03-04 12:23:48)
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