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【製作国 : スイス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  列車に乗った男 《ネタバレ》 それぞれの人間関係や過去は、全て語られるわけではなく、視聴者が想像できるぎりぎりの流れだけを見せてくれる。そのぼかし方が絶妙に上手い。マネスキエがジグゾ―パズルをいじっているシーンがあるが、この映画自体がまさにパズル。映像の端々や台詞で垣間見せてくれるヒントを頼りに人間関係を解けとでも言っているようだ。  たとえば、強盗仲間であっても心を許して抱擁するほどの、実は人一倍人情の深いミランだからこそ、ルイジをかばって撃たれてしまうわけだし、マックスとドライバーのサドゥコは、警察と司法取引でもして仲間を売ったと思われる。初め、マックスは警察の潜入捜査官なのかと思ったが、ミランが彼に「太ったな」と昔馴染みをうかがわせる言葉を出しているから、違うだろう。抜けようとしたミランを無理に引き込もうとしたマックスのタチの悪さは計り知れない。 また、マネスキエもミランも、土曜日にのっぴきならない「用事」があり、この時間制限が、ドラマの明確な設計図でもある。自身の死を賭けたXデーを控えて、2人が次第に互いの人生を「隣りの芝生」視点で眺め始める。彼らの思いが、じわじわと交差していく。その流れが、小憎らしいほど自然で、台詞がまた上手い。ジョークを挟んだり、しないと公言していた質問をするなどして、饒舌と寡黙の単調なリズムが、少しずつナチュラルに変化していく。それは食事風景にも言えることで、最低限の料理と酒しか載っていないだだっ広いテーブルだったのが、ラストデイには、驚くほど小さな食卓となり、その上に果物、水差し、ヤカンとぎっしり物が載った状態となる。初日にはミランが酒を遠慮しており、最終日にはマネスキエが湯?ティー?を断る。しかも、ホスト側ではなく客のミランが最後の食事を用意しているのだから、2人の関係の変化もここまできたかというユニークさがある。こうした細々な仕掛けが台詞・映像を問わず、さりげなく張り巡らされている。何度見ても何かしらの発見がありそうな作品だ。  ラストの一見不可解な映像は、2人の叶わなかった願望をファンタスティックにシミュレーションしたもの、つまり演出家による、視聴者へのサービス映像に見えた。また、ミランが乗ってきた列車は、単なる交通機関である車両に過ぎないが、マネスキエが乗り込んだのは、ユーラシア大陸から直接北米の、例えばワイアット・アープが活躍したトゥームストーンへでも向かう夢の列車だったろう。ただ、ミランがこの街に来なければマネスキエの乗車に繋がらないわけで、タイトルの「列車に乗った男」はやはり両者を指すのだと思う。しかし、2人同時の乗車はありえないので、「男たち」ではなく単数形なのだろう。[インターネット(字幕)] 10点(2017-06-10 02:14:18)《改行有》

2.  美しき諍い女 《ネタバレ》 音楽なしで、画家の走らせるペンや絵筆の音が心地よく、無駄と思える冗長な時間の流れも、観終わるとどっしりとした質量で心に残る。物語の細部まで語らず、さまざまなドラマを匂わせるセリフ回し、隠ぺいする完成作品、いたるところに深い余韻を感じる映画だった。家猫のようにだらんとした姿勢をとったり、山猫のように機敏に動いたりと、エマニエルの緩急のメリハリが効いた諸動作が魅力的だったし、貴金属もつけず、櫛の入らないばさっとした長い髪姿のナチュラルさも素晴らしかった。ただ、視聴の途中から苦痛に感じてきたのは、画家のデッサン。プロの画家の手によるものらしいが、私には彼の線が硬く見えて惹きつけられなかった。あんなにもなめらかな女性の腕が、なぜ棒切れのような平行線で描かれなければならないのか。線の太さの強弱もあまりないし、黒い染みの入れ方も効果的には見えず、観ていて次第に飽きてきた。・・・それと、フランス人は、こんなにぶっきらぼうな物言いや態度をふだんからとるのだろうかと勘繰りたくなることもしばしば。セリフのやりとりには、心がやすりで擦られるような気がした。しかし、そうした語調や態度も、この作品のスパイス風な魅力でもあるのだろう。[インターネット(字幕)] 7点(2014-09-25 01:30:37)

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