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【製作国 : スイス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  オーソン・ウェルズのフォルスタッフ 《ネタバレ》 高窓から光の差し込む城内の厳かな様。深い奥行きの画面がウェルズらしい。 対照的な酒場の猥雑な様。テンポよく韻を踏むダイアログ、短いショットと共に軽快に人物の動きを追うカメラが画面を弾ませる。 その酒場のセットも、材木の組み合わせと構造に妙味があって視覚的にさらに面白い。 中盤の合戦シーンは白煙の中に人物と騎馬が入り乱れる黒澤的なダイナミズムで目を瞠らせる。 ラスト、仰角のショットで成長した王の威厳を称え、寂しげに去りゆくウェルズの巨躯を小さく小さく捉えるカメラが印象的だ。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-12-16 23:39:29)《改行有》

2.  デ・ジャ・ヴュ(1987) ピンク色のランプシェードが淡く反映する列車の車窓を介して、あるいは深い森の木陰で、クリストファー(ミシェル・ヴォワタ)は時空を越えてルクレツィア(キャロル・ブーケ)と視線を交錯させる。 カメラと正対した彼女の美貌と謎めいた眼差しは観るものを虜にせずにおかない。 謝肉祭の喧騒の中、仮面を外した彼女の表情が蝋燭の光に次第に浮かび上がり、妖しい瞳と口元の動きが復讐の「斧」を示唆するかに見える。 撮影はレナード・ベルタ。蝋燭、松明、焚き火、青白い月光といった慎ましい光が17世紀の夜の闇を生々しく印象付ける。 森の中をジョギングする人々を追う左へのパンが、中世の馬群の疾走にスムーズに繋がっていく時空往還の感覚の見事さ。酒場の賑わいをゆっくり捉えていく移動の魔的な魅力。 ダニエル・シュミットらしくドキュメンタリー風のニュース映像から始まる怪奇譚は、ファンタジックと云ってもよい白光と、ピノ・ドナジオの甘美な旋律で締めくくられ、そのラストショットはただ美しい。 [地上波(字幕)] 8点(2011-11-25 22:44:57)《改行有》

3.  秘められた過去 《ネタバレ》 ウェルズが監督を始め、製作、脚本、衣装、美術、編集と多才ぶりを発揮。 ロケーションもスペイン、フランス、ドイツ、メキシコと幅広い。 港湾シーンの影の乱舞や、天井を取り込みながらウェルズの威容を強調する不安定な斜め仰角ショットに凄味がある。 とりわけ、船のローリングに合わせて背景セットと手前の人物の揺れをずらす効果は絶大で眩暈すら誘う。 中盤までは回想形式の叙述でありながらも、ジャン・ブールゴワンから引き出されたそのノワールスタイルの暗黒画面によって醸しだされる切迫感がただならない。 『市民ケーン』的な謎解きのドラマに、古城での仮装パーティの喧騒では怪奇映画ムードすら加わって映画的スリルは多彩だ。 クライマックスは天井のスピーカーを通した娘と父との、視線の交わらない対話。俯瞰と仰角の切返し編集、そしてノイズが悲劇性を強調する。[ビデオ(字幕)] 8点(2011-05-21 21:01:13)《改行有》

4.  ゴダール・ソシアリスム 地中海を巡るオリヴェイラ『永遠の語らい』(2003)のすべるような波と静けさに対して、白と紺碧のうねるような波と風雨の轟音が後々まで耳目に残る。 オリヴェイラがギリシャ・エジプトを巡ってインドへ向かおうとしたのに対し、ゴダールが寄港するのはパレスチナ・オデッサ・バルセロナと、内戦の地への拘りを鮮明にする。 特にオデッサのシーンに対する力の入り具合は、『映画史』や『アワーミュージック』など、度々引用されてきた『戦艦ポチョムキン』への思い入れの強さをはっきり窺わせる。オリジナルの虐殺シーンの引用と、現在の緑に囲まれたオデッサ階段を右斜め下に移動していくカットが交互にモンタージュされるなど、引用が創出する新たなイメージは感慨深い。 第一章の客船内の享楽的な原色と爆音の洪水は、第三章のモノクロ・カラーが混交する引用映像と戦乱の爆音と呼応している。 第2章のリャマとロバ、ランプシェードも印象的だ。 [映画館(字幕)] 8点(2011-01-30 20:08:28)《改行有》

5.  コロッサル・ユース スラムの住宅街。階上の窓から家具が押し出され、地面に落下するファーストショットから強度と重量感に満ち、重力を強く意識させる。 前作と比べてより低位置に置かれたカメラは、終始人物を地面に留まらせるかのごとく画面下半分の空間に捉え、背景の壁面を主体として浮かび上がらせる。 特徴的な深い陰影の中、経年を印すスラム地区の建物や壁面の混濁した色彩が醸しだす存在感は非常に濃密。テーブル上に置かれたグリーンの透明ボトル1本も豊かな色彩と光沢を画面に放つ。 一方で、移住先となる新しい集合住宅の鋭角的で無味無臭な白い壁は異質なコントラストを生む。 格別凝った照明設計を行ってはいない風でありながら、いずれのショットも豊かな明暗の領域をもって視覚を刺激する。 ラスト近くの屋外シーン。木々に反射する波光の揺れとカメラの緩やかな動きが美しい。 [映画館(字幕)] 9点(2010-11-10 21:08:30)《改行有》

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