|
1. 青いパパイヤの香り
《ネタバレ》 この映画が公開された当時、エキゾチックな単館系アジア、中東を描いた映画がとにかく話題になっていたと記憶しています。「ジャーニー・オブ・ホープ」には泣かされたっけ。
この作品も当時、とても話題になっていてウォン・カーウァイと同様にヌーベルヴァーグ扱いだったと思う。
こっちはベトナムですし、監督も俳優もフランス生まれ、育ちが多いようですし確かにフランスの影響は強いでしょうね。
まあ、とにかくなんといっても子ども時代のムイでしょ。この子が全てだったなと見終わって感じたのでした。なのでいきなり10年後になってしまった落胆ときたら。。。名前はルー・マン・サンというのね、フランス生まれで検索しても映画出演は本作しか出てこない。現在40歳だという。
セリフは極端に少なく、俳優の演技力は特に必要とは思えず、実際素人ぽくぎこちない人が多い。ただただ10歳のムイを眺めていたいのです。
淡々と日常が描かれ、起伏はないけど起きることは日常的とはいえないし、あのお嬢さん以外は表に出さないだけで喜怒哀楽というものはこちらにきちんと伝わります。
家のつくりや装飾、光と影といった風景とカメラワークが素晴らしく、人物も風景のひとつというような感じです。
熟す前の青いパパイヤを切るシーンがいいわね、日本でのベトナム料理の普及に一役買った映画でもあるんじゃないですかね。
不思議な雰囲気、魅力はあると感じます。
不満をいえば、音楽が何か違和感。私は合ってるとは思えなかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-12 13:48:04)《改行有》
|