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プロフィール |
コメント数 |
446 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
http://onomichi.exblog.jp/ |
年齢 |
56歳 |
自己紹介 |
作品を観ることは個人的な体験ですが、それをレビューし、文章にすることには普遍さを求めようと思っています。但し、作品を悪し様にすることはしません。作品に対しては、その恣意性の中から多様性を汲み取るようにし、常に中立であり、素直でありたいと思っています。 |
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1. 暴走機関車
この映画全編に漂う切迫感には、ある種のノスタルジックな感傷を伴う。確かに演出にはこれといって特徴的なところもなく、凡庸といっていいのかもしれない。しかし、僕はこの作品に昨今の災害系のアクション映画にはない悲壮な意志を感じた。それは切実なるヒューマンな意志なのである。暴走機関車が雪原を爆走するラストは、とても絶望的に映るかもしれない。しかし、この作品に通底するヒューマンな意志を感じる限り、それは同時にこの世界に微かに光るポジティブな一本の道筋を指し示しているように思えるのである。僕には確かにそう思えた。だから僕はこの映画が好きなのだ。8点(2004-02-09 01:47:34)
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