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1. レリック -遺物-
《ネタバレ》 観終えて暫し「なんじゃこりゃ」。まるで意味不明でしたが、侵食をイメージさせる意味深なエンドクレジットを眺めながら推理(というより妄想)したことを書き留めます。参考程度にお読み頂ければ幸いです。
まず間違いなく最大のヒントはタイトル。レリック=遺物って何?って話ですが、人工遺物や自然遺物など、数ある使い方のうち『残存生物』が一番しっくりきました。いわゆる『生きている化石』シーラカンスなども遺物のうちだそうで。婆さんの黒い中身はそういう類のモノかと。今は絶滅した古代の生物。さて、彼らは何処から来たのでしょうか。あるいは生まれた時からずっと身体の中で眠っていたのかも。前者だとすれば、ウイルス又は寄生虫が疑われます。後者であれば、婆さんは見た目は人であっても人でない別の生き物ということになります。加齢と供に発現、いや変態するのかもしれません。芋虫が蛹に、そして蝶になるように。いずれにしても、発症と同時に認知機能に異常がでるようです。空間が歪み、まるで迷路に迷い込んだ状態になった孫や黒い痣が出来た娘も、いずれ婆さんと同じ道を辿ると思われます。死んだ爺さんもそうでした。この一族はいずれ別にの生き物に変わる運命にあるのでしょう。恐ろしい話。何が恐ろしいって自分が自分でなくなること。でも考えてみたら認知症で自我を喪失するのと何ら変わらないという気もしますが。
本作はオカルトやホラーではなく寓話と捉えるのが適切と考えます。[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-17 23:27:50)《改行有》
2. レディ・アロー
《ネタバレ》 原題のままだといまいちピンと来ない、というよりサスペンスとして特徴のない作品。なので、本作唯一のセールスポイント『女性が実戦で弓矢(アーチェリー)を使用する』部分を邦題に採用したのでしょう。実際のところ、全編を通じて見所らしい見所はココだけでした。「熟練者の弓は一定の条件下では銃に太刀打ちできる」という結末に異論はありませんが、もう少し銃側は頑張れた気はします。素人ならいざ知らず、実戦経験のある犯人が銃を所持しながら弓矢に遅れを取るのは如何なものか。不意打ちでもないのに背中から射られるなんて恥だと思います。それにしてもアーチェリーの威力には驚きました。女性が引く弓矢で人体を貫通できるものですか?その辺どの程度リアリティを担保しているのか不明です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-02-01 22:18:42)
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