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1. ロミオ&ジュリエット
セリフはそのままで舞台だけ現代にっていうのがこの映画のポイントであり、存在理由そのものだと思う。シェイクスピアの作品の中でも一番良く知られていて古典的なストーリーの「ロミオとジュリエット」ということで、話を追うことに意識を集中させ過ぎることなく、誰もが映像や音楽やセリフという部分にも目が行き届くようによくできている。「ムーランルージュ」にしたってそうだけど、古典的=ベタでもあるので要は見せ方。それに、時代背景がそのままだたら、由緒ある文学作品のひとつとして観てしまいそうなところを舞台を現代にしたことで、ロミオもジュリエットも「時代がかった衣装を着た遠い昔の人」としてではなく、もっと身近な生身の人間として活きてきて、シェイクスピアの作品の普遍性にあらためて気付かせてくれるという点でもこのやり方は成功してる。セリフにしても、時代劇の登場人物が古風な話し方をするのはあたりまえのこととして特に気をつけてみることがなかったとしても、あの派手なチンピラたちがあんなしゃべり方をすると否応なしに聞き入ってしまう。それにしてもあの口調は独特のリズムがあって美しいだけでなく、すごくセクシー!だった。
[地上波(字幕)] 7点(2005-06-10 23:51:51)(良:2票) 《改行有》
2. マトリックス レボリューションズ
《ネタバレ》 リローデッドで提起されたと思ってた疑問や、展開しかけたと思ってたストーリーラインはほったらかしのままで、人類を救うための決戦とそのために自らを犠牲にするヒーローとかいうありきたりな展開は、いくら映像が大迫力でも退屈。それぞれのキャラクターがまったく活かされてない中、役割が比較的しっかりしてたザイオンのあの若造志願兵くん(戦争が終わったーって言ってまわる彼のことね)は、映画を陳腐にしてるだけで不必要。ついでに群集が一斉に歓声を上げるシーンが何度もあるのや、愛がどうのこうのとかいうのもちょっと寒いです。 3点(2003-11-12 23:33:18)
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