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1. シャーロック・ホームズ(2009)
《ネタバレ》 日本のドラマ『TRICK』の主人公をホームズにしたような映画。一見摩訶不思議な魔術にみえたものが、実は科学技術によって実現されていたという謎解きパターンなので、「なるほど、そうだったのかー」という鑑賞後のすっきり感を期待すると肩透かしをくらいそうだ。主人公のホームズとワトソン、アイリーン・アドラーはそれなりに魅力的だけれど、『TRICK』のキャラクターの濃さやギャグに比べるとインパクトが弱い。結果的にあまり他の人には勧められないレベルの作品になっている。個人的にはワトソンの婚約者メアリーを演じた目つきの怪しい女優さんが『スパニッシュ・アパートメント』や『ロシアン・ドールズ』に出ていたことを思い出して、意外に楽しめた。[映画館(字幕)] 6点(2010-03-31 15:08:08)
2. 明日、君がいない
《ネタバレ》 映画の手法としてはよく練られていて面白いと思ったが、内容が重すぎる。もし、こういう学校が現実にごろごろあるならば、そんな国ではそもそも生きていたくない。この映画で唯一の自殺者は、無関心にさらされたことで命を絶ったようにも思える。私が生きていてもいなくても同じだと考えたのだろうか。しかし、むしろ周りの生徒の苦しみをみて、こんな世界に生きていたくないと思った可能性もあるのではないか。そのほうがより深い絶望のような気がする。いずれにしろ僕は思春期を男子校で過ごしたので、この映画のような事態には直面しなかった。もし子供がうまれたら男子校か女子校に通わせようと思います。[DVD(字幕)] 6点(2008-12-16 15:14:21)
3. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 素直に面白いです。「スーパーマン」の続編としてだけでなく、そもそもこの「リターンズ」自体が「スーパーマン」第一作のパロディとしてよく出来ています。レックス・ルーサーが親に言われた不動産にちなんだ話や、飛行機からロイスを救出するときの台詞や、「父は息子となり、息子は父となる」も、第一作でちゃんと出てきてますよ! という訳で、「リターンズ」を観る前に必ず第一作を観ることをお勧めします。デイリー・プラネット社のオフィスの様子も、タイプライターからパソコンへ、5年以上は確実に過ぎ去ってますけど…。シリーズ続編も期待を抱かせるいい作品でした。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-28 00:01:27)
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