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【製作国 : オーストラリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 別離(2011) ちょっと、難しい。[映画館(字幕)] 6点(2012-07-02 20:34:23) 2. アニマル・キングダム このリアリティ。[映画館(字幕)] 8点(2012-07-02 20:24:58) 3. 明日、君がいない 《ネタバレ》 舞台はオーストラリアのとある高校。映画の冒頭で誰かの死が予測されるシーンがあり、その後はその死が引き起こされるまでの過程を描く。 この映画は、月並みに言えば、思春期の危うさを映した映画ということになるが、それに止まらない不思議な迫力を持っている。監督の年齢がまさに思春期を終えた19歳と言うこともあるのだろうが、そのことを差し引いても、役者陣が素人だらけの中で、この緊張感とリアリティを90分にわたって維持できたというのは恐るべき才能だと感じられた。監督自身、友人を自殺で失っているということだが、それを阻止できなかったことに対する後悔や亡くなった友人に対する哀惜の情がこの作品の根底に渦巻いている点もこの映画の訴求力の増加に大きく貢献している。 この作品の結論は何ともやるせないのだが、思春期に限らず、人間の生死というのは意外と分からないものであるとは、常日頃感じており、そういう意味で私としては監督の考え方を肯定し、同調することができた。この映画のラストには、人によって様々な受け止め方や意見もあるだろう。だが、人間の命は脆く儚いものであるということはいつも心に留めておくべきだと私は思っている。この映画はそれをきちんと捉えていた。[DVD(字幕)] 7点(2011-07-31 15:25:51)(良:1票) 《改行有》 4. メアリー&マックス 《ネタバレ》 この映画が伝えたいことは分かる。メアリーとマックスの間には、手紙のやり取りだけとはいえ、本当の意味での心の交流があった。人生とは苦く苦しい旅路である。そして、苦しい人生を生きる孤独な二人が手紙を通じて、互いに相手を癒しあう。人生の中で喜びを見出していく。二人の人生には色々なドラマが起こる。彼らの結びつきは数多くの危機にも耐えて継続し、ラストのカタルシスへと観客を導く。 しかし、私には彼らの人生を肯定することができなかった。彼らが経験する出来事は全て私の想像を超えて苦しい。自分よりも遥かに不幸せな人生を送っているに見える二人に対して、私は、同情心は湧いたものの親近感を持てなかった。そして、これは明らかに監督にとって誤算だろうと思う。申し訳なくさえ思う。この映画に感動できない人は少ないかもしれない。でも、私はあえて6点をつける。すぐ他人と自分とを比べたがる世俗にまみれた人間には響いてこない試金石のような映画だ。[DVD(字幕)] 6点(2011-07-19 20:37:09)(良:1票) 《改行有》 5. 英国王のスピーチ 吃音の英国王と言語専門家の心の交流という目の付け所は素晴らしく、アカデミー作品賞も受賞したため、期待にあふれて鑑賞したが、そこまでの感動は得られなかった。もっと面白く出来たはずの作品。当時のイギリス史をざっと理解していないと、ヨーク公と兄との確執などはちょっと唐突感があってわかりにくいかもしれない。王室という下手にいじれない題材のせいでちょっとつくりが保守的に過ぎる嫌いもある。 ただし、コリン・ファースとジェフリー・ラッシュそれにヘレナ・ボナム=カーターの競演はさすがで、主演男優賞は文句なしと思う。逆にあとの二人が受賞を逃したことが驚きだ。 会話の矯正というとどうしても「マイ・フェア・レディ」を思い出すが、やはりあの作品には及ばないと感じた。まあ、あれは主演がオードリーだから贔屓目もずいぶん入るのだけど。[映画館(字幕)] 7点(2011-03-13 19:32:33)《改行有》
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