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【製作国 : タイ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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2. チョコレート・ファイター いくら本物アクションでもこれみよがしなリプレイはアクションを停滞させるに留まらず観る者をしらけさせることを『マッハ!!!!!!!! 』で悟ったのか、今回のアクションはぎりぎりのところで停滞させないしらけさせない。足がそこからまだ伸びてくるか!なムエタイ独特のアクションと柔軟な身のこなしにジャッキー・チェン映画のパロディのような道具を使ったアクションがいい感じに絡み合う。主人公が、見た技を瞬時に再現できる特殊な能力の持ち主としている設定もうまい。ブルース・リーの映画を見ているからあの独特の奇声も出るのだ。見たものを再現する。映画の常套手段でもある。オマージュってやつ。さまざまな格闘系アクション映画が引用され、復讐劇に転じるクライマックスは日本の仁侠映画へのオマージュに溢れている。主人公の父親が日本人なのもヤクザなのも日本刀を持っているのも全部ここに繋がる。ちなみに最後の建物を利用したアクションは日本がほこるゲーム「ドンキーコング」へのオマージュに違いない。たぶん。おそらく。違うかもしれんけど。[映画館(字幕)] 7点(2011-01-11 15:12:36)(笑:1票) 3. トロピカル・マラディ 《ネタバレ》 前半は男と男の出会いとイチャイチャが言葉少なに描かれてゆく。男女ではなく男同士であること以外はべつに変わったところはなく、ちょっとした笑いも交えてなんとも清清しい恋愛の一端を見せられているような、そんな前半であった。ところが二人がデートを終え、一人が夜の闇に消えてゆく瞬間から強烈な緊張感が出現する。人が虎になるという民間伝承が語られ、そこからはいつ虎と化した若者が出てくるのかというサスペンスが常につきまとうことになる。しかしこの映画の凄いところはそこではなく、度々映し出される闇と、その闇の中に浮かび上がる虎の映像にある。このシーンの凄さをどう伝えればいいのかわからない。息をすることすら忘れて凝視した。全く異なった時間の流れを感じさせるのは、前半の日常の丁寧な描写が活きているのだろう。この闇と虎はなにかの比喩なのかもしれない。男を好きになってしまった男の深遠に潜む虎、とか。日常の狭間で悩み、自らの虎を抑えきれなくなった若者は虎を開放してしまう。それを恋人は受け入れる。そんな物語かなと思ったんだけど、実はそんな解釈もどうでもよくって、この映画の最大の魅力は、この映画を見て感じた戸惑いそのものにあるような気がする。なぜ戸惑うのか。それはこの映画が私の許容範囲を超えたものを見せてくれたからに他ならない。[映画館(字幕)] 7点(2010-01-22 14:08:06) 4. アタック・ナンバーハーフ2 全員集合! 《ネタバレ》 ヒットしたから第二弾というベタな展開、その第二弾にニセモノ登場というヒーローものにありがちなベタぶり、1作目のキャラの青春時代の回想というこれまた“あるある、、”なベタぶり。1作目自体が相当なベタぶりだったことを考えるとこのベタベタはかえって気持ちが良い。第二弾を作るという行為そのものに強烈な郷愁を感じる。おバカ映画のノリで観ていたがジュンちゃんの純ぶりにキュンときた。[DVD(字幕)] 5点(2006-02-28 13:37:42) 5. アタック・ナンバーハーフ タイといえばオカマちゃんの多い国というイメージを持っている。以前テレビで、タイではオカマは男よりも女よりも崇高な存在と崇められているようなことを言ってたんだけど、この映画によると他国と同じように偏見の目で見られてるんですね。あれはタイの一部の地域の話だったんだろうか。とりあえずこの作品は人々の偏見を気持ち良くひっくり返してくれた実話が元になって作られています。だからベタでも古臭い映像でも見終えた後に心地よさが残る。それからどう見ても女にしか見えないオカマが一人いましたが(本物のオカマ!)、私の目はその人ばかり追っていました。タイに旅行して、魅せられ、帰国しない人がいるそうですが、わかるような気がします。[DVD(字幕)] 5点(2006-02-27 16:22:17)
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