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【製作国 : トルコ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 逆転のトライアングル 《ネタバレ》 豪華クルーズ船のセレブ客と、セレブ客に無理難題を要求されながらも懸命に働くクルーたち。 まざまざと階級の違いを見せつけられる前半と、無人島に漂着し立場が逆転する後半。 リメイクではないですがどうしても「流されて…」「スウェプト・アウェイ」を思い出す内容です。 しかしこちらはよりコメディ色が濃く、この監督の作品「フレンチアルプスで起きたこと」とも共通する、 ハプニング前とハプニング後の人間関係の変化や笑えない状況下での人間観察コメディとして面白い部分もあります。 しかし長かった。冒頭のオーディションやクルーズ船に乗船前のカップルを描く時間帯、しつこく続くゲロ吐きシーンなど。 せめて2時間以内に収めてほしい作品でしたね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2025-01-28 18:12:05)《改行有》 2. ディバイナー 戦禍に光を求めて 本作で描かれるようにオーストラリアからも多数の兵士が参加しオスマン帝国と戦ったガリポリの戦い。 第一次世界大戦の激戦となり両軍に多数の戦死者が出たという、この戦いとその後のドラマを描いた実話をベースとした作品。 何よりも、ラッセル・クロウが主演と初監督を兼任した作品ということで見ました。 過去にはオーストラリア出身のピーター・ウィアーもこの戦いを基にした映画を撮っていますが、 オーストラリアだけでなく、クロウの母国ニュージーランドも参加し多くの犠牲が出たこの戦いのドラマを 初監督作に選んだことは彼にとっては大きな意味があったのでしょう。 この戦いの背景にある事情や、登場する各国の関係に分かりづらい部分があるのですが、 この戦いで息子を失い、それが元で妻も失ったオーストラリア人の男と、 同じくこの戦いで夫を失ったオスマン人の女との、控え目に挿入される互いの痛みが分かる2人のドラマなど、 映画としては分かりづらい面がそれ程気にならない作りとなっています。 美しい風景も、人が殺し合うシーンも、1つ1つのシーンが丁寧に作られていると感じます。 終始悲しみと苦悩の表情を浮かべるクロウに、美しく凛とした強さを感じさせるオルガ・キュリレンコもまた好演でした。 登場する誰もが心に傷を負っている作品にあって、宿屋の1人息子のまだあどけなさを感じさせる存在も良かった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-21 21:08:36)(良:1票) 《改行有》 3. 海難1890 作品の出来とかそういうことよりも、日本とトルコが合作でこの映画を完成させてくれたことが嬉しい。 1890年、エルトゥールル号遭難時。 献身的にトルコ兵の看病をし、遭難時に痛み、汚れた彼らの所持品の手入れをする串本の人々。 トルコ兵が奏でるトランペットに乗せて串本の人々が合唱する”故郷の空” 1985年、イラン・イラク戦争時。 日本人のために即決で対応してくれたトルコの官邸、トルコの航空会社。 危険を冒しても日本人のためにもう1機飛行機をテヘランに向かわせ、 テヘランの空港で見捨てられようとしていた多くの日本人に飛行機の席を譲ってくれたトルコの人々。 多少の脚色はあるのかもしれませんが、100年の時を経てつながる様々な真心に感動しました。 トルコの人々への感謝と共に日本とトルコ両国のますますの友好を願わずにいられない作品でした。[映画館(邦画)] 8点(2015-12-22 17:35:13)(良:1票) 《改行有》 4. タッチ・オブ・スパイス 《ネタバレ》 ギリシャとトルコ、隣接する2つの国。違う歴史を辿り宗教も言語も異なる人々が混在する事の難しさ。そして歴史の文献などでは「19××年に両国の関係が悪化した」などと数行でその事実が書かれるのみですが、その裏側では名も無き庶民の苦難や悲しみがあることを主人公の男が少年時代からを回想する形でノスタルジックに、時にはコミカルな人物描写を交えて描かれた作品です。 主人公一家がトルコから国外退去になる前の祖父が語る味わい深い人生の教訓と、初恋の女の子の存在が良かった。映画なんだから祖父とは生きて束の間でも再会を喜び合って欲しかったけど、作品のテーマ上仕方が無かったのかな・・・。 初恋の女の子とは祖父の死を機に再会しましたが、二人が英語で会話しているところに違和感を覚えると共に、現在の両国間の関係がどうなのかは僕には分かりませんが、今でも両国間に存在する大きな溝を感じさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-11-26 21:46:35)《改行有》
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