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【製作国 : オーストリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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2. ファニーゲーム 《ネタバレ》 アメリカの某サイトが選出した「一度見たら二度と見る気になれない不穏なホラー映画」17本のうちの一つ。 まとわりつく不快感がすごい。卵をもらいにきた男が、人をイラつかせる天才。普通に見えて実はイカレたサイコ野郎ってのが、ヤクザなんかより怖い。お金目当てとか抗争とか、犯罪に理由があるなら、相手が理解できるのでこれほど怖さは感じない。なんだかわからないから不気味で、防ぎようもない。 リモコンで逆再生したところで、これってSFだったっけ?と唖然。これはアンチテーゼなのだろうか? 主人公に都合よく展開する映画が多い中で、本作は徹底的に主人公に都合悪く展開している。奇跡は主人公に起こるものなのに、ここでは悪役に起こる。ゲームでうまくいかなかった場合、「あ、今のやり直し」と一つ前の場面に戻るのはよくあること。それと同じように、2人組の一人が撃たれて、ゲーム的なやり直しが行われた。 この逆再生は、過激すぎる内容へのエクスキューズとも取れる。少年を狂気で殺するというタブーも、リアルさをあえて損なうことによって「これは作り物ですよ。マジに怒らないでね」と。個人的にはこの唐突なファンタジー演出は余計だったと思う。 監督はこの映画を見ている者が不快になるように作ったというが、それは見事に成功している。[インターネット(字幕)] 5点(2015-05-28 23:53:05)《改行有》 3. 恋人までの距離(ディスタンス) 男と女が列車で出会ってから二人の会話がとりとめなく続く。 その会話は良く言えば哲学的、悪く言えば頭でっかちで理屈っぽい。 ナンパのお手本となりそうな作品だが、単調で少々退屈。[ビデオ(吹替)] 4点(2014-04-11 20:28:31)《改行有》 4. ヒトラーの贋札 ユダヤ人収容所での贋札作りというユニークな設定。 ホロコーストの話といえば、何の罪もない犠牲者として一面的に描かれることが多い。 そこに贋札作りの小悪党の視点を入れたことで、より生身の人間臭さが出て良かった。 生き残るためにナチの手伝いをするか、信念をもって拒否するか。 その葛藤と人間模様に、思わず前のめりになる。[映画館(字幕)] 6点(2012-12-21 21:27:38)《改行有》
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