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プロフィール
コメント数 3881
性別 男性
年齢 53歳

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 これはオモシロイ! 面白すぎてびっくりした。デ・パルマ、もうこれ以上の作品は撮れんだろ、あとはゆっくり、ラジー賞の受賞を目指して余生を送って下さい。一応ネタバレ表示しておくけれど、それでもストーリーに関しては語らない、語りたくない。語るほどのもんでもない、という気もするし(笑)。ストーリー(オチ)が面白いかどうかより、何がどうなっているのか、この先どうなるのか、映画にひたすら幻惑され続けるスリルこそが、本作の魅力。全部の手がかりをフェアに提示するゲーム性だけが良いミステリの条件とは限らないのです。お得意の長廻しに始まり、犯罪の過程が同時進行で描かれる、緊迫感に満ちた映画導入部。しかし、そこから先はもう、先の見えない、映画の迷宮です。映画中盤、バンデラスがフランス警察の取り調べを受けるシーンで、ここでも例によってカメラ長廻しが用いられます。結構長くカメラがまわっているのに、背景の壁掛け時計の時刻が一向に進まない。時計止まってるんじゃない、小道具さんのミス? いえいえ。その「止まっている」時計の指す時刻にご注目。ちゃんと意味があるのです! むしろ、(小道具さんの準備した時計は動かないのに)音声さんはちゃんと時計のコチコチという効果音を入れているのが、芸が細かいですな。本作の音楽は坂本龍一、ワタシ、このヒト、どうも苦手。苦手なのに、曲を聴くとイイなあ、と思ってしまうので、ますます苦手になる。って、これでは全然、苦手な理由になってませんけどね。いや本作の音楽も、良かったです(笑)。メインのテーマは、ラヴェルの「ボレロ」っぽいですが、どうもこういう音楽を聴くと、「ボレロ」よりむしろ、ヴォイチェフ・キラルの「エクソダス」とか、早坂文雄の『羅生門』の音楽を思い出してしまう。パクりパクられる、音楽の歴史。パクリと言うと人聞き悪いですけど。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-04-25 09:24:46)(良:1票)

2.  ブリキの太鼓 3歳で自ら成長を止め、太鼓を叩きながら冷たい視線を送りつづけるオスカル、別名エロ探偵コナン(見た目は少年、性欲はオトナ! むしろクレヨンしんちゃんに近いか?)。この「冷たさ」のせいで、本作には、「グロテスク」「アブノーマル」といった言葉より「残酷」という表現の方が合う気すらいたします。映画全体をインモラルが貫き、敢えて「調和」には背を向け続けるかのよう。生れた瞬間から世界を冷静に見続けるオスカル。肉体的成長を止めた彼とは対照的に激しく迷走する大人たち。しかし彼もまた時代に飲み込まれざるを得ないのだが・・・。また本作、特異な音楽も忘れがたいものがあります。行進曲のリズムをオスカル少年の太鼓が狂わせてしまう場面、あるいは、母がレコードの音楽にヤケクソにピアノ演奏と歌をかぶせる場面(一種のヘテロフォニーだ!)、などにおける、不気味な音のカオス。やはり「調和」とは一線を画し続ける、不思議な映画です。ところで、その後のオスカル君の消息ですが、何でも、道頓堀「くいだおれ」の前で今でも太鼓を叩きつづけているらしいんです(んなアホな)。9点(2004-11-24 00:21:02)(笑:1票)

3.  フランティック 公開当時、本作について「医者のくせにフランス語が何一つわからないなんておかしい」と批判する記事を読んだ記憶があり、それがおかしなことなのかどうか私にはわかりませんけれども。 ただ、映画にツッコミを入れること自体は私も嫌いではないですが、あくまでそれは、そこに「思わぬものを見た」からであって、だから作品自体がダメだとは、できれば言いたくない(たまに言っちゃうけど)。映画の中の矛盾は、しばしば映画の作為でもあるのだから。 その意味で、本作は、言葉の違う異国で、何の前触れもなく、まるで神隠しのように妻が失踪してしまい、取り付く島がない、というオハナシ。それで十分。もし問題があるとしたら、所詮、英語はどこでもある程度通じちゃうので、まだまだ主人公の孤立感としては甘いんじゃないか、とか(英語の苦手な人間のヒガミですスミマセン)。主人公が医者にしてはやたらガタイが良く、やや過剰な手ぶり身ぶりをやってみせ、これでは医者じゃなくってハリソン・フォードそのものじゃないか、とか。 でも何の特徴もない主人公よりは、この方が、いい。ハリソン・フォードもこの頃は、ピーター・ウィアー作品に続けて出演してクセのある役をやったりして、模索していた時期かもしれない。 で、彼の演じる主人公のもとから妻が忽然と消え、何をどうしてよいのやら、主人公も、それを見てる我々も、全くわからない、という魅惑的な謎。 試行錯誤が続くようで、意外にトントン拍子に謎に迫っているようでもあり、このあたりが、ジックリ感とサスペンス感の、さじ加減。映画の進行はやや地味なところもありますが、その中に、屋根の上という不安定な舞台を取り入れ、アクセントをつけています。さしずめ、「巴里の屋根の上」といったところでしょうか。屋根の斜面を自由落下のごとく無制御に滑り落ちる、品物の数々。どこまでが演出かわからない、映画の外にまで滲み出てくるような不安定感。 オハナシ自体は何だか、最後まで、大したことないような気もするのですが(笑)、ラストではちゃんと余韻を残していて。多少地味ですが、サスペンスの佳品、と言ってよいのではないでしょうか。[インターネット(字幕)] 8点(2021-04-11 10:10:11)《改行有》

4.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 この作品が目を離せないのが、真相がどこにあるのかということそのものよりも、複数の真相の可能性をうまく維持させている点でしょうね。「あの人が犯人じゃないか」説に、「いやいやこの人が」説、さらには「主人公多重人格」説まで、いくつもの可能性を匂わせ続ける、そのうまさ。ラストはそれなりにミステリとしての解決を提示するけれど、種明かしなんていわばオマケみたいなもの、中盤のサスペンスのモヤモヤ感を一気に吹き飛ばすような手に汗握るアクション、この盛り上がりに勝る「解決」は無いでしょう。スピード感とは、スピードそののものにではなく、加速する過程にこそある訳で、実に盛り上がります。 また、本作で発生する事件の不可思議さ、そこにあまり合理的な説明を求めようとすると、「無理がある」「偶然に頼り過ぎ」といった感想も出るのでしょうが、逆に、この事件の持つ自己完結性のようなもの、これは言い方を変えれば「伏線の回収」でもあります。不可思議そのものの面白さ。事件が偶然なだけじゃなくって、例えばあの、本筋とは関係のない少女との出会いやお守りのヒモのエピソード、これなんかも一種の偶然が織りなす「伏線」であり、かつ「ちょっとエエ話」として印象に残る訳ですね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-08-30 08:59:56)《改行有》

5.  フリック・ストーリー 凶悪犯ビュイッソンを追うボルニッシュ刑事の姿を描いた作品、とくればいかにも典型的な刑事モノを想像しますが、実際に観て受ける印象は、ちょっと異質。犯人側と刑事側がほぼ均等に描かれていて、とは言っても『ダーティハリー』で映画の視点がハリー側になったりスコルピオ側になったりしたのがストーリー上の要請(要するになるべく盛り上がる描き方をしたらそうなった)だったのに対し、本作では、両者を並行して描くことそのものを主眼においています。で、ボルニッシュ刑事はあくまで常識人で、普通の人間らしく様々な感情を持ちつつもそれを抑制している。演ずるアラン・ドロンも比較的抑え気味で、どちらかというと彼を取り巻く人々との関係を主体的に描きながら、ボルニッシュ刑事自身の苦悩をジワリと表現してます。その一方で、ジャン=ルイ・トランティニャン演じるビュイッソンの、トンデモない冷酷さ。この男、殺人鬼としかいいようのない容赦の無さで、しかもただの無謀な乱暴者という訳ではなく、独自の行動規範と冷静さを持った男、要するに社会一般通念から見れば、規格外の怪物。身近にこんなヤツがいたら困りますが、映画として見れば、カッコいいのはボルニッシュよりもビュイッソン。そんな常識人と非常識人が対決するクライマックス、地味だけどシビレます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-30 23:05:40)

6.  ファウスト(1994) コマ撮り、操り人形。さらには普通の人間の動作までも、細かいショットで切り取り、ひたすら非日常性を突き進む。短い映画なのに、奇妙なエンドレス感覚。1回観ただけでも何だか3回くらい繰り返し観た気になるよ。夢の中でうなされている気分。訳わからないまま、後半いや増すスピード感。そして、ちょっと「よくできたオチ」的なラストが、悪夢の連鎖を突如ぶった切り、ハッとさせられる。なんちゅう作品や。[DVD(字幕)] 8点(2010-04-30 06:33:53)

7.  フォーリング・ダウン 普通のおっさんが、ブチ切れて壊れていく。すごく面白そうな映画だと期待すると同時に、そんな題材で映画にうまく纏められるのかなーと心配しながら観たら、まあ、確かにやや迷走気味ですが、うん、やっぱりこういうの好きですね。アングラ世界に足を踏み込んでいく描写は、シューマッカー監督は後の『8mm』でも取り上げてますが、なかなかコワイです。8点(2003-09-13 00:39:23)

8.  フォート・サガン 《ネタバレ》 巷ではソフィー・マルソーの初脱ぎ作品、くらいの認知度しかない作品ではあるけれど(以前の私だけか?)、実は3時間超えの超大作、そんなちょびっと見えるか見えないかのハダカよりも、雄大な砂漠の光景の方が、よほど見どころになってます。けれど大人になりきるかどうかという微妙なお年頃の彼女のチャーミングさというのも、一見の価値アリ、です。 前半は特に、ジェラール・ドパルデュー演じる士官が、部隊を率いて砂漠の行軍。出てくるのは砂漠とラクダばかり。カメラは引き気味で、雄大な光景を捉えます。 で、納得いかぬ理不尽な事態も発生するけれど、一方では民族や宗教といった垣根を超えた、理解や友情があったりもする。 しかし、やがて巻き起こる第一次大戦は、そういったもの全てを、押し潰してしまう。 たけど、そのすべてが消え去った訳ではない、というしみじみとしたラスト。イイですね。[インターネット(字幕)] 7点(2021-03-27 09:12:41)《改行有》

9.  舞踏会の手帖 《ネタバレ》 夫を亡くしたマダムがふと見つけた手帖。そこにはかつての若き日の思い出、舞踏会で知り合った男性たちの名前が書かれている。 という訳で、マダムは思い出を探りに、これらの男性のもとを訪れる、というオムニバスっぽい構成。この過去に思いを馳せる冒頭部分は、合成映像があったり、壁に舞踏会で踊る人々の影が映し出されたり、ちょいと幻想的な演出があります。 でもまあ、自分のこういう「恋愛時代」をホジクリ返したって、大抵、ロクなことはないんですよね。だもんで、主人公が誰の元を訪れようと、ロクな話が聴ける訳もなく。一件目の訪問先からすでにして家庭崩壊状態、幸先悪いことこの上もない。二件目、三件目と訪問を重ねるにつれ、気のせいか、相手先がだんだんエキセントリックになってきて(それにつれて主人公のマダムの存在感も薄れてきて)、最後に訪れたアヤシイ医者の家に至っては、撮影するカメラまで傾いている(笑)。どうして手帖の人物はみんなこうもヘンになってしまったのやら。 と思ってたら、医者が最後ではなくって、この後もう一軒寄った先の男性は、平凡な散髪屋のオヤジになっておりました。平凡が一番よね、でも何となく寂しい。だから言わんこっちゃないのよ、そういう過去をホジクリ返しても、幻滅以外に何がある? と思ってたら、この平凡オヤジも最後ではなくって、これがホントのラスト一軒、というオマケ付き。あきらめが悪いというか何というか。映画的にはこれでオチがつくのですが、主人公は救われたのやら、もはや救いがたいのやら。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-08 03:47:56)(良:1票) 《改行有》

10.  フルスロットル(2014) ワイルド・スピード第7作と並び、ポール・ウォーカーのいわゆる「遺作」(=没後に公開された作品)となった作品ですね。ワイスピ7がやや中途半端な出演(なのをいささか強引に彼にスポットライトを当てて追悼作にした)だったもんで、彼の最後の勇姿を味わうには、本作の方がよろしいかも。って言っても、コチラもそれなりに中途半端ですが。もう一人の主人公である超人的身体能力のダヴィッド・ベルとのコンビが、絶妙のナイスコンビとも言えず、好対照な凸凹コンビとも言えず、どうも色分けのはっきりしない組み合わせ。1足す1が普通に2になっただけの脈絡ないコンビがたまたま一緒に戦っている、という感じでいまいちパッとしないんですね。しかしパッとしないからと言ってツマラン訳じゃない。ダヴィッド・ベルがアクロバティックな身体能力を見せつければ、ポール・ウォーカーもまた数々のアクションを自らこなして見せてくれます。さらにカーチェイスシーンともなれば、オレに任せろ、といった感じ、アクション俳優としてのポール・ウォーカーをたっぷり堪能することができます。で、主演2人が展開するアクションというのも、実は細かいカット割りに支えられており、もう少し長回しのアクションがあってもよかったんじゃないの、とも思わないではないですが、カット割りの楽しさってのもここにはある訳です。あと、主人公2人の性格付けがはっきりしないのを補うかのように、RZAが中華包丁片手にユニークな敵役を演じてます。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-05-07 22:34:49)

11.  復讐のビッグガン まずこの映画、音楽がめためたカッチョよいです。それを最初に言っておきます。それからですね、アラン・ドロンがカッチョよいです。マッチョです。無意味に肉体美を披露してくれます。トレーニングのシーンなんか見てると、『太陽がいっぱい』の頃より体だけ若返ってしまったかのように思える程、肉体がバクハツしてます。で内容はというと、B級アクションと言ってしまうと、まあ、そうなんですけども、そこには意外な深みもありまして。娘を殺された復讐に立ち上がり、一人また一人と倒して行くわけですが、単なる勧善懲悪では割り切れない部分が。手っ取り早く言えば、『ダーティー・ハリー2』、しかしもっとドロドロしていて、犯人一味は町のチンピラやズベ公をリンチ処刑する過激自警団、それをアラン・ドロンがさらに私刑で報復するという図式。途中のアクションは、何だかカッコよくもあるし、どこかで見たような感じもする(主人公が高いところから落ちそうになってぶら下がり、敵に見下ろされるシーン、これは、このテの映画では必須である。え?『モンスターズ・インク』にもあったって?気のせい気のせい)。しかし後半、サーカスでピエロに扮したアラン・ドロンと、敵とのやりとり、これは見逃せない。なんともやるせない余韻が残り、後味は悪いが喉ごしはいい、といった感じの映画になってます。7点(2004-08-22 01:35:13)

12.  ファンタスティック・プラネット カンヌ映画祭特別賞受賞。切り絵をコマ撮りして4年がかりで作り上げたアニメだとか。ご苦労さんです、さすがにその労力に見合う効果が出てるとは思えませんけどもね。しかし、陰影が細かく描き込まれた原画が、その原画のままアニメーションとして動く様は、まさに、「動く絵本」といった感じを受けました。ただし・・・子供の頃あんまし好きじゃ無かった不気味なタイプの絵本、ですが。青い巨人族に虐げられる人間達の姿が描かれており、設定といい、風景といい、ハッキリ言って気持ち悪くて怖い。音楽も怖いんだけど、さすがにこれは時代を感じさせる。ストーリーは---あんまり大した話じゃない気もするけど・・・全編に渡り横溢する原始的かつ神秘的な雰囲気は、確かに大きなインパクトを残します。う~む。これだったら、日本のアニメだって戦略的に売り込んでりゃ、もっと早くから世界の表舞台で高い評価を受けてたんじゃないかという気もするが。ところで人間の走るシーン、なんで皆ヘッピリ腰なんでしょうね(無力で哀れな感じは強調されてますな)。7点(2004-02-14 19:17:31)(良:1票)

13.  フィフス・エレメント 梅田東映で観てたら途中で音声が途切れて無音のまま進み、一部巻き戻して再上映、という、情けない思い出が。新手の演出かと思っちゃったよ。とまあ、少し気を削がれる事件があったにも関わらず、なかなか映画世界に浸れる作品でした。ゲイリー・オールドマンはヤケクソみたいな役作りですねえ。衣装デザインはジャンポール・ゴルチエ、だからどうという訳ではありませんが、退屈しない程度のストーリーを、ゴテゴテの映像で描き、おまけにクリス・タッカーのトークもついて、それなりに楽しいひとときを過ごせます。7点(2003-10-13 13:04:37)

14.  ブラック・ドッグ パトリック・スウェイジが余りにもただのオヤジに成り果てた姿を堪能できる(勿論カーチェイスも堪能できる)逸品。アクションはイマイチ芸のない演出に見えますが、これは余計な調味料を使わず素材の持ち味を極力活かそうというシェフの嬉しい心遣いではないかと思われます。違うか? まあ、カーチェイスは三度の飯より好きなもんで、こういう映画もよろしいのではないかと。7点(2003-09-20 21:05:14)

15.  フラッド 合わせ技一本を狙ったような映画です。水没する町という非日常空間を、セットでうまく作り出しており、他の映画では観られないアクションシーンを提供してくれます。あ~ん、『タイタニック』よりに先に作ってれば、もうちょいインパクトあったのにね。7点(2003-07-13 15:59:03)

16.  プロジェクトV(バイオント) 史上最悪のダム災害 先日こーんなタイトルの映画を夜中に放送してたので、あー、このタイトルからするときっとパロディ映画か何かだな、たまにはこんなダメそうな映画でも観てみようかなーと思って観てみたら、これが意外にもシリアスな作品、実際に起こった災害にもとづくパニック映画、いやいや、パニック映画ですらなく、なぜこのような人災が起こったかを描いた社会派サスペンス風の映画でしたなあ。どこに焦点をあてようとしてるのやら、イマイチとりとめがなく、淡々と時間が過ぎていってしまい、「おいおい、いつまでたってもなんにも起こらないよ~、そろそろハデなスペクタクルシーンでも見せてくれよ~」とか思ってたら、最後の最後にダム津波が発生。その後のテロップを見て、あ~実はこんな悲惨な事件だったのか、ずいぶん不謹慎なこと考えちゃったなあ、とちょっとヘコんでしまったじゃないですか。ヒドイざんす。[地上波(字幕)] 6点(2005-10-20 23:43:57)(良:1票)

17.  豚小屋 へたウマ監督パゾリーニがまたまた荒野を舞台にした一本。チョウチョも人間もホントに食っちゃえ!なのに「豚小屋」の話は何も描かれず尻すぼみ。というわけで、よく考えると「ハンニバル」の先駆的作品です(どこが?)。6点(2003-05-11 12:46:18)

18.  フランドル 冒頭の寒々とした農村と、砂漠の戦場との、あまりに見え透いた対比に、正直、これはもしやオマヌケな映画ではないか、と思ったのだけど。でも見ているうちに、結構ひきこまれてしまう。背景が何も説明されないまま、不自然に規模の小さい戦闘が描かれ(違和感ありまくり)、これがかえって、何やら超現実的な感覚で作品を貫いており、映画にひきこませます。だけどなあ。輪姦シーンをカメラが遠目に描くのには、一気にゲンナリしてしまう。大男に囲まれ蹂躙される恐怖も痛みも、なーんにもないこのサラリ感。女性の握りしめた拳で、絶望と憤りを表現しました、ってか? そういう描き方しかできないんなら、レイプシーンなんか入れるな。とにかくこの映画の、サラリサラリと何でも流していく描き方に、せっかく引き込まれた映画の流れから、やっぱり心が離れて行ってしまう。農村には春が来て、夏が来る。だからどうなの、要するにたった半年の話なんだな、と思っただけ。この映画には音楽が入れられていない。それはいいのだけど、その代わりになるような印象的な“音”があってもよさそうなもの。というわけで、何だか見ごたえの「無い」映画だった、というのが感想。[DVD(字幕)] 5点(2008-12-09 17:40:01)

19.  プロスペローの本 ピーター・グリーナウェイ&マイケル・ナイマンのコンビによる催眠映画の1本。とりあえずハダカで踊るだけ。ナイマンは後に「蜜蜂が踊る場所」という曲にまとめています。4点(2003-05-11 13:22:51)

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