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1. LUCY ルーシー
《ネタバレ》 “人間は脳の一部しか使用していない。眠っている脳機能を全て使う事が出来れば、恐るべき力が手に入る。”ネタ自体はサイキック系SFで時折見かけるもの。目新しさはありません。ただ、本作の帰結点は相当にぶっ飛んでいました。人間はそれぞれの脳に神が宿っているってこと?時を支配??いやー凄いです。もはや変態映画(褒め言葉です)の領域ですが、嫌いじゃないです。スカーレット・ヨハンソンが美貌を消して見事に凡人化していた点も気に入りました。体型も意外と庶民的なんですよね。人間離れしたスーパーモデルが、人間離れした能力を手に入れてもインパクトに欠けますから、キャスティングも正しいと思います。ちなみに、今回『her 世界で一つの彼女』も同日に劇場観賞したのですが、微妙にシンクロした内容で、ちょっと得した気分。スカーレット・ヨハンソンには人間以外の役が似合うんでしょうか。確か今秋日本公開予定の『アンダー・ザ・スキン』も、そんな役だったような。[映画館(字幕)] 7点(2014-09-09 18:56:03)
2. ルビー&カンタン
《ネタバレ》 無垢なバカに周りが振り回される設定は、コメディではよく見かけるパターン。そのバカに魅力を感じるかどうかがポイントだと思います。ボサボサの髪につぶらな瞳。「やあ、カンタンだよ」と相手の迷惑も考えずに語りかけるKYぶり。全然相手にされていないのに、話を聞いてくれたのが嬉しくて親友気取り。妙に腕っ節もある。絶対にこんなバカに付きまとわれたら迷惑だと思う。悪意や計算が無い分、扱いにくい。でもね、すごく共感してしまう自分がいる。友達が欲しくて欲しくてたまらない。でも溶け込めない。空気を読み過ぎて雁字搦め。結局いつも一人ぼっち。そんな自身の生き方を顧みると、カンタンのような積極性が羨ましくもある。結果的に友達が出来なくても、最初から作ろうとしないのと、頑張ったけど出来ないのとでは価値が違う。ルビーにはちょっとお気の毒だけど、ステキな親友が出来たカンタンには、おめでとうと言いたい。鬱陶しいのがまた、快感になったりして。少なくとも自分は、カンタンを愛おしいと思いました。残念だったのはラスト。「絶対に人を殺したらダメ」と言い切っていたカンタンが、ルビーを救うためとはいえ、人を撃ってしまったのは悲しい。代わりに撃たれるなんてバカな真似はしなくていいけど、もっと彼らしい遣り方でルビーを救って欲しいと思いました。ただ、病院での一件(危篤患者のベッドに座るエピソード)を見る限り、案外殺していないのかも知れません。[DVD(字幕)] 8点(2008-01-29 18:38:27)
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