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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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61.  TAXi まず自分の心を捕らえたのが車の変形ギミック。変形&合体ロボやタイムボカンシリーズで育った世代としては、この手のギミックに対して絶対的な憧れがあります。さらに主役のサミー・ナセリ。何がいいって顔がイイ。この濃い顔が自分の心を掴んで放しません。(演技の良し悪し以前に、顔だけで惹きつける役者がいます。一度見たら忘れられない顔。韓国だとソン・ガンホとか。)作品全体を包む独特なテンションもイイ。クライマックスのカーチェイス。普通ならド派手な音楽で盛り上げる場面でも、抑え目なBGMで作品のリズムを崩しません。これが新鮮で、好感が持てました。慣れ親しんだ(ハリウッド産の)アクション映画とは違う空気感です。コメディというよりは、“おバカ”と呼びたい作品。こんなの好きです。[DVD(字幕)] 7点(2006-09-27 21:44:04)(良:1票)

62.  やさしい嘘 《ネタバレ》 3世代にわたる母と娘の心情を繊細なタッチで描いています。生きてきた時代が違うから価値観も違う。旧ソビエト時代、社会主義のウソの中に浸かってきたおばあちゃん。その幻想を打ち砕かれた母。そして今、新たな民主主義のウソの中を生きる娘。それぞれの時代背景が心に及ぼす影響は大きいようです。“息子の死はおばあちゃんには辛すぎる”そう母は判断しました。「真実を知って悲しむくらいなら、ずっと嘘に包まれていたほうが幸せだ」それは、現在の生活に対する母の想いとも見て取れます。その嘘に嘘で答えるおばあちゃん。自分の事を気遣ってくれた娘と孫に対するせめてもの思いやりです。誰も傷つけたくない。知らないほうが幸せな事もある。その気持ちの奥にも、おばあちゃんの生きてきた時代が垣間見えます。ラスト娘はウソをついて旅立ちます。それはおばあちゃんや母親の祖国、そして今まで生きてきた時代との別れでもある。笑顔ひとつ無い娘の旅立ちは、今のグルジアが置かれている状況を表しているのでしょうか。やさしい嘘。それは相手を思いやる暖かい心。一概に否定する気はありません。でも結局はみんなが傷ついてしまった。嘘で逃げきるのは至難の業。やはり傷つくことを怖れてはいけないのだと思う。[DVD(字幕)] 7点(2006-06-01 17:44:14)(良:1票)

63.  モーターサイクル・ダイアリーズ 南米をバイク1台で旅する2人の若者を描いたロードムービーです。一応目的地はあるものの、旅そのものが目的となっており、旅の中で体験する様々な国、文化、価値観に触れる主人公の感情の揺れが主軸に描かれています。伝記ものですので、旅に起こるイベントやアクシデント等はさほど刺激的ではありませんが、それ故リアルに感じられました。各エピソードはかなり淡白に描かれており、観客がその後の成り行きを想像で補う必要がありますが、逆にその点がこの作品の味になっていると思います。ラストエピソードでは「何かを成す人とはどういう人か」を的確に表現しており、良いと感じました。キューバ革命もチェ・ゲバラも知らなくても十分楽しめます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-07 01:59:23)

64.  ロスト・ハイウェイ 誰にでもわかる作品は素晴らしい。誰にもわからない作品に価値は無い。本作は後者に近いと思います。しかし、「わかるかもしれない」「わかりたい」と思わせる魅力があります。これは重要です。ある人が松本人志の笑いを「俺にしかわからないと思わせる誰にでもわかる笑い」と称していました。これは凄い褒め言葉です。デヴィッド・リンチ作品も同じだと思います。『マルホランドドライブ』はそのさじ加減が絶妙で、本作は行き過ぎていただけのことです。たまに観返して、ワケわかんなくなりたい。[DVD(字幕)] 7点(2006-05-03 12:08:10)(良:1票)

65.  パピヨン(1973) 長い。とにかく長い。深夜TVでたまたまやっていたので、面白くなかったら途中で寝ようと思いつつ観たのですが…最後まで観てしまいました。だから面白いか面白くないかと問われれば答えは「面白い」。でも重いです。鑑賞後、自分の感情が「喜怒哀楽」のどの位置にあるのかわからなくなります。生半可な気分で観始めると痛い目にあうので、心身ともに充実し、時間的にも余裕のあるときに観るべき作品だと思います。[地上波(吹替)] 7点(2006-04-16 03:05:12)

66.  TUBE チューブ 死の脱出(2020) 《ネタバレ》 ネタバレしています。ご注意ください。 状況設定こそ『CUBE』と酷似しているものの、広げた風呂敷を一切畳まなかった『CUBE』に対して(でも、そこがイイ!)、本作は一応畳んではいます。ただ、珍しい畳み方なので戸惑ってしまうという。チューブは「卵管」、生体組織空間は「子宮」、スーツ腹部の口は「へそ」、周期的に起こる燃焼は「生理」と解釈できます。もしかして追ってくる怪物は「つわり」ですか。この決死の脱出が「出産」の暗示であるのは間違いなさそうです。問題はこの事象に「普遍性」があるのかということ。私自身若干混乱しているので整理してみます。 普遍性がある場合・・・これを「誰もが経験する」事象とするならば「死後の世界は存在する」「生まれ変わりはある」が確定します。さらに「神様」や「天使」の正体も。だいぶ「理想と違う」グロテスクな容姿ですけども。この世界の成り立ち、既存論理の根底が覆ります。 普遍性は無い場合・・・宇宙人による人体実験の可能性が浮上します。彼らは人間という生き物を熟知しており、かつ記憶へ介入可能なレベルのテクノロジーを有していました。主人公を依怙贔屓していた節があるので、観察や実験というより、ペットの飼育・遊びの範疇かもしれません。ラストは主人公の願望の世界でしょうか。 冒頭のラジオ音声と車内での2人の会話。この伏線を額面通りに受け取るか、ミスリードと捉えるかで判断は分かれそうです。世界観が壮大なのは「普遍性がある」ですが、死後あんなひどい目に遭うのは勘弁願いたい。それに殺人鬼や遺体は如何にも「宇宙人の雑な飼育」という感じです。よって私は「普遍性はない」を選びたいと思います。それでも彼らが「神様ではない」事にはなりませんが。 冒頭15分くらいは、これで90分間持たせられるのかと心配になりました。閉鎖空間が舞台のソリッドシチュエーションスリラーは基本出オチです。代わり映えしない画に飽きが来ること必至。そこで重要なのが会話です。『CUBE』のように参加者が多数いる場合もあれば、『リミット』(棺桶に閉じ込められる話)では携帯電話が使われました。視覚刺激に変化がなくとも「おしゃべり」があれば退屈しません。そういう意味で、当初は『CUBE』より『127時間』(腕が岩に挟まれる話)に近い感覚でした。中盤以降は状況が変化したり、脱出の糸口が示されたりしたので目が覚めました。 細部の作りこみに不満があります。例えば遺体は何故スーツを着ていなかったのでしょう。強酸で溶かされた?アームライトは溶けていないのに?想像するにスーツ着用だと遺体のインパクトが目減りするから脱がしたのではないかと。演出とは要するに嘘。上手に嘘を付いて欲しいのです。上半身スーツ着用であったなら「ああ、下半身は強酸に浸かって溶けたんだな」と勝手に納得するのですから。最後のギロチンにしても流石にあのタイミングでは即死でしょう。アイデアは素晴らしいと思いますが、完成度は今一つだったように感じます。[インターネット(字幕)] 6点(2023-09-20 18:54:45)《改行有》

67.  ゲーム・オブ・デス(2017) 《ネタバレ》 ※はじめに注意!こちらは2010年制作の同名映画ではありません。スプラッタージュマンジがこちらです。再度ご確認くださいませ。 『N人殺すまで終わりません』な殺人ボードゲーム。代数はたぶんランダムで今回は24でした。つまり24人を殺さない限りプレイヤーは生き残れないルール。無理ゲーかつ糞ゲーここに極まれり。ゲームクリアはほぼ望めません。ゲームバランス(設定)が滅茶苦茶なのです。一番の害悪は時間制限が極めて短いこと。おそらくインターバルは15分から20分程度。もし時間の猶予があれば、血の契約を破棄する方法を探すことも出来ますし、対処療法的に殺す相手を吟味することも可能でしょう。しかしこの短時間ではどうしようもありません。諦めて死ぬか無差別殺人くらいしか選択肢がありません。まあ対策を取られたらゲーム制作者(悪魔又は死神)が困るんでしょうけど。結果、ただ悪趣味なだけのスプラッターが一丁出来上がりと。希望が皆無なので、サバイバルとしてもスペンスとしてもぱっとしません。ただしスプラッター祭りと割り切れば不満はありません。血飛沫は特盛ですが、不思議と汚らしい感じはありませんし(あまりに浮世離れした設定だからかな?)プレイヤー最後の演説は、達観した者の凄みがありました。なお特徴的なテレビゲーム演出は惨殺シーンの省略(制作費削減と刺激低減の両方)の意味合いがあったように感じますが、どうせ馬鹿映画なのですから小細工なしで殺しまくった方が潔くて良かった気がします。[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-05 22:18:08)《改行有》

68.  スーサイド・ショップ 《ネタバレ》 自殺が蔓延する暗い社会。自殺幇助アイテムショップが舞台。主人公は、店を営むファミリーです。キャラクターの目にはクマ。笑顔厳禁、希望なんてもっての外。アニメでは珍しく、かなりブラックな設定です。ミュージカルを多用した演出や展開も極めてシュールながら、着地点は意外なほど常識的でした。やっぱり前向きに生きようよ。愛(あるいは性欲、または食欲も可)があれば大丈夫。この結末に異議などあろうはずもありませんが、肩透かしされた感は否めません。そんなに簡単に切り替えられるほど、人生は軽くないんじゃないの?と。表でクレープ売って、裏で青酸カリでも密売してくれた方が、よほど腑に落ちた気がします。ただし、グラマラスを越えてデブの域にあったお姉ちゃんがイイ女扱いされていたのは、良かったと思います。価値観もイロイロ。だから、生きていられるのだから。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-25 19:28:35)

69.  ホテル・シュヴァリエ 《ネタバレ》 本作単独で観ても「さっぱりワケわからん」なお話ですが、『ダージリン急行』と合わせてみると…一応「なるほど」とはなります。それでも基本的に内容なんてありません(笑)。そもそも『ダージリン急行』の3バカ兄弟の三男坊が書いた小説の一部分(結末)を映像化したという体裁のもの。『ダージリン急行』のお茶うけ的プロローグ。それ以上でも以下でもありません。でもそこはそれ、安心と信頼のウェス・アンダーソン印。もちろん見どころはあります。ナタリー・ポートマン女史の素敵なお尻が堪能できます。それだけでも十分に8点くらいの価値はあるかと。[DVD(字幕)] 6点(2016-12-31 23:57:59)

70.  96時間 レクイエム 《ネタバレ》 今回も“リーアム・ニーソン父さんの親馬鹿娘愛”と“常識を超える元エージェントスキル”が堪能出来たので、シリーズファンとしては一応納得できます。でも、脚本は相当にぶっ飛んでいました。黒幕の計略に踊らされて大暴れした挙句、その黒幕にトドメも刺せない体たらくぶりに不完全燃焼。いくら相手が悪人とはいえ、あれだけ殺しまくって御咎めなしとはコレ如何に。カーチェイス中に巻き込まれた方たちもお気の毒です。それもこれも“娘を愛すればこそ”で済ませてしまう力技は、ほとんどギャグの領域です。前作の感想でも書きましたが、本シリーズはコメディに移行するのが正しい選択という気がします。元妻現旦那役をしれっと変更してキーパーソンに格上げした点はマイナス査定ですが、名優フォレスト・ウィテカーの警部役はツボにハマりましたのでプラス査定。よってプラマイチャラの6点です。[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-02-10 21:25:55)

71.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 奇術師が主役のミステリーというよりは、映画そのものが奇術という感じ。見事なミスリードで結末には唸らされました。ただ意図的に物語から“余白”や“溜め”を排除しているため観客が事象を反芻する暇がなく、見終えても“煙に巻かれた”との印象が強いかもしれません。でもこれがイリュージョンの流儀。冷静に振り返ってしまうと「トリックの肝は全部メンタリストの催眠術じゃん。それが可能なら大統領に核ボタンを押させるのも簡単な話だな」なんて、気付かない方が幸せな粗まで見つかってしまいます。例えるならキングコング(芸人)の漫才のような雰囲気。息つく暇無いしゃべくりの技術は一級品だけれど、面白いかどうかは別問題。もちろん好みの問題ですが、好みついでに言わせて頂ければ、フォーホースメンの紅一点はもう少し美人度が高くても良いかなと。[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-02-18 20:20:35)(良:1票)

72.  -less [レス] 《ネタバレ》 (ネタバレあります。未見の方はご注意願います) 本作の出来事を読み解くヒントは“父親のメモ”にありました。クラッシュした車の傍に落ちていた紙片は、紛れもなく夢の中で父親が書いたもの。偶然の一致とは考え難いです。すなわち、あの家族には死ぬ前に“ロスタイム”が与えられたと確認出来ます。体感は数時間、実時間は僅か数秒。死亡確定までの猶予時間内に起きた劇的逆転ゴールは、主人公の生還でした。つまり、“車から放り出されて助かったから主人公はあのような夢をみた”ではなく“女性に席を譲り、車を降りたから死なずに済んだ”と推測します。それでは、クラシックカーの所有者であり、事故の第一発見者とは一体何者でしょうか。車、服装、髪の毛、全身黒尽くめ。“死神”と判断するのがしっくり来ます。死神運転の黒塗りのクラシックカーに乗せられて、魂はあの世に逝く。乗り込んだ順は、婚約者、弟、母、父。“罪の軽い者から順番に”悪夢から救われたとも言えます。クラシックカーに乗り込んでしまったら最期ですから、女医もあの世に連れ去られたのでしょう。死ぬはずだった主人公の身代わりとして。さて疑問なのは、何故主人公ファミリーにロスタイムが与えられたのかということ。裏付け無しの想像ですが、彼女が子供を身籠っていた事が関係している気がします。事故で得られる魂の予定数は7人分。ところが主人公のお腹には8人目の魂が。棚ぼた的に8人分の魂を頂戴するのは、死神の流儀として躊躇するところではないかと。彼女はお腹の子に命を救われた気がします……。構成はトリッキーながら難解ではなく、余韻も十分。ただ、アイデア勝負の作品である点は否めず、類似作品を観賞済みの場合評点が下がってしまうのは致し方ないかもしれません。[DVD(吹替)] 6点(2014-08-06 18:58:11)

73.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 (他の動物系パニック映画の感想でも書いた気がしますが、自分がこのジャンルの映画で最重要視するポイントゆえ、内容が重複するかもしれませんがご容赦ください。)人間VS野生動物を描く場合、まず考慮すべき案件は何でしょう。それは両者のパワーバランスの調整と考えます。人間は食物連鎖ピラミッドの頂点。万全の体勢で戦ったら、野生動物は太刀打ちできません。本作の魚類博士の台詞にもあります。ピラニアの駆除は可能だと。当然です。ですから、人間の能力を下げるか、あるいは動物側の攻撃力を高める仕掛けが必須となります。今回のピラニアは太古の生物とのこと。これで攻撃力アップ。さらにピラニアの先制攻撃。不意打ち効果で、人間側の防御力ダウン。道具を持たぬ人間など野生動物の敵ではありません。これでバランス調整は完璧でした。にもかかわらず、何故さらに人間から知性を奪ったのでしょう。群れを成すピラニアに向けて、拳銃で応戦させたり(マシンガンならまだ分る!)、水に足をつけたままスクリューで戦わせたり、一体どういうつもりなのか。ここに監督の意図が隠されていると判断します。つまりコメディ映画としての主張ではないかと。“玄関開けたら2分でご飯”ならぬ、“水に浸かったら2秒でお骨”は、ホラーではなくギャグですヨ、ということ。ですから拳銃の弾もことごとくピラニアに当たるワケです。そういえばAV監督のイチモツの扱いもヒドかった。エロ・グロ・ナンセンスは相性の良い組み合わせ。オモシロを組み込む狙いは間違っていないと思いますが、如何せんこの程度のギャグではパワー不足でした。裏を返せば、本作のエロとグロは充実していたと言えるかもしれませんが。[DVD(吹替)] 6点(2012-08-15 17:48:27)(良:2票)

74.  フィリップ、きみを愛してる! あの雲を見て思った。やっぱ外国人のは俺ら日本人のとは違うなって。えっ、ちがわないの?[映画館(字幕)] 6点(2010-05-28 21:45:45)(笑:1票)

75.  ECHO エコー 《ネタバレ》 (ネタバレありますので、未見の方はご注意ください) エコーの正体は霊能力者だった母親を軸とする音声記録。その発生源は、屋敷の地下。屋敷を買い取りたがっていた村長の台詞「あの辺は穴が多くて」から、屋敷の下にも不法投棄された農薬(タール状の液体がドラム缶詰めされたもの)が眠っていると推測されます。母親の「土地に問題がある」発言も、この事実を裏付けます。この附近一帯、土壌汚染が進んでいる。某人気ホラーでは井戸水に怨念が留まったように、本作では投棄された農薬に母親からのメッセージが蓄積されたのでしょうか。石床を壊した事で溜まっていた音が一気に溢れ出し屋敷が倒壊した。ちなみに主人公が音声を聞き取れたのは、霊能力者の血を引いていたから。以上が物語の外郭を自分なりに整理したものです。こうしてみると、推測・憶測に依る部分がほとんどです。エコーの規則性は判然としないし、不法投棄の真相も不明。“一杯の水で死んだ”とはどういう事?謎ばかりです。ただ、これは“筋立てがいい加減”なのではなく“編集が行き過ぎて意味が通じなくなった”のではないかと思われます。元のシナリオ自体は悪くなかったのではないかと。そう感じるのは、脚本以外の出来がとても良いからです。陰影の付け方、手持ちカメラの使い方など画作りは上質で、“紐が張り巡らされた部屋”等インパクトある仕掛けも冴えています。それに控えめなBGMも素晴らしかった。恐怖演出を音楽に頼ると、どうしても安っぽい印象になりがち。本作のようにBGMを使わないことで緊張感を煽る手法をサスペンスはどんどん活用して欲しい。雰囲気は抜群です。これで中身が伴っていれば傑作だったのに。惜しかった。[DVD(字幕)] 6点(2010-04-01 21:08:09)

76.  スターゲイト 《ネタバレ》 未知なるモノに対する恐怖と好奇心。自分の場合は圧倒的に前者の感情が勝るタイプです。実生活ではよく石橋を叩き壊しています。ですから本作のようなSF映画をみて、後者の感情を満足させるのがお楽しみ。スターゲイトをくぐって遥か宇宙の彼方の地へ。緊張と恐怖、そしてワクワクが入り混じった感覚が気持ちいい。異星人とのコミュニケーションもドキドキしました。スターゲイトの秘密判明後は、冒険譚から専制君主打倒のレジスタンスへ物語の趣向がシフト。大風呂敷を広げたワリには、小奇麗に畳んでしまってちょっとツマラナイかなと。大佐のバックグラウンドに関する伏線も、十分活かされているとは思えません。終盤にきてテンションが落ちたのが残念でした。ところで、地球に戻った彼らの“浦島太郎度”が気になります。[DVD(字幕)] 6点(2009-08-18 21:13:51)(良:1票)

77.  バイオハザードIII Tウィルスにより死滅した文明。荒涼とした砂漠をひた走るタンクローリー。まるで『マッドマックス2』の世界観です。かの名作と比べてみると、本作に足りないものが見えてきました。それは“食と水”。飢えと乾きを伝えてこそサバイバルの緊迫感が伝わってくる。その処理が本作は甘いと感じます。困窮した様子が窺えません。例えば缶詰の配給場面。「君はキャットフード」と冗談をいう件は、ドッグフードを犬とジャイロが奪い合う『マッドマックス2』の有名シーンを思い起こさせます。どうせなら作品世界の空気感を見習って欲しかったところ。主役の能力を飛躍的に向上させたことも危機感を感じ難くしている要因のひとつです。ただ、本シリーズが目指す路線を考慮するなら、これくらいライトな仕上りで問題ないのかもしれません。ミラ・ジョヴォヴィッチも精悍な顔つきが出来るようになりました。これでアクションシーンが多ければ尚良かった。結末は随分風呂敷を広げた感じがしますが、続編は大丈夫なんでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-12 19:11:37)

78.  アルティメット 《ネタバレ》 もうコレは序盤のアクションに尽きます。駆け登る壁。ビルからビルの飛び移り。マフィアから逃げる裸男の“想像を超えたムーブ”に心が躍りました。アニメやCGと違って生身のアクションには制約があります。だからこそ、その既成概念を打ち破ったときに快感が生まれる。ずっと追いかけっこを観ていたいと思いました。ツカミは完璧。ただ肝心の物語がいけない。結構な復讐物語のはずなのに悲壮感はゼロ。復讐相手の悪の親玉も自滅する始末。盛り上がりません。アクションのスピード感を活かして、物語のアクセルも踏み込めば良かったのではないか。冒頭のエピソードから6ヶ月経過の設定は不要と感じました。妹が悪者に乱暴されるまでの時間的制約を活かさないのは勿体無いと思う。復讐は苦味です。本作が目指す娯楽映画には要らないと思いました。(余談)舞台となるスラム地区の入り口には大きく「B13」の文字が。直訳なら「B13地区」かな。んっ?「ビー13チク」!!こんなところにエロワードが潜んでいるなんて!だからこんな邦題にしたのかと勝手に納得したところ…Bはバンリュー(郊外)の意味だったんですね。[DVD(字幕)] 6点(2008-02-10 18:26:50)(良:1票)

79.  イブラヒムおじさんとコーランの花たち 《ネタバレ》 ある意味すごく難しい映画でした。自分には、“イスラム”と“ユダヤ”のキーワードが持つ意味が分かりません。肌で理解できない。この部分をスルーしてしまうのは問題ありだと思いますが、背伸びして解釈するのも恥かしい。なのでこの要素については、無視します。浅い観方をしていると思いますが、ご容赦ください。本作はイブラヒムおじさんと少年モモの交流のお話。孤独なイブラハムと、父を亡くした少年。お互いに子を、父を、必要としていたもの同士の結びつき。イブラヒムは異国の地の片隅で細々と商いで生計を立てています。大して儲かるわけではありません。でも現金で高級車が買えるくらい蓄えはあった。すなわち、儲けたお金の使い道が無かったということ。これは悲しいことだと思う。せっかく儲けたお金なのに使えない。使うあてがない。それはお金だけではありません。経験という財産もそう。彼は探していたのだと思います。彼の得てきたモノの使い道を。死んでしまえばそれまで。蓄えてきたものが、無駄になってしまう感覚がある。だから、有益な使い道を求めた。それは、自身の人生を肯定することに繋がります。ある程度年をとると、そういう心境になる気がします。ですからモモという後継者を得たイブラヒムは、幸せだったと思います。一方のモモも、実の父親から得られなかった愛(全肯定してくれる無償の愛)と扶養主を手に入れて幸せだったはずです。ラスト、家業を継いだモモの姿に笑みがこぼれます。ああ、人生は繋がっている。ハッピーエンドです。ただし、モモが自らに意思で店を継いだのかどうか。自我を確立する時期に、実の父親が不在だったこと。それにイブラヒムの死により、彼の人生の選択肢が制限されてしまったように思います。もちろん、そういう人生も決して悪くありません。誰もが無限の可能性を持っているわけじゃない。ただ、モモが人生の選択を“自ら選んだ”と思わせてくれる何かが欲しかった。借り物のアイデンティティだとしたら、ちょっと悲しい。[DVD(字幕)] 6点(2007-09-14 23:02:48)

80.  あこがれ (1958) 《ネタバレ》 少年の日の淡い恋心。そして悪戯。子供のすることは、すべからく純真で罪が無いというのは幻想です。行為自体は他愛の無いものでも、人を傷つけるのは容易い。少年の無邪気さは、残酷さを秘めています。そして少年は後悔するもの。自分の浅はかさを呪い、絶望する。消えない傷を負うことさえある。多分それは大人になるために誰もが通る道。痛みを知らずして、優しさを知ることはありません。本作は少年の心の成長に焦点を当てています。それは“性”と強く結びつくもの。ホースで水を撒くシーンは射精の暗示。集団で彼女を追いかける様はまるで精子。丸くて柔らかなテニスボールは…失礼しました。妄想が過ぎました。個人的には、もう少し毒があってもいいくらいです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-02 18:25:26)(良:1票)

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