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1. 歓楽通り
実らぬ恋、というか、ひたすら尽くす愛。何度となく“今マリオンを連れて逃げて!”と思うのだけど、彼は悲劇への道をただ付いていく。ただ一つの彼女の幸せの形を信じ、その成就のために。
彼がマリオンを連れて逃げなかったのは意気地がないから?彼女の意思を尊重したから?ー怖かった、勇気もなかった…それでも最後まで見届けたのはミソ。
マリオンは幸せだった?ー内気で不器用な愛情。娼婦の中でしか暮らしたことのない人とはいえ、私には、ときに、ひどいとも感じられた…映画に怒っても仕方ないけど。
この純愛は美しい?ー確かに純粋に相手の幸せを願ってはいても、実りのない愛なのに、ひた走ってしまうのは、愚かなまでに尽くしてしまうのは、自分を満たしたいという強い願望の裏返しだから。どうにもできなくて、尽くしても尽くしても満たされることはなくて、強迫的なまでに尽くし続けてしまう。
これはそんな、哀しくて、滑稽で、痛みを感じる純愛だ。
そして最後まで側に居たこと、その行動だけがそれを‘美しく’するのだと思う
。7点(2004-01-30 13:59:52)《改行有》
2. ロシュフォールの恋人たち
元気が出ますね、突っ込みすぎてはならない映画って感じがします。衣装とか映像全体のキレイさと陽気さ。私は最後、双子が別に歩みだすという、これからを想像させるところが良いと思います。8点(2003-07-29 19:59:15)
3. ぼくの伯父さんの休暇
タチ監督のは初めて観ました。ユロ氏はちょっとだけ寂しげですね。放っとかれるから。私はキャラ・ネタ的にはチャップリンが圧倒的に好きです。6点(2003-07-29 19:53:13)
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