みんなのシネマレビュー |
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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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2. サテリコン フェリーニという名が私の中に刻み込まれた記念的作品。 独自の美意識、価値観、不条理な世界観、欲望と退廃を極めた末の人間の業と生命力・・・ 言葉では言い尽くせないそんなイタリアを、詩のような映像で刻み込んでくれた。 映画とはこういうもの、と高校時代感慨にふけったもので その他の「普通」の映画がそれ以後どれもこれも色あせて困った。8点(2003-12-01 03:26:36)《改行有》 3. アリゾナ・ドリーム なんとも奇妙な味わいです。とりとめのない主人公の感情の流れは、まるで行き先を定めない川のようで、ときに「どういうつもりだコラ!」とつっこみを入れたくなるほどその場しのぎでたよりない。 でも、そんな「その場しのぎ」で堂々と生きてゆく奇人たちの壊れっぷりのなんと言う詩情・・・ 聞けば監督、この作品製作中に、母国の内戦とか製作サイドとの折り合いのわるさとかでぐちゃぐちゃになってたとか。 でもこの作品全体に流れる何かの「豊かさ」のイメージは、映画というものが持つ可能性そのものの広がりのような気がする。うまくいえないけど。 ジョニー・デップ、フェイ・ダナウェイ、ヴィンセント・ギャロ、リリ・テイラーそれぞれの演技のもつ味わいも絶妙! 見つけてよかった!と思える佳作であることに間違いはないと思う。 音楽の素晴らしさも特筆ものです。[映画館(字幕)] 8点(2003-10-14 02:40:32)《改行有》 4. ヘッドライト 本当の意味での「やるせなさ」が説得力をもって描けた時代があった。いや、時代じゃないか。役者がよい。カメラワークが良い。饒舌でない語り口、静かに美しい男女、醜い道行き。「映画」を感じさせる映画。9点(2003-10-03 10:02:13)(良:1票) 5. ベニスに死す 正直、生きてて良かった!と思わせてくれた作品。最初から最後まで、あの教授とシンクロしまくってました。完璧な美は神の意志へと至る道、そして人間の感受性を通るからこそそこにはエロスとエゴというワナが不可欠。そこに落ちて恍惚と死ぬ芸術家の至福。わが人生の収穫と言える作品です。10点(2002-09-19 02:13:29)
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