|
プロフィール |
コメント数 |
31 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に(よほど確証のある時以外は)「酷評」はしません。 (というより、できません)
多くの方が了解されていると思いますが、単なる誤解や無知に基づく「酷評」には、冷笑や憫笑以外の価値はないからです。 自らの無知や無能を棚に上げ、貧困なスキーマ(人生経験によって形成される思考の枠組み)を振り回して「これは駄作だ!」などと得意がるようなミットモナイことだけは決してしないように、自戒しております。
せめて「この作品の良さは、私には理解できないないけれど…」くらいの謙虚さは忘れずにおきたいものです。 |
|
1. 太陽がいっぱい
アラン・ドロンの陰鬱で冷酷な瞳は、ほとんど放送禁止の次元に達しています。特に、ラスト付近で「僕のために」とギターを弾かせるシーンの「眼」は、ゾッとするほど美しく、また恐ろしい。例の叙情的な名曲をバックに、晴れた空、白い雲、青い海の画面も、暗く、湿った雰囲気に支配されていることも味わい深いです。「最高の気分」「太陽がいっぱい」とつぶやく表情にさえ、少しも満ち足りた感じがなく、むしろ寂寥感がうかがえるのも妙味。8点(2004-03-06 17:14:26)(良:1票)
2. 勝手にしやがれ
一度は憧れ、真似してみる男は少なくないんじゃないですかねえ、ミシェルのような着こなし、仕草、台詞。洗いざらしのストライプのシャツに、ソフト帽とグラサンできめて、斜に構えて煙草を燻らす――が、鏡の中の自分は、どう見てもただのチンピラでしかなく、「粋」とは程遠いのでした。改心(?)した後も二回ほど観ましたが、十年位前のアホな学生時代がどうしても頭をよぎり、苦笑なしには画面を正視できない。あまりに個人的事情に左右されて、冷静な評価は…。8点(2004-02-29 14:56:11)
|