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1. 天井桟敷の人々
ストーリーは昼メロのようで特に凝ったところがないのに、なぜか初めから最後まで長時間魅きつけられ続ける不思議な映画。わたしの人生の映画NO.1はこの映画で、この先もよほどのことがない限り揺るがないと思う。台詞・美術・キャラクター、すべてが好き。何度でも繰り返し見たいのでDVD購入しました。キレイなだけじゃなく、わがままで欲深くて弱い人間くさい劇中のたくさんの人々、全てを温かい大きなまなざしで包んでいるような、そんな語り口が琴線に触れるのかもしれません。[DVD(字幕)] 10点(2009-02-24 17:54:49)
2. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 何の予備知識もなく、「ただ評判がよかったなあ」という記憶だけでひまにあかせて見始めたのですが、ぐいぐいひきこまれ、あっという間に見終えました。映像センスも音楽もいいし、ストーリーもぐいぐい力強く進んでいく。最後に脱力感を味わい、そして、「え、実話だったの?」という衝撃。救いのない話ではあるのですが、ユーモアもあり、エンターテインメントとしても魅せるものになっています。実話をベースにした映画のなかで、演出・ストーリー構成ともに上質ではないでしょうか。監督の力量を感じました。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-02 12:44:59)
3. 街のあかり
三部作の前二作に比べて印象が薄いんです。カウリスマキも年とったんだなあ、と思ったのが素直な気持ちでした。心を動かされるところが他の作品に比べて少なかった。主人公に感情移入しにくいのが原因か。カウリスマキのファンが、まるで歌舞伎とか能のような、様式美を楽しむ映画みたいに思えました。[映画館(字幕)] 6点(2007-08-09 21:47:20)
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