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1. 恐怖の報酬(1953)
率直に面白いと思いました。ウィリアム・フリードキン監督のリメイク版も傑作だと思っていますが、オリジナルのこの作品も相当怖いです。
ストーリーは、南米の油田で発生した火災を爆風で消火するために、大量のニトロをトラックの荷台に載せ、命懸けで悪路を運搬する男達を描いたサスペンスです。
緊張感が半端無い。危なっかしくて見ていられず、思わず画面から目をそらしたくなります。とても1952年の映画とは思えない凄いサスペンス作品だと思います。傑作。[インターネット(字幕)] 9点(2020-05-31 08:20:53)《改行有》
2. ふたりの女
《ネタバレ》 ソフィア・ローレンが、夫を亡くし、13歳の娘と二人で生きる若い母親を演じています。第二次世界大戦中、母娘は空襲が激しいローマから故郷の田舎の村に疎開します。この映画の大部分は、母娘が、疎開先で再開した昔の仲間達とともに、貧しくとも陽気に逞しく生きる様子が描かれています。ドイツ軍を恐れる生活ではあるものの、戦時中の暗さをあまり感じさせません。ソフィア・ローレンの美しさも際立っています。
映画の終盤、ローマに戻る途中に立ち寄った廃墟の教会で、母娘はモロッコ兵の集団に輪姦されます。それまでが、疎開先で生きる戦時中の人々の連帯や逞しさを描いていただけに、唐突なこの悲惨な事件は落差が激しく、まるで別の映画を取って付けたかのような不自然さを感じました。また、数十人の集団に輪姦されたら死んだり大怪我してもおかしくありませんが、身体のダメージはさほどでも無さそうで、この点もリアルさを感じさせませんでした。
個人的には、終盤の輪姦のエピソードは無くても良かったように思います。他の部分はとても良かったですし、ソフィア・ローレンの演技も良かったです。このため6点としました。[インターネット(字幕)] 6点(2020-01-05 12:53:27)《改行有》
3. THEM ゼム(2006)
これって実話なんだそうですね。こういう悲惨な事件をホラー仕立てで映画化するのはどうかと思います。しかもドリフのコントかと思うような演出(ドアが突然バタンと開く→観客驚く)。エクソシストのフリードキン監督が選んだホラー13作に含まれていたから期待していたのですが。残念。[DVD(字幕)] 3点(2008-11-15 23:45:53)
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