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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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2. 2重螺旋の恋人 《ネタバレ》 ただのエロティックサスペンスではなく、ストーリーに深い秘密が隠されていて、どんでん返しの展開がある。 双子だったのはポールではなく、女の方だった。 子宮内で双子の片方が他方を吸収するというのが、現実に症例があることとは知らなかったので一つ勉強になった。 『マルホランド・ドライブ』のデヴィット・リンチやクローネンバーグ作品を彷彿させるが、それらは自分の好みではない。[DVD(字幕)] 5点(2024-06-28 07:10:56)《改行有》 3. 家族を想うとき 《ネタバレ》 貧すれば鈍する。負のスパイラルから抜け出せない家族が痛々しい。 家族のためにもっと稼ごうと独立したのに、実情は下請けとしてとことん搾取されるだけ。 見通しの甘さについては責められるかもしれないが、痛々しくて見れられない。 親が大変なときに、反抗期の息子が足を引っ張ってイラっとくる。 それでも家族を思う気持ちは根底には皆にあるのが救いだけれど、その気持ちが報われない現実が重くのしかかる。[DVD(吹替)] 7点(2020-12-27 10:53:51)《改行有》 4. レスラー 《ネタバレ》 ミッキー・ロークが盛りをとっくに越えた、老いをも感じさせるプロレスラーを好演。 家族を省みないできたせいで、娘との関係は最悪。 心を入れ替えてなんとか修正に努めるが、せっかく娘の凍てついた心が解け始めたかとおもったときに、大事な約束を酒に溺れてすっぽかして元の木阿弥。 とことんダメな父親で、人はそう簡単には変われない現実を突きつけられ、自分自身に失望したよう。 ファンよりも先ずは家族や愛する人だろうに自業自得というしかないが、最後はプロレスファンだけが心の支えで、命を投げ打ってでもそのファンに応えようとする姿が切なすぎる。[DVD(吹替)] 5点(2020-12-26 01:48:41)《改行有》 5. ダゲレオタイプの女 《ネタバレ》 芸術家の狂気、哲学臭のする異色のホラー・ラブストーリーともいえるが、最も苦手なタイプでまったく合わなかった。 見る人を選ぶ映画か。解釈を委ねられているようだが理解もできないので、最後まで見るのに何度もくじけそうになる。 黒沢清監督の「岸辺の旅」も琴線に触れずつまらなかったので、どうやらこの監督と相性が悪いのかも。[DVD(字幕)] 2点(2020-11-29 17:08:08)《改行有》 6. まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 反戦や社会への批判をこめた寓話としてよくできているとは思うのだけれど、ちょっと温くて自分には合わなかった。[DVD(吹替)] 5点(2020-10-26 23:49:27)(良:1票) 7. ザ・バニシング-消失- 《ネタバレ》 キューブリックがこれまでで最も恐ろしい映画だと絶賛したそうだが、サイコサスペンスとしてよくできた作品。 反社会性パーソナリティ障害の犯人の不気味さがヒシヒシと迫ってくる。といっても、犯行のシミュレーションや失敗続きが少し滑稽で軽いタッチなので、おどろおどろしい感じはまったくない。日常に潜む狂気というようなものが、次第に正体を表す感じ。 消えた彼女は一体どうなってしまったのか、そのサスペンス性で最後まで引っ張られる。その謎が明かされるラストがインパクトがあって余韻が残る。 金の卵に閉じこめられた夢の話と、ラストの新聞記事の卵型の二人の写真が重なってくる。トンネルの暗闇や閉所でのサスキアの恐怖心や犯人の閉所恐怖症など、他にも伏線が巧妙に幾つも張られているのに感心する。何気ないシーンも、後になって意味を持っていることに気づく。 彼女がどうなったのか知りたければ、同じように睡眠薬入りのコーヒーを飲めという犯人の要求。 普通なら絶対拒絶するようなとんでもない話なのだけれど、レイモンがそれを受け入れても仕方ないかもと思わせるくらいの追い込まれ方なので、そんなことありえないとは感じさせない。 犯人への嫌悪感がまとわりつくような余韻の残るラストで、この後味の悪さは監督としてはしてやったりなのだろう。[DVD(字幕)] 7点(2020-09-29 20:52:24)(良:1票) 《改行有》 8. プリズン211 《ネタバレ》 新人看守が囚人の暴動に巻き込まれて、囚人のフリをして危機を逃れようと知恵を絞る。 囚人のボスとの奇妙な友情や、ハリウッド的な大団円で終わらないところがなかなか面白い。[CS・衛星(吹替)] 7点(2019-12-23 23:32:39)《改行有》 9. 甘い生活 つまらない上にダラダラと長いので苦痛。眠くなる。[DVD(字幕)] 2点(2019-07-06 23:41:50) 10. セブン・シスターズ 《ネタバレ》 人口過多と食糧不足によって子供は一人しか認められず、二人目からは抹殺される未来世界。 そのために、7つ子が曜日ごとに一人の人間を演じて隠れて生きる。 7人のうちの1人が外で人差し指を切断する怪我をしたために、他の少女たちも父から指を切断されるシーンがとても印象的。 かなり無理のある設定だけれど、この辺りから次第に物語に引き込まれていく。 身内の裏切りというどんでん返しもあって、サスペンスとしては最後まで目が離せない。 1人7役でまったく違ったキャラを演じているのも見どころ。[DVD(吹替)] 7点(2019-07-06 21:07:55)《改行有》 11. 女神の見えざる手 《ネタバレ》 バリバリに仕事のできるキャリアウーマン。 一番信頼する部下に裏切られて袂を分ったかに見えたが、それまでも計算で。 手段を選ばず目的を達成する、下手に触るとトゲで刺されて傷を負わされそうな尖った女。 味方にするとこれほど頼もしい人はいないけど、こういう人と親しくなれそうにはない。[DVD(吹替)] 6点(2019-07-04 21:37:48)《改行有》 12. 岸辺の旅 《ネタバレ》 失踪した夫が三年ぶりに現れたが、既にこの世の人ではなかったというファンタジー。 静かなトーンでストーリーが進んでいくが、特に惹かれるものはなかった。[CS・衛星(邦画)] 4点(2019-07-02 23:37:45)《改行有》 13. ビューティフル・デイ リン・ラムジー監督の『少年は残酷な弓を射る』は面白かったが、これはまったく自分に合わなかった。[DVD(吹替)] 2点(2019-07-01 20:39:14) 14. フライト・ゲーム 《ネタバレ》 意外性を突くことには成功しているが、それだけにとらわれているようなストーリーで説得力も何もないので感情移入のしようがない。 でも、同じくらいの時期に鑑賞したハイジャック物の「エアフォースワン」よりいろんな点でマシだった。[映画館(吹替)] 3点(2019-07-01 20:38:11)《改行有》 15. バルタザールどこへ行く 《ネタバレ》 お気楽なハッピーエンドの感動押し付けハリウッド映画とは対極にあるような映画。 少女マリーもロバも幸薄くて救いのない話。 マリーは目を惹く美少女なのだが、その言動が好きになれない。 悪の象徴のようなジェラールにホイホイ付いていくなど、まったく共感できない。 ストーリーは省略が多くて話が飛ぶ。 行間を読ませる作りなのはわかるが、説明しすぎるのもウザイけれどこれだけ省略されると不親切に感じられる。 芸術ぶったスノッブなところがチラリと見え隠れして好きじゃない。 観念的というか哲学的で宗教的、また、寓意、メタファーも散りばめられているようで、こういうのは苦手。 ド素人みたいな演技だなと呆れていたら、本当に素人を俳優として使っていた。 監督の意図は芝居臭さを嫌ったからだろうが、臭すぎるのも嫌だがここまで棒なのもどうか。 特にロバを皆で殴るシーンは学芸会のようだった。 全編を通してロバが一番自然な良い演技に見えた。[DVD(字幕)] 2点(2018-12-26 22:10:37)《改行有》 16. 裏切りのサーカス 《ネタバレ》 説明的なシーンを極力省いていて、最小限の描写で状況を伝えようとしているので、そのサインを見逃すとなかなか状況が掴めない。 なので、気軽に1度見ただけでは難しい。 原作を読んでいればまだ理解しやすいのだろうけど、原作を省略しているところもあるようなので、未読では尚のこと難しいかも。 しかも、サーカスの幹部の中でも、二重スパイのフリをして敵の情報を掴もうとしている者と、本当に二重スパイで敵に情報を流している「もぐら」が混ざっているので、余計にややこしい。 また、人間関係のややこしさは、仕事上のことだけでなく色恋も絡んでくる。 更に、男女間の純粋な恋愛だけでなく不倫や男同士の同性愛も絡んでいるのでわけがわからなくなる。 二重スパイのフリをして敵の情報を得ようとするウィッチクラフト作戦は、結局は「もぐら」のせいで敵のカーラには筒抜けでカーラの流す情報を掴まされていただけだった。 サーカスチーフのアレリンはソ連を手玉に取っていたつもりだったが、「もぐら」を操るカーラの術中にまんまと嵌っていたわけだ。 元諜報部員の実話がベースにあるということで、派手なアクションもなく地味だけれどリアリティのある作品。 「ミッション:インポッシブル」や「007」のようなスパイ映画とは対照的なので、そっちを期待して見ると拍子抜けになれど、こちらはあくまで本物志向。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-12-03 20:19:07)《改行有》 17. スパイ・ゲーム(2001) 《ネタバレ》 謎として伏せられたまま話が進む部分が多く、ビショップとミュアーの関係を説明するための回想シーンが多いので、なかなかストーリーに入り込めない。 ミュアーがビルの中であれこれ策を練って暗躍しているだけなので、スパイ映画としては動きが少ないのも物足りない。 ディナー作戦という名前でビショップはミュアーが助けてくれたことを悟るラストはオシャレだが、集中して見ていないとその前フリに気づかないので意味がわからなくなる。 一番印象に残ったのは、レッドフォードがブラピほど若かった頃の映像と思い比べてずいぶん年を取ったなと。[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-11-29 23:09:43)《改行有》 18. ゲームの規則 《ネタバレ》 巨匠ジャン・ルノアール監督の代表作と呼ばれるモノクロ映画。 おフランスの上流階級での痴情恋愛ゲーム。 そこのルールにそぐわない一途な若者が最終的には排除される。 シニカルに描いた悲喜劇は世間的な評価も高く名作とされているが、もう肌に合わないとしか言いようがない。 だいたいフランス映画の昔の名作とは、どうも相性が悪い気がする。 最後まで見るのが苦痛だったが、狩りのシーンだけは退屈しなかった。[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-01-17 00:46:19)《改行有》 19. ディーバ 《ネタバレ》 憧れの黒人オペラ歌手の盗み撮りテープと、売春犯罪組織を暴露する告発テープ。 二つのテープを巡って事件が進行するが、歌姫とのラブストーリーは必要だったのか。 事件にもっと直接絡んでくるのかと思ったが、絡んでこなかったし。[DVD(字幕)] 4点(2017-12-29 00:52:48)《改行有》 20. マンダレイ 《ネタバレ》 マフィアのボスと美しい娘。演劇のようなセット。 あれ?「ドッグヴィル」と同じだなと思ったら、ラース・フォン・トリアー監督の続編だった。ただ、キャストが違っている。 「ドッグヴィル」はニコール・キッドマンが恐いくらいにハマっていたので、今回のブライス・ダラス・ハワードはどうしても見劣りする。とても可愛いんだけど、存在感やハマリ具合が違う。 グレースのキャラも、ギャングの力をバックにして黒人に民主主義を教え授けてやるという上から目線があるので、前作のような可哀想な女神感がない。 トリアー監督のことだから絶対ハッピーエンドでは終わらないと思ったが、やっぱりの皮肉な結末。前作には及ばないものの、それなりの面白さはある。[DVD(吹替)] 7点(2017-12-27 20:14:21)《改行有》
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