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1. ダンケルク(2017)
《ネタバレ》 先日IMAXにて2度目の鑑賞を決行。
1回目の鑑賞後は只々音響と映像に圧倒された。
一週間、一日間、一時間と異なる時間枠を平行に並べるコンセプトは面白いが、
一回の鑑賞ではどうにも見落としてしまう部分が多くあった。
でもこの映画にはそれを吹き飛ばすエキサイト的要素と映像美があった。
2度目の鑑賞ではストーリーもぜんぶ把握でき、
尚且つIMAXの環境でこの映画の最大限のポテンシャルを経験することが出来た。
その一方で気になったのが、ストーリーのシンプルさだ。
今までノーランは絶妙に難解なストーリーを組み立ててきた。
今回も上記のような時間のトリックを活用しているが、
大枠のストーリーはあまりにもシンプルで
2回目の鑑賞ではどうにも味っけなく感じてしまった。
ノーランの次回作に期待だ。
1回目鑑賞10点→2回目鑑賞6点
総評8点
なんだかジェットコースターのような映画だった。
二回目の搭乗ではどこで落ちるか、どこでカーブするかわかっており、
残念ながらこのアトラクションの楽しさは半減した。[映画館(字幕)] 8点(2017-09-19 21:47:11)《改行有》
2. 別離(2011)
《ネタバレ》 胸が引き裂かれるような作品。
誰も悪くないし、誰も救われない。
夫婦の別れが糸を解いていくように、小さな惨事を積み上げていく。
静かな作品だが、展開が読めず気づけばあっという間に2時間去っていた。
イランという私個人には一生無縁だと思っていた国で、こんな名作が撮られているとは思いもしなかった。
映画の中で提示される文化の描写も興味深いが、それ以前に一つの作品として抜きん出ている。[インターネット(字幕)] 9点(2017-08-20 11:12:21)《改行有》
3. 最強のふたり
「面白い」と単純明快な一言で表現できる素晴らしい娯楽作品。物語進行に深みはさほど無いし、難解な主題があるわけでもない。
健常者と障がい者の間の深い溝を埋めるのは同情という安っぽく高圧的な感情ではなく、共感という基礎的な心持ちから始まるのかもしれないと本質的だが忘れがちな事実をこの映画で再確認出来た。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-02-05 23:44:52)《改行有》
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