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1. クララ・シューマン/愛の協奏曲
とても楽しみにしていたので、正直この点数を付けるのは残念でならない。全てにおいて散漫。制作者は、シューマン、クララ、ブラームス、そしてその彼らの作った音楽に愛情を持っているのだろうか。それとも、長いこと語り継がれているこの三角関係を、末裔の名前まで出して話題性で盛り上げたかっただけなのだろうか。それならそれでフィクションの掟を使いまくってでも決着付ければいいのに。シューマンの悲しい瞳だけが印象に残っている。[映画館(字幕)] 4点(2009-12-02 01:07:33)
2. JUNO/ジュノ
スイマセン、期待が大き過ぎたのか、そんなに面白くなかった。内容のどこかにカチンと来たとかでなく、「良かったんじゃない?」以上の感情が出てこなかった。大人になりきれない人と本物の子ども達の、サラッとその実大変な出来事。でも、なんだかありふれた話でそう目を見開くようなシーンもなかった。「素直に自分らしく」なんてよくあるテーマだし、親が子どもを想い親身にサポートするのは当然といえば当然なわけだ。エレン・ペイジ始め脇まで役者さんはみんなよかった。ジェニファ・ガーナーなんて見直したくらいだ。私が擦れてるか、字幕が悪いのか、アメリカがこんな暖かい話に飢えているのか。[映画館(字幕)] 6点(2008-06-16 20:36:10)(良:1票)
3. アドルフの画集
《ネタバレ》 結局のところこの物語の芯は何なのかがよく分からない。若き日のヒトラーの姿をじっくり描いているとも思えないし、原題の「MAX」たる画商の心の機微を追っているとも思えない。長い映画は苦手なのだけれど、これに関して言えばもう少し時間を足して作り込んでも良かったと思う。でも役者たちは良かった。灰汁が強すぎて取扱注意的な風貌のN・テイラーがアドルフ・ヒトラー役とはベストマッチ。常に自信も金もない苦悩の男がぴったりだった。またそれをいつも平坦なJ・キューザックが受け皿としてうまく支えている。最後まで画描きになりたがっていたアドルフ、マックスを襲う事件、悲しい運命の螺旋とクリスマスの風景が美しいラストはなかなかの出来だったのでさらに惜しい。[DVD(字幕)] 6点(2005-11-13 22:02:10)
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