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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1246
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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【製作国 : ハンガリー 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1

1.  ハーモニー・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 スペイン・ハンガリーの合作映画ということになっている。主要人物としては母親役と後半に出る女性役がスペイン系で、また端役の人々やスタッフなどにはマジャル人っぽい名前も見える(イシュトヴァーンとかゾルターンとか)が、主役級の男2人と子役はなぜかアメリカ人で台詞も英語である。 撮影場所はブダペストと、スペインのVielha, Lleida(カタルーニャ州の山の方)だとエンドロールに出ているが、劇中の場所設定としてはアメリカのような感じで、摩天楼のある大都市の近郊で雪原や雪山が見えたりするので場所感覚が混乱されられる。いろいろ混成状態の国籍不明映画だが、ほか登場人物が唐突に東洋の大国への憧れを語る場面があったりして(陽の昇る方角)、製作資金の出所に媚びたのかと思わせるのが興を削ぐ。とにかく南欧風の雰囲気が期待できる映画ではない(寒々している)。 内容的には、自分が見た範囲でいえばアイアムレジェンドを思わせるが、それほどの映像的な見せ場は当然ない。邦題はゾンビ映画を予想させるが、序盤と終盤にスリリングな場面があるだけで、ほとんどは人間ドラマとして展開する。ストーリーはそれなりにできており、意味は大体わかるが心に染みるものはなく、表面だけさらった感じで正直かなり退屈だった。無線の声とか後半の新たな人物なども形ばかりで半端な存在感しかなく、結果的には単なるアイアムレジェンド劇場公開版の安易な焼き直しに終わったようでもある。 物語で見せようとしていた割にその物語面での充足感がなく、ハリウッド娯楽大作志向の軽薄な印象だったので点数は厳し目につけておく。ちなみに邦題はともかくとして原題(英語)も実態を表現している気はしない。 登場人物としては、中心人物の子役は2002年生まれで当時12歳くらいだろうが、芸達者すぎて小賢しく見えるので好感が持てない。また後半に出た黒髪のクララ・ラゴという人(マドリード出身)は「スターシップ9」(2016)でも見たことがあり、今回も期待していたが役として半端なのは残念だった。役名がWomanとしか書いてなかったので、もしかしてゾンビ役かと思ったがそうでなくてよかった。[インターネット(字幕)] 3点(2022-10-15 10:34:18)《改行有》

2.  とうもろこしの島 《ネタバレ》 基本はグルジア(今でいうジョージア)の映画だろうが、その他いろいろな国から支援を集めて作ったらしい。役者としては、祖父役はトルコ出身のクルド人のようで、また孫娘役は名字からしてグルジア人に見える。いずれにせよアブハズ語の話者ではないだろうが、台詞が少ないのでボロが出ないで済んだかも知れない。 題名の島は、最初に全貌が見えた時点では本当に小さい中州だが、やがてそれなりの畑地ができていくのは見事と思わせる。撮影は2013年の4~9月とのことで、季節が変化すると作物が伸びて人の衣服も変わっていた(体型が透けて見えすぎだ)。 ところで他の映画レビューサイトを見ると、最後に出た男は全く別の登場人物と思うのが普通らしいが、個人的には祖父によく似た人物かと思った(鼻など)。ただし少し若く見えるので、これは例えば祖父の息子(孫娘の父)が、最初にここで人形を見つけた時点まで遡ったと思うこともできる。この人形は娘にとっていわば父親の形見なのかも知れないが、祖父が最初にここで発見したのも息子の遺品だったのではないか。土地は耕す者のものだという言葉そのままに、祖父は息子の土地だったこの場所を、いわば自分の領土として守り抜こうとしたと取れる。 「戦争でのうても人は亡くなる」という別映画の台詞を思わせる結末になってしまったが、しかしそれほど柔な男でもなく、しぶとく生き延びて孫娘の成長を見届けたはずだと個人的には思いたかった。よくわからないところもあったが結果として、戦争があっても自然の猛威があってもこうして人間は生きている、ということを訴えたかったようではある。あるいは国家も耕作者も区別なく、人間の土地に対する支配など永続するものではない、というのが真意かも知れない。 ほか個別のこととして、負傷したグルジア兵に対しては祖父としても思うところがあったらしい(ポケットの遺品に手をやっていた)が、最後はもうこの男を軍隊には戻したくないと思っていたようだった。 また思春期の孫娘が変に色気づいていくのは心配させられた。トウモロコシ畑でつかまえて状態で翻弄されまくった男は哀れだったが(バカみたいだ)、その後の収穫時に孫娘が手を切ってしまい、軍手とかはしないのか、と思っていたらいきなり泣き出したので笑ってしまった(笑ってごめんなさい)。こんな乙女心には付き合いきれない。祖父も大変だ。[インターネット(字幕)] 7点(2021-02-20 09:29:38)《改行有》

3.  アイアン・メイデン 血の伯爵夫人バートリ 《ネタバレ》 冒頭でEurimages(ユーリマージュ、「欧州評議会」の文化支援基金)とスロバキア共和国文化省・チェコ共和国文化省の名前がクレジットされる。物語の主な舞台であるチェイテ城は現在のスロバキアにあるので、スロバキアにとってはご当地映画的な扱いなのかも知れないが、主人公を含めた登場人物の多くはハンガリー人であるから郷土の偉人のような位置づけではないと思われる。チェコは何の義理があったのかわからない。 主人公のバートリ・エルジェーベト(1560~1614)は題名のとおり「血の伯爵夫人」と呼ばれており、今日では残虐な常習的殺人者として知られている。しかしこの映画はその固定観念をひっくり返すことを目的としていたようで、これまで主人公の悪業とされてきたことを取り上げて、誤解だとか曲解だとかそれなりの事情があったとかいう形で丁寧に言い訳している印象だった。まあ高位の貴族なので臣下や領民の全員を人道的に扱っていたわけでもないだろうが、少なくとも大量殺人をする人物ではないものとして表現されている。 物語としては、残虐行為抜きだと普通にヨーロッパ貴族の没落の話になるのでそれほどの面白味はなく、また時間が長い割にダイジェスト感があったりもして娯楽性が弱い気がする。加えて珍妙な発明をする人物がいたりするのは意味不明で、必然性のないものを無理に入れ込んだようで目障りだった。しかし個人的には最初のところで本物のチェイテ城を映した後に、時代を遡って過去の全体像が復元されていく映像を出していたのは好きだ。こういうのを見ると観光誘客の効果はあるかも知れないとは思う。また死体が運ばれて行った後に黒ネコがニャンと言いながら全速力で道を横切った、というような芸の細かさはある。 ところでこの主人公は流血を伴う残虐行為で知られたせいで、後世の吸血鬼カーミラ(1872年の小説「カーミラ」より)のモデルということになっている。主人公に痣があったのは史実というよりカーミラのほくろに似せたものと思われる。 同様に近代の吸血鬼イメージの元になったとされる人物としては、現在のルーマニアにいたワラキア公ヴラド3世(1431~1476)が吸血鬼ドラキュラ(1897年の小説「ドラキュラ」より)のモデルとして知られている。この人物も残虐行為が多かったとされており、実際に串刺し刑を多用したからこそ「串刺し公」と呼ばれたわけだが、それにしても対立勢力によるネガティブキャンペーンのせいで、殊更に極悪なイメージが後世に伝えられたという説もある。現在のルーマニアでは、オスマン帝国の侵攻に果敢に抵抗した英雄として肯定的評価がなされるようになっていると思うが、これに倣って?この映画でも、悪名高い「血の伯爵夫人」の名誉回復を試みる意図があったのかも知れない。 ただ残虐行為がなかったことにしてしまうと単に陰謀で破滅した未亡人ということになり、この人物に注目する理由自体がなくなってしまう気がするわけだが、しかしそういうこととは別に、事実を尊重する気のない集団が悪意をもって情報操作した場合に、それが歴史として定着してしまうことの恐ろしさを訴えたとすれば、日本人にとっても現代的な意義のある映画といえる。[DVD(字幕)] 5点(2017-12-14 22:58:13)《改行有》

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