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1. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 ホームで、去りゆくアントニオを見送るジョバンナ。若き日に夫を戦場に見送り、そして数年後に再び再会したアントニオを見送った。常に駅のシーンで『別離』が演出されており、人の持つ『切なさ』という感情を奮い起こさせる。
一人の女性の数奇ともいえる波乱の人生を、たくましく健気に咲き誇る「ひまわり」にたとえ、苦しみながらも強く生きた当時の女性達を讃えた素晴らしい映画だと思う。
ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニの心に迫る演技は、見ている者を引きつけ、監督のヴィットリオ・デ・シーカによる演出に釘付けとなる。
テーマソングを含めた音楽も印象的で、良い映画に必要な要素を全て兼ね備えています。[映画館(字幕)] 7点(2004-08-20 17:52:48)《改行有》
2. 誓いの休暇(1959)
母親への愛情・戦友との約束・一時の恋愛、それぞれどのエピソードをとっても深い味わいが有り、戦争の非常さというものが心に残ります。例えば、貨物列車での物語をとってみても、これが本当の「恋愛物語」だと言えます。純粋で優しく誇り高い。昨今の陳腐な恋愛映画には無い素晴らしさが有ります。8点(2004-01-21 16:15:56)
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