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【製作国 : ソ連 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  両棲人間 《ネタバレ》 いわゆる半魚人である主人公が彷徨う街の色彩に満ちた風景や衣装はメキシコ風、流れる音楽も人種も雑多、そして会話はロシア語という、 とりあえずエスニック風とでも呼ぶのが相応しい渾然とした情緒がある。 ヒロイン:アナスタシア・ヴェルチンスカヤも可憐なダンスを披露してとても魅力的だ。 水中シーンも豊富で、男女が碧い海中を泳ぐイメージシーンなども美しく優雅だが、ダンス風というよりは体操的な動きを 志向している風にみえるのがロシアファンタジーの味だろう。 ラストの夕暮れの海岸シーンが、太陽が沈んでいく際を背景とした恋人たちの別れの芝居になっており、その夕陽の光がなんとも哀切である。[DVD(字幕)] 6点(2016-10-21 23:57:59)《改行有》

2.  ストライキ 《ネタバレ》 果汁を「搾り取る」とか、放水で扇動者を「洗い出す」とかの換喩の面白さ以上に、その画面の迫力に圧倒される。 火災が起こったので放水で鎮火させる、といった因果による作劇ではなく、 炎と煙を画面に展開させたので次はさらに水のスペクタクルを披露しよう、というような発想ではないだろうか。 そう思わせるくらい、経営者側がふかす紫煙や、放水攻撃の激烈さは過剰だ。 ともあれ、ここから始まる怒涛の群衆活劇は圧巻である。 高層建築を舞台に、深い縦の構図によって大乱戦が演出されるが、その高度は赤子に対する容赦ない仕打ちとしても利用される。 前半では人物紹介のモンタージュなどに使われる程度の動物たちも後半はアクションとサスペンスに大きく寄与している。 (ポンプ馬車、馬の足元に置かれた子供、牛の屠殺) こちらもまた、その含意以上に画面の力そのもので迫ってくる。[ビデオ(字幕)] 8点(2016-07-24 20:41:40)《改行有》

3.  帽子箱を持った少女 《ネタバレ》 娘ナターシャ(アンナ・ステン)と青年イリヤ(イワン・コワル=サムボルスキー)の 出会いと再会のシーンを始めとして、画面にたびたび登場する「両足」が 一つの主題と云っていい。 足や長靴そのものは勿論、凍った架橋で何度も滑って転ぶギャグや、 テーブル下での駆け引き、雪原の白い地平線を歩む登場人物など、 足を使ったアクションの充実もそうした印象を強化する。 人物の表情のアップとスラップスティックのロングショットの使い分けも メリハリが利いている。 その中で、奥行きを駆使した二人のラブシーンの画が印象深い。 ソファに座った二人を、奥にナターシャ、手前にイリヤの横顔を配して構図を決める。 当初は偽装結婚だったが今は本当に結婚したいと告白する彼女と、 周囲から賞金目当てととられるためそれは受けられないと固辞する青年。 その対話が、手前と奥それぞれフォーカスを変えた同一構図でショットが反復される。 現在なら1ショットのうちに簡単にピントを送れば済むところを、 当時の浅い焦点距離の限界のなかで手間をかけてフォーカスを調整し 奥行きを作りだそうと健闘しているのが良く伝わる。 現在の特権的な立場から見れば、ぎこちない繋ぎに見えてしまうだろうが、 そこには二人のすれ違う想いが画面として強く表現されているゆえに感動的だ。 映画のラスト近く、ナターシャが間違って自分の指を針で刺してしまうと、 イリヤはその指を口に含む。 すると彼女は次にわざと自分の唇を針で刺して、 彼に一歩二歩とすり寄りながらキスをせがむ。 その彼女のお転婆な歩みの動作がとてもキュートで可愛らしい。 そしてラスト、想い叶ってキスし合う二人のツーショットが幸福感一杯だ。[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2012-06-20 21:46:24)《改行有》

4.  少年、機関車に乗る レトロ感覚満点の機関車のメカニックは、セピアカラーの情緒と相俟って温かみすら感じさせるユニークなキャラクターであり、さまざまなアングルから捉えられた機関車の走行はそれだけで十分映画だ。 線路両岸の地形の変化も楽しく、小停止中に運転手が立橋上の家族と着替えや弁当などのやり取りをする生活感のある情景などもいい。 また、道中で一緒になった娘たちと主人公兄弟のやり取りも笑いを誘う。本職の役者か、素人か、みな演技を感じさせない良い表情をしている。 下車した娘が、迎えに来たバイクに乗って小さく走り行く見事なロングショットは観る者の想像力を様々にかき立てずにおかない。 そうかと思えば、並行して走るトラクターとの競争シーンのスリルには、『イントレランス』の記憶も入り混じってちょっとした興奮もある。 ラスト、車上を中心に固定だったカメラが水面上を滑るように列車と並走し始める驚き。 その雄大な移動が大陸を感じさせて素晴らしい。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-06-11 22:16:58)《改行有》

5.  戦艦ポチョムキン 随所で強烈な印象を残す、波間に揺れる光。亡くなった水兵を葬送するランチの場面に始まり、夕刻から翌朝にかけて推移していくオデッサ湾内の霞に煙る水面への光の反射と小船の影を映し出した画面はまさに印象派画家クロード・モネの『印象・日の出』そのままの美しさであり、「散り行く花」冒頭の霞がかった港湾のショットにも通じる美観である。また注目すべきは、戦艦を歓迎する市民のヨットの群れが水面をすべる爽快感。岸へと集まっていく群衆のロングショットの壮観。戦艦の砲撃による爆煙の迫力等〃。数え上げればきりのない画面の充実ぶりであり、「教養」以前に純粋な活劇として何度観ても面白い。滑落する乳母車の図に緊張してしまうのは、技法以前に単純に画面に漲る気迫とサスペンス感からだ。「一人は皆の為に、皆は一人の為に」これは映画の政治宣伝的主題のみならず、個々のショットと作品全体の関係をも表した台詞といっていいだろう。それだけの強度を湛えた画面が全編に満ちている。[映画館(字幕)] 9点(2008-11-08 22:56:50)

6.  雪の女王(1957) 《ネタバレ》 透過光のふんだんに使われた幻想的な氷の宮殿や、氷の宝石の光沢、あるいは暖炉の炎の照り返しなど、特殊効果の贅沢な用法に光への意識の高さが窺える。 生命感あふれるカモメやカラスや鹿たちの動きや、主人公の少女の細やかな仕種・動作のアニメーションが絶品だ。(髪を梳かす場面の質感表現の見事さ。旅の途中でお世話になった人々や動物たちに都度丁寧にお礼をするその仕種も大変愛らしい。) とりわけ特徴的なのは波や風雪の表現の多彩さで、旧ソビエトの風土ならではだろう。日本語が多様な雨の種類を使い分けるのと同様、本作では彼地の特色たる多様な降雪がこだわりをもって描き分けられており面白い。 キャラクター設定だけでなく、映像表現の面でも日本のアニメーションへの影響が多々窺われる作品であると思う。 様々な民族の助けを経ながらの旅といった要素が旧ソビエト的でもあり、大団円が「雪解け」であるのも象徴的だ。[ビデオ(吹替)] 9点(2005-08-14 23:27:24)《改行有》

7.  一年の九日 《ネタバレ》 ダンスシーン以外ほとんど音楽的要素を排した静謐な緊張感と、主に幾何学的な建築物のラインに取り囲まれた深い構図の中、三角関係となる男女の機微が滲み出る。 その有機的なショットの連なりが素晴らしい。 モノローグによって献身と無力感の葛藤が雄弁に綴られるヒロインと、業務によって放射線被曝した男(アレクセイ・バターロフ)の寡黙と抑制との対比が、ラストのメモの切なさを増幅する。 映画の後半、夫婦となった二人は男の田舎へ帰郷する。 画面一杯の空と並木。開放的なロケーションに唯一心が安らぐ場面だ。 実家で会食中、被曝の苦痛で震える夫の手に重ね合わさる妻の手のアップ。温もりある木材の壁を背景に、別室でそれぞれベッドに横臥しながら、男の独白を聞く彼女。 そして、父親との別れのシーンの情景も忘れ難い。1本の線路上に立つ家族のロングショット。絶妙な雲の表情。列車が離れると共にトラックダウンして小さくなっていく父親の姿。 その哀惜の構図が、永遠の別離を予感させる切ないショットだ。 [DVD(字幕)] 10点(2005-03-11 23:02:58)《改行有》

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