|
1. マッチポイント
ストーリーとしては、有史以来、星の数ほど繰り返されてきたド定番でしかありません。ド定番なりにハラハラし、ド定番なりに「タダでは済まないだろう」と思わせる展開。しかし〝マッチポイント〟の演出には唸らされました。この一点だけでも、「見てよかった」と思えます。
そして何より、S・ヨハンソンが魅力的。あんな非の打ちどころのない超絶美人さんに「寂しい」だの「会いたい」だの「できちゃった」だのと言われれば、ふつうの男ならすっかり骨抜きになって地位も収入も安定も投げ出しそう。その意味で、主人公氏の選択には驚き。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-06-12 11:19:42)《改行有》
2. ヴェニスの商人
詩的で大げさで時代がかったセリフがいい感じ(字幕を追うのに苦労しましたが)。アル・パチーノ主演でなければけっして観なかったと思いますが、やっぱりアル・パチーノで正解でした。これを観た人の多くがそうだと思いますが、私もシャイロックに同情し、肩入れし、ラストで1人佇む姿に涙しました。万人を敵に回してなお憎悪をむき出しにする闘争心。老いてなお圧倒的な存在感。その姿は美しすぎます。負けて絵になる男が憎い。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-28 01:08:53)(良:1票)
|