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プロフィール |
コメント数 |
496 |
性別 |
男性 |
年齢 |
43歳 |
自己紹介 |
皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。
2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。
私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp |
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1. 真珠の耳飾りの少女
《ネタバレ》 フェルメールの映画だけあって、光と影、そして色の使い方を強く意識した作品になっている。窓からアトリエに差し込む光、暗闇の中に燃え立つ炎、シーツの干された庭に降り注ぐ日光、空に浮かぶ雲について語る場面など。昔の室内は暗いので、光と影の対照は非常に鮮やかで、美しい映画に仕上がっている。
その一方で話の展開は抑制気味だ。クライマックスはピアッシングの部分だが、そこで何が起こるわけでもない。ただ、その瞬間のグリートの表情にはやられた。そこから、肉屋の息子を誘いに行くところは、心理描写としてもピアッシングの持つ多義性からもよくできている。ただし、それ以外の場面は、淡々と映しすぎていて、登場人物の心理面にうまく光が当てられていないのが気になる。ライフェンのキャラクターもあれじゃただのエロ親爺で、せっかくトム・ウィルキンソンなのに…という感じもするし。台詞を極力排除するのはいい。ただし、眼だけで語る映画を作れてはいないと思う。
映画としての完成度は高くないと思うが、雰囲気はよく出ていたので、総合して6点で。[DVD(字幕)] 6点(2008-03-09 23:16:36)《改行有》
2. マッチポイント
《ネタバレ》 話はほとんど必然で進んでいくんだけれども、この映画のテーマは「運」。このテーマを印象的に取り入れられている時点で、映画として間違いなく成功している。いつものウッディ節を期待してると裏切られるが、そのストーリーテリングの妙は健在。
スカーレット・ヨハンソンは相変わらずエロいが、この作品ではその演技力に驚かされた。序盤の酔っちゃったシーンや終盤のヒステリックでうっとうしい演技は見事!いそういそう、こういう風に豹変する女。まあ、男目線ですが。
オペラ以外、BGMをほとんど使わない作りも良いですね。特に椿姫の一節は繰り返し使われ、効果的です。処々で繰り広げられる会話もリアリティがあり、監督のセンスを感じさせます。どちらかと言うと玄人好みで観る人を選びそうな作品ですが、僕は好きだなあ。[DVD(字幕)] 8点(2007-11-26 23:58:02)《改行有》
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