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プロフィール |
コメント数 |
2137 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、 悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、 笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。
2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。 この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。 管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。 これからもよろしくお願いいたします。 2018.11.19 |
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1. 残された者 -北の極地-
見渡す限り雪と氷に覆われた原野でたった一人、遭難した1人の男。
演じるマッツ・ミケルセンのほぼ1人芝居の作品。
もう1人、ほぼ動けず話すこともできない、瀕死の重傷を負った女性の登場人物がいる。
この彼女の存在が非常に効いています。
助かる見込みはあるのか。絶望的な状況の中ではあるけど、独りじゃない。
彼女の生存がミケルセン演じる男にとっては最後の力を振り絞る大きな理由の1つであり、
彼女の生存が彼にとっても、観る者にとっても一筋の希望となっていく。
雪と氷に覆われ、撮影も過酷だったであろう寒さの中に見せるミケルセンの熱演が見応え十分の作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-11-05 17:43:09)《改行有》
2. ザ・ディープ(2012)
《ネタバレ》 めったに見る機会が無いアイスランド映画、しかもサバイバルものってどうなんだ?と見始めたのですが・・・。
90分程度の映画ですが、まず前半は漁師が漁に出る前夜の酒場の様子を、(実際に海に出るまでが結構長い)
中盤は気温は氷点下、水温は5℃程度の中を生還した男が1人漂流するさまを、後半は生還後のドラマが描かれる。
真っ暗な夜の海をたった1人で漂流する。ハリウッド製のこの手の映画とは違い、サバイバルものとしてはひたすら地味。
体温が下がりにくいということで生還した男が肥満体質だったことが幸いしたということですが、
極寒の北大西洋の大海原に放り出された人間のちっぽけさと、しかし人間の体の、現代の科学や医学をもってしても説明できない強さ。
自分1人だけが助かった幸運よりも、生還後のドラマには非常な空虚感が作品に漂う。その描写からは更に彼の辛さを感じさせられます。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-11-11 00:15:02)《改行有》
3. ひつじ村の兄弟
もっと牧歌的でほのぼのとした笑いのあるコメディだと思っていたのですが、結構シリアスなドラマでした。
その中にも、隣同士に住み、ひつじを育てるという同じ仕事をしながらも40年もの間、口も聞かない、
どこか可笑しさを感じさせる不仲の兄弟のじいさんを演じる2人がいい。
話がある時は犬に手紙を持たせる。この犬の存在がまたいい。2人の日常にささやかに挿入されるそんなユーモアがいい。
しかし、ひつじを育てることが唯一の産業といっていいこの村のひつじに伝染病が発覚。ひつじを殺処分しなければならない。
過酷な自然の中に営まれているアイスランドの酪農の厳しさを感じる。
荒涼としたアイスランドの地方の風景。曇天の空模様。冬は当然暴風雪が吹き荒れる。
作品からひんやりとした、そして冬は凍えるような空気が伝わってくるかのよう。
唐突に訪れるラスト。しかしそこには確かな温もり、体温が感じられました。[DVD(字幕)] 7点(2016-07-26 20:19:34)《改行有》
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